七生養護学校事件と表現規制問題の類似点

七生養護学校事件と表現規制問題の類似点について。
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wagu @wagu108

また、問題となるような表現は、そこで表現されるような問題に苦しむ実在の人たちにとっては、必ずしも忌むべきものではなく、問題を抱えた自分は社会に認知されているという感覚を得ることができる。そういう側面があるのだろうか。 http://togetter.com/li/96022

2011-02-02 23:39:59
wagu @wagu108

こいつについて、もうちょっと考えてみたい(続)>「とても人前では読むことがはばかられるもので……極めて不適切な教材でございます」>『からだうた』について当時の東京都の教育長の発言>七生養護学校で起きたこと http://p.tl/IiWL

2011-02-04 00:00:56
wagu @wagu108

『からだうた』は養護学校の生徒のための教材として工夫されたものであり、したがって生徒たちにとって教育上効果があるかどうかで評価されるべきものだ。(続)

2011-02-04 00:01:23
wagu @wagu108

だから、東京都の教育長が「人前で読むことがはばかられる」と思ったとしても、それは教材が目的に適っているかの判断基準にはなり得ない。もちろん、実際に人前で読むことがはばかられたとしても、そうである。(続)

2011-02-04 00:01:46
wagu @wagu108

特定の目的のために作成された教材が、世間一般にたいして公開された場合に問題が生じるか否かで、その適否を判断されるべきかという問題だ。(続)

2011-02-04 00:02:00
wagu @wagu108

およそ教材というものが、世間一般に公開されて問題が生じないことを基準に、その適否を判断されるとしたら、あるマイノリティはそれにふさわしい教材での教育を受けられなくなる。そこにこの問題がある。(続)

2011-02-04 00:02:20
wagu @wagu108

ここにはおそらく名誉の問題もあって、養護学校の生徒のために、教材に工夫を凝らしてきた先生たちの努力が、「人前で読むことがはばかられる」ことを基準に「極めて不適切」だと評価されることが、先生たちの努力に対して正当なのかという問題もある。(終わり)

2011-02-04 00:02:38
wagu @wagu108

この「七生養護学校で起きたこと」の事例から表現規制に話をつなげるのは、ためらいはあるのだけど、本質的には通じるところがあると思う。限定された嗜好の持ち主を読者として想定された本が、広く公に向けられていることを想定した基準で糾弾されていいのか、という疑問だ。(続)

2011-02-04 00:17:40
wagu @wagu108

たしかにそれは書店の店頭にならんで公になっているのだが、それにしても、手に取ることを期待されているのは、ある特定の層である。また興味を持つのも特定の層だろう。こうした特殊性は、規制のあり方を検討するにあたっては、考慮されるべきだと思う。(続)

2011-02-04 00:18:02
wagu @wagu108

「子どもに見せられますか」という個々の状況を捨象した判断基準は、もちろん「人前で読むことがはばかられる」のと同種の基準である。ぼくとしては子どもを含め必要とする人が、必要な本を手に取る自由を何とか確保したいわけだ。(続)

2011-02-04 00:18:26
wagu @wagu108

エロだとなんかやたらに肩身が狭いのだが、たとえば、上司の理不尽な態度に苦しめられている人が、娯楽として「上司に復讐する漫画」を手に取るとか、姑のいじめに苦しむ嫁が・・以下略(続)

2011-02-04 00:18:42
wagu @wagu108

仮に「上司」にあたるような人物が「上司が復讐される漫画」を手に取ってしまったとしたら、「こんな表現が許されていいはずがない」と思うかもしれないが、自分もかつて似たような立場であったかもしれないことを思って、そのような表現の存在には、寛容であって欲しいと思うのだ(終わり)

2011-02-04 00:19:07