色彩学とその歴史(未完成)

色彩学とその歴史・色彩学に関する人物とその主張と学説についてまとめていきます。 ※未完成です。随時更新していきます。
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古明地なお @nao_komeiji

今回は「色彩学」とその歴史についてまとめようと思います。

2016-02-07 18:38:38
古明地なお @nao_komeiji

まず、「色彩学」ですが、これはその名の通り「色」にまつわるあらゆる事を含めた学問である、と言えます。

2016-02-07 18:43:13
古明地なお @nao_komeiji

たとえば、「光について」「色の見え方」「色が人に与える心理的影響」については全て「色彩学」の範疇です。

2016-02-07 18:48:41
古明地なお @nao_komeiji

「心理学」の教科書にも出てくる「色覚」「色相」「補色」「色の恒常性」等は、「色彩学」の領域でもあります。

2016-02-07 18:54:17
古明地なお @nao_komeiji

「色彩学」の歴史はギリシア時代から始まります。人々は色について、様々な観点から興味を持ち、考察をしてきました。

2016-02-08 21:20:13
古明地なお @nao_komeiji

「色が見える」という事から始まり、光や色の持つ呪術的な使い方色が持つ意味美しい色の出し方配色の仕方色と治療など、長い間研究されてきました。

2016-02-08 21:23:58
古明地なお @nao_komeiji

しかし、近年まで色については総体的な学問としての形はなかったと言えます。

2016-02-08 21:30:58
古明地なお @nao_komeiji

それでは、色彩学の歴史と発展を順を追って説明したいと思います。

2016-02-08 21:47:16
古明地なお @nao_komeiji

紀元前20万~15万年頃は、墳墓に塗られた赤い顔料などが守護色などの意味を持って使用されていました。これは呪術的な使用をしてきたという証拠です。

2016-02-08 21:55:57
古明地なお @nao_komeiji

紀元前2万~1万年前にはフランスのラスコー地方スペインのアルタミラ地方最古とされている洞窟壁画が描かれました。赤褐色や黒、黄土色などの色彩を使って馬や牛などが描かれています

2016-02-08 22:13:27
古明地なお @nao_komeiji

この洞窟壁画は、狩猟の成功を祈るための呪術的な物であると考えられています。

2016-02-08 22:16:45
古明地なお @nao_komeiji

紀元前5000~1000年頃世界各地の文明発祥地で色彩豊かな建造物や工芸物が作られました。たとえば古代エジプトのピラミッドの中の壁画などがそうです。

2016-02-08 22:26:23
古明地なお @nao_komeiji

紀元前500年頃(ギリシア時代)には、様々な学者が「人間」や「色」について理論を発表しました。

2016-04-19 19:31:19
古明地なお @nao_komeiji

ソクラテスの弟子である哲学者・プラトンは、「色」について「ティマイオス」内で独自の主張を発表しています。 ここからは岩波書店「プラトン全集12」内「ティマイオス」参照です。

2016-04-20 17:41:01
古明地なお @nao_komeiji

第二部「必然」の所産の項の「感覚的諸性質」にて、プラトンは「色」について 「感覚される第四の種類のもの」 「内部にいろいろ違った種類のものを沢山含んでいるので、分類を必要とするもの」

2016-04-20 17:41:42
古明地なお @nao_komeiji

「個々の物体から流出し、その構成粒子が、ちょうど感覚を惹起(じゃっき)し得るように視線と度が合っているという、そうした焔」 と最初に述べています。

2016-04-20 17:42:26
古明地なお @nao_komeiji

続けて、 「視線についてどのような原因から成立するのかと言う点」については、 第一部「理性の作品」の項の「頭。手足。眼。『補助原因』」にて次のように説明しています。

2016-04-20 17:43:00
古明地なお @nao_komeiji

「ところで神々は、いろいろな器官の中でも、一番はじめに、光をもたらすものとして眼を造作してまとめ、これを固着しましたが、それには次のような原因を用いたのでした」

2016-04-20 17:43:52
古明地なお @nao_komeiji

「すなわち、火のうちには、焼く力は持っていないけれども、穏やかな光――つまり、日ごとの昼間に固有の光――をもたらすという性質のものがあるので、神々は、およそそういったものが一つの身体になるように仕組んだわけなのです」

2016-04-20 17:46:08
古明地なお @nao_komeiji

以下、長文になるので省きますが、 「視覚は(プラトンのいう)視線の総合した意味合いの知覚である」と仮定すると、 「神々は火や太陽の光を知覚できるように視覚(と共に視線)を人間に与えた」 ということを主張したのだと考えられます。

2016-04-20 17:47:19
古明地なお @nao_komeiji

続けて、プラトンは「色」についてこう主張しました。 「他のものから運動して来て、視線にぶつかる粒子のうちには、その大きさが、視線そのものの粒子と較べて、より小さいものもあれば、より小さいものもあり、また等しいものもある」

2016-04-20 17:48:12
古明地なお @nao_komeiji

「そこで、等しいものは、感覚されることがなく、これをじじつまたわれわれは、『透明』と呼んでいるのである」 私は彼の主張を、 「物体から眼に入ってきた光の粒子の中で、感覚=視覚で確認できない粒子は『透明』と呼ぶ」 と捉えています。

2016-04-20 17:49:01
古明地なお @nao_komeiji

また、彼の主張は次のようなものになります。 「(視線そのものの粒子と較べて)より大きいものは、視線を収縮させる。より小さいものは、視線を拡張させる」

2016-04-20 17:52:01
古明地なお @nao_komeiji

「肉の場合は熱いものと冷たいもの、舌の場合は収斂性(しゅうれんせい)のあるものとしみる(辛い?)とわれわれが呼んだ熱する作用のあるものとは、兄弟分の関係にある」

2016-04-20 17:52:59
古明地なお @nao_komeiji

「つまり、(色の場合の)この両者とは、『白い』ものと『黒い』ものであるが、これらは、前者(熱いものと冷たいものなど)のもたらす影響が、他の種類のものの中で起こったのであって、その理由で違ったもののように見えているのである」

2016-04-20 17:54:36