田中秀臣のブロック&リプライ(アベノミクス・リフレ政策下の雇用動向、財政政策論、MFモデル)

話の内容は、実質賃金の正循環性とアベノミクス下の雇用動向分析。 ブロックした上でリプライするという所業には正直腰を抜かした。 おまけとして、田中の財政政策論とMFモデル認識についてのコメントも追加。
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望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

高橋洋一や田中秀臣も実質賃金が反循環的であるかのような言説を行っていたので、ケインズ型労働需給曲線が実証的に否定され、短期供給モデルが書き換えられたことが経済論壇に十分に浸透していないということだろう。「yasuda.. togetter.com/li/944809

2016-03-01 23:40:32
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

田中秀臣って、ものすごい御仁だな…。 ブロックした上でリプライを飛ばしてきた。 一瞬だけ通知で文面が出るので、それを残しておこう。

2016-03-01 23:57:54
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

田中秀臣「この痛い人はおそらく実証ということの意味を知らないんだと思う。実質賃金が反循環的性格を持っているのはデフレ脱却期間中であり、それが今日の日本でも強く観察されてる。ちなみにダンロップ以来のこの種の知識を僕らが知らないと誹謗している段階で、相当哀れ。」

2016-03-01 23:58:24
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

ちなみにこちらが『1995年以降の日本』の『経済成長率と実質賃金上昇率のプロット』およびその相関分析。田中秀臣のコメントとよく見比べてみると良いだろう。 pic.twitter.com/OCtXcQn73a

2016-03-01 23:59:35
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望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

田中秀臣「そもそもダンロップ以来の批判については、リフレ派文献では『リフレが日本経済を復活させる』でも議論されている。1)自分は経済学知ってると盲信、2)リフレ批判の思惑、というふたつが重なると、リフレ派を経済学知らずに勝手に貶めて案山子批判する典型的な手口」

2016-03-02 00:03:18
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

田中秀臣「バカだなあ、デフレ脱却過程では実質賃金の下落がみられるというのを、なんで1995年以降の経済成長率持ち出して議論してるんだろうか? あとレジーム転換の意味しらないようで哀れ。基礎から学べw」

2016-03-02 00:04:10
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

「アベノミクスで実質賃金が伸びる」と書いた矢野浩一と膝を突き合わせてよく相談した方が良さそうだ。 しかし、「レジーム転換時は実質賃金が下がる」というのはどういう枠組みなんだろう?これは純粋な知的興味。 デマンドプルではない持続的なインフレ(語義矛盾臭)ならあり得るかもしれないが。

2016-03-02 00:07:19
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

田中秀臣「しかもこの人、いきなり僕や高橋洋一さんをバカ扱いしてるから変だなと思ったが、プロフィール欄みたら「ケインズ主義2.0には反対だは、マイナス金利には賛成」みたいなこと書いてるww。」

2016-03-02 00:08:32
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

インフレ期待が動いてもすぐインフレが起こるわけではないと言っていたのはリフレ派系だった気がするし、それは大賛成なのだが、そうなると「レジーム転換で実質賃金が下がる」という言葉を理解できなくなる。支出拡大が先行するなら、実質賃金がまず上がった後に実勢のインフレが上がるはず。

2016-03-02 00:11:31
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

田中秀臣「うわぁ、「」内のことなんかいってないし、これではっきりとこの人物がレジームの意味を理解していないことが明白になった 笑。サージェントが日本にくるらしいから講演会にいって質問しろ 笑」

2016-03-02 00:16:13
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

『実質賃金が反循環的性格を持っているのはデフレ脱却期間中』という言葉と『レジーム転換時、実質賃金が下がる』というのは、本質的にはほとんど差異のない表現に思える。 しかしながら、ここまでリプが飛んでくるのに、一向に「レジームの意味」の概説も始まらないのは珍妙。

2016-03-02 00:21:43
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

田中秀臣「ルーカス批判も知らんのかw。安田さんの発言など権威にすがる気持ちはわかるが(笑。リフレ派をバカ扱いにし案山子批判したいネットで目立ちたい気持ちもわかるw。およそろくでもない人なので議論は意味なし。バカにされたらやりかえす、そんだけの低レベルが妥当」

2016-03-02 00:22:27
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

「知らんのかw」「ネットで目立ちたい気持ちも分かるw」「議論は意味なし」「そんだけの低レベルが妥当」…… 言論人として信頼されたい、誠実と思われたいという欲求は特にないらしい。 害が及ぶのは本人なので、私は止めはしないが。

2016-03-02 00:25:51
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

レジーム転換で実質賃金が下がる可能性としてそれらしい記述としては、若田部の「ネオアベノミクスの論点」の以下のものがある。

2016-03-02 00:38:12
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

若田部「デフレがインフレに転換する過程においては、実質賃金が下がる可能性も理論上はあります。とくに正規雇用者の賃金が年ごとに改定されるのに対して、物価は日々変動するので、賃金の上昇は物価よりも遅れる傾向があるからです。」

2016-03-02 00:38:41
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

この立論ならぎりぎり「消費増税が挟まってわからなくなった」という議論は成り立つかもしれない。そして消費増税後は、今度は原油暴落がはさまってわからなくなっている。 しかしこの枠組みでは、今回の議論の発端になった「景気後退にも拘わらず就業者増」の説明を提供していない。

2016-03-02 00:41:58
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

それを目的とした論説ではないだろうからある程度仕方ないが、人口動態原因説が成り立つとすると、その発動は2012-2013年ごろになり、その後の雇用数量指標変化をアベノミクスによるものと確定できなくなるので、その周辺の精査が必要になる。

2016-03-02 00:42:08
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

労働力人口の入退出を加味した真の失業率は、2013年以降ずっと低下傾向。消費増税などによる景況悪化の影響も特に大きく受け様子もなく、景況以外の要素が示唆されていると言えよう。 d.hatena.ne.jp/kuma_asset/201…

2016-03-02 02:22:34
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

田中秀臣「何度も書いていいけど、ネット弁慶&匿名さんの誹謗中傷、案山子論法(こちらを勝手にバカ扱い)するやり口には、まともに応対せず。せいぜい同じレベルで、こちらもバカ扱いw。またはブロックかミュート。バカの相手しても得るものなし。こう書いてるのはその周知徹底のため。」

2016-03-02 08:39:11
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

これでも支持者からは「常識人」扱いされるというのだから、つくづくかの集団は恐ろしい。 twitter.com/koumori_2011/s…

2016-03-02 08:40:09
🐽蝙蝠🦇〰️💣💥 @koumori_2011

あれでも攻めてるというのは、本当にリフレ派の先生方は常識人だわ。 相手が気違いなんだから遠慮しなくても良いと思うんだけどw

2016-03-02 08:31:24
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

田中「何日前かに紹介したけど、この論文はレジーム転換以前と以後(論文では量的緩和政策採用前と以後という表現)にも注意深く配慮して、実質賃金と今般の日銀の量的緩和政策との関連を分析している。ネット弁慶のたわごとよりもこれを読むように boj.or.jp/research/wps_r…

2016-03-02 08:50:06
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

このように勉強資料を提供してくれるのはすごくありがたいから早速読んだ。すると以下のようなことが書かれていた。 『量的緩和政策がどのようなメカニズムで経済に影響を与えるかを分析する為に失業と名目賃金の硬直性が存在する DSGE モデルを構築し、日本のデータを用いてベイズ推定した。…

2016-03-02 08:52:06
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

実質賃金の量的緩和政策に対する反応としては、賃金の基調を表す所定内給与は減少するのに対し、現金給与総額は増加するという結果が得られた。』 この論文が導いた結論と田中秀臣の認識には少なからぬ乖離があるようだ。

2016-03-02 08:55:33
望月慎(望月夜) @motidukinoyoru

あと、この論文boj.or.jp/research/wps_r…について注意すべきこととして、政策変数としての量的緩和をダミー変数化している(マネタリーベースの量ではなく、量的緩和をした・しなかったで評価している)ので、BMを増やせば増やすほど効果があるという結論を得られない。

2016-03-02 08:57:27

おまけ