【お玉さんの読書マラソン】「名探偵図鑑完読作戦」第10部

お玉さんの読書マラソン企画「名探偵図鑑完読作戦」第10部です。第10部は荊木歓喜(『悪霊の群』他)から始まり、多羅尾伴内(映像作品はスルー)、リチャード・カッフ(『月長石』)、フィリップ・トレント(『トレント最後の事件』)、グレゴリー・ハウス(映像作品スルー)、御手洗潔(番外編)、倉石義男(『臨場』)、エイドリアン・モンク(映像作品スルー)、鬼貫警部まで。特に鬼貫警部篇は、鬼貫短編作品全レビューに短・中編作品から長編化された作品まで評したスペシャリテ。後半戦最大のヤマ場です。
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お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

さて、名探偵図鑑完読作戦でございます♫ コナンくんの28巻で紹介されている名探偵は「神津恭介」 私が敬愛する高木彬光が想像した日本三大名探偵の一人! ニックネームは「嬢や」 「神津の前に神津なく、神津の後に神津なし」 pic.twitter.com/PvRwnGE3Gx

2016-04-22 01:39:36
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お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

いつか彬光ステマの一番星になる☆ お玉さん、アキカツはじめます♫ うふっ♫ (アキカツからアキカツスターズへ)

2016-04-22 01:40:11
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

……なんてね♡ 神津恭介というかアキカツは一年前にすでに通り過ぎているんだ! 今回取り上げる作品と関係はあるんけどメインの名探偵はあの人なのです。ということで

2016-04-22 01:40:57
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

さて、名探偵図鑑完読作戦でございます。コナンくんの67巻で紹介されている名探偵は「荊木歓喜」 貧しい人たちや社会的に虐げられている人たちに医を施す照れ屋のヒューマニスト。今日も今日とて神出鬼没。 「わたしは、医者。ただし、やぶ」 pic.twitter.com/oeZpdyqkQA

2016-04-22 01:41:15
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お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

あ、青山先生……(´Д` ) 歓喜先生の飄々としたイメージがまるで無いんですが……。 というか、小学館のヒト……(´Д` ) 「茨」木歓喜って、ナニモノなんだよ……。許されざる誤字ヤン、これ(´Д` )

2016-04-22 01:41:50
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

みんな大好き山田風太郎♫ まぁね、わたしはホンマに山田風太郎、読めてない人間なのよね。 忍法帖は7割くらい。明治モノは全部読めてるかな? 室町モノ……聞くな (>人<;) エッセイは読めてるほうかな? 探偵モノに関してはほとんど手付かず状態なのですよね……

2016-04-22 01:42:30
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

忍法帖で好きなのは甲賀と魔界転生とちょっと前までは風来だったけど最近は柳生が個人的トップ3かな? 明治モノは『地の果ての獄』と『警視庁草紙』が好みちゃん。 『妖説太閤記』は太閤記好きにはタマランものがありますのぉ〜 な感じで山田風太郎がいかに読めてないかがよく分かるベストやね

2016-04-22 01:43:05
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

そんなこんなで荊木歓喜。 変な表紙だけど光文社文庫のこちらでほとんど全ての荊木歓喜作品が読めるのがうれしいよね♫ 青山先生のオススメの傑作長編『十三角関係』もバッチリ収録なのだわ pic.twitter.com/Adtus3cPuP

2016-04-22 01:44:17
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お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

だがしかし、本日は光文社文庫の山田風太郎ミステリー傑作選には収録されていない荊木歓喜モノのコチラのほうで。『悪霊の群』 pic.twitter.com/AXEBKvGfXi

2016-04-22 01:45:15
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お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『悪霊の群』 1951年『講談倶楽部』連載。1955年に単行本刊行がされた原作・高木彬光、執筆・山田風太郎(というのが定説)の合作作品! 私生活でも大の仲良しだった、戦後日本ミステリー界若手のTWO突風の夢の共演! 神津恭介がハムなら、荊木歓喜はサラダ。(???)

2016-04-22 01:46:02
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

ただ『悪霊の群』での神津恭介の登場シーンはほんのちょっぴり、しかし、美味しいトコだけ掻っ攫っちゃう良いとこ取り。荊木歓喜に関しては後手後手の後手で精彩に欠く、あまり役に立たない狂言回しなんよね。神津シリーズでお馴染みの真鍋記者(というか、この作品が初登場)の奇妙な冒険といった感じ

2016-04-22 01:46:43
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

荊木歓喜が得意とテリトリーとしている「精神病院に収監されてる人たち」や「ヤク漬けでアッパッパァになったジャンキーたち」や「過剰なまでに妖し気なセックスに溺れ乱れ爛れる男女」といった理性より本能に沿って生きる人生を強いられてる社会の底辺な人たちはほとんど出てこない作品なんよね

2016-04-22 01:47:07
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

君はダネイ、僕はリー♫ そんな感じの執筆状況が想像容易い原作・高木彬光の気合いの入れ方なのよ『悪霊の群』 それがあまりに行き過ぎていて、初期高木に見られる超絶複雑な犯罪構図を裏に秘めたプロット、その詰め込み具合がね、もうこれ以上風太郎を虐めないで (>人<;) レベル

2016-04-22 01:47:50
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

あの荊木歓喜がね長々と推理と推論を延々と語り倒すのよ。でもピントがズれている、誰コレ? な状態なのよね。 高木彬光矢印神津恭介がテリトリーとしてる政治家やヤクザや旧家の人々や飲み屋のマダムといった生活に余裕のある階層の人たちの犯罪事件だからこそ、荊木歓喜カンが狂ったのかな?

2016-04-22 01:48:17
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

そんなこんなで荊木歓喜がイイトコナシな『悪霊の群』 山田風太郎作品を構築する独特の文章リズム、ひりつくような人間ドラマ、意外性のある展開、魅力的は美女や美少女、そういったモノもあまり楽しめない。 高木彬光節300パーセントのシナリオの毒気に、天才作家が呑まれてしまってるわけね。

2016-04-22 01:48:43
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

あっ、『悪霊の群』での荊木歓喜のかませっぷりが尋常じゃないので(……あれれ、変装じゃないよ)、ちょびっとしか出てこないのに神津恭介はスーパーかっこいいよ♫

2016-04-22 01:49:14
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『悪霊の群』って何人の人が死んでるんだ?? 9人? 10人??

2016-04-22 01:49:33
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

というわけで『悪霊の群』でした。 高木彬光と山田風太郎のスタンスの水と油っぷり(だからこその親友であり盟友だったのでしょう♫)が窺えるテキストですね。 でもって次回は『十三角関係』 ではでは〜〜

2016-04-22 01:50:38
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

今は『チーム・バチスタの栄光』を読んでるよ ( ´ ▽ ` )ノ

2016-04-22 01:58:37
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

チームバチスタの続きを読もうくん

2016-04-25 01:09:21
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

さて、名探偵図鑑完読作戦でございます。山田風太郎の「荊木歓喜」を攻略中。というわけで、本日は傑作長編『十三角関係』を取り上げたいと思うわけですよ。

2016-04-26 01:57:14
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

テキストは光文社文庫のアレを使用してるので『十三角関係』に挑む前に荊木歓喜の出てくる他の短編も目を通したけど、……どれもこれも後味が悪く、だけど不快さを感じさせない作り。「良い作品を読んだナァ」と「なんちゅうモンを読者に提供してるんや」が同時に成立する二律背反な余韻

2016-04-26 01:57:59
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

どの短編も「荊木歓喜、事件を解決してくれてありがとう。バンザーイ♫」みたいな呑気な大団円は微塵も存在せず、作品内の事件自体は解決しても、事件に絡む人間の感情たち(それは読者が感覚で掴み取れるよう誇張ぎみに書かれている)は完全な収束を迎えることなく、良い意味で放置されている

2016-04-26 01:58:25
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