創作文藝同人誌「DAISY CHAIN 2016 春･夏号」のまとめ

猿川西瓜 @CUBE_sarukawa

DAISYCHAIN芦原瑞祥「罪とバチ」読了。オチが「すべて祖母の妄想」ととらえられるかもしれないのと、祖母だけが孫を覚えている所が聞きたい。タタリ的なものは、電脳コイルやデスノートみたく、猿の手展開より冷静に分析し利用するほうが面白いと思う。あと一輝羨ましいわ！#bunfree

Ｆの熊 @kuma_no_ehu

先の文学フリマで購入した『Daisy Chain Vo,.18』に収められた宮野繭子さんの「深いところにある私の飢餓」を読んだのでした。〈深いところ〉ってどこなんだろう？　台詞が、作中に出てくる物が、解明とは反対の、不可解な〈深いところ〉に誘う。気づけば読了。最初の疑問に戻る。

Ｆの熊 @kuma_no_ehu

不思議な話だった。はじめ〈私〉の妊娠がほのめかされた物語なのかと思ったけど、そうじゃない気もする。横光の「春は馬車に乗って」にどこか似た雰囲気なのはなんでだろうと思ったり、床下の闇を潜り抜けるのって、擬似的な死か？　などと、もやもや考える。でも、面白かったこと以外は分からなんだ。

Ｆの熊 @kuma_no_ehu

著者の宮野さんは、前に「穴」という短篇を書いておられた。その作品を読んでたときにも感じたのは、何かの具体的な思想とか主張とかではなく、読む行為自体が穴に潜っていくようなもので、作者さんにとっては書く行為自体がそういうもので、だからつまり、本作もそうした小説なのかもしれない。

Ｆの熊 @kuma_no_ehu

先の文学フリマで購入した『Daisy Chain Vo,.18』に収められた永岡敬章さんの「重力と幽霊」を読んだのでした。掌編が５つ。冒頭と最後の作品をのぞいて、全体的な印象は「アホとアホが喋ってる」。殊に「偉大なるヘミングウェイ」の、傍で聞いてたらたまらんアホ会話ぶりは最高。

Ｆの熊 @kuma_no_ehu

【訂正】先の文学フリマで購入した『Daisy Chain Vo,.18』に収められた芦原瑞祥さんの「罪とバチ」を読んだのでした。迫害されたる信者がイコンを穢されたことでついに激怒し、というと国教化以前のギリシャ・ローマのキリスト教みたいですが、舞台は日本で信仰対象はアニメだった。

Ｆの熊 @kuma_no_ehu

何かを信じるとか恐れる、とかの感情は熱意がなければならない。主人公の〈吉澤正人〉少年のエモーショナルなとり乱しや、祖母への思慕の情も、なんだろう、この感情を持続させるための熱が根底にある気がする。そして、対比される祠の怖いぐらいの静けさ、冷たさ。

Ｆの熊 @kuma_no_ehu

それから、西の方の言葉って良いですね。よくドラマでもアニメでも、中学や高校を舞台にした作品中に教室で交わされる「若者のなんでもない会話」ってのが、それはもう、いかにもな「若者のなんでもない会話」で嘘っぽいとしか思えんのだけど、本作の言葉にはその臭みがない。フシギだ！

Ｆの熊 @kuma_no_ehu

先の文学フリマで購入した『Daisy Chain Vo,.18』の冒頭を飾る、瑞穂はじめさんの「爆弾クラブ」を読んだのでした。「アメリカの爆弾魔が文通していたのは日本にいる爆弾魔。刑事が、FBIが彼らの身に迫る。草加次郎事件を題材に取った近現代ミステリー！」とは惹句の謂い也。

Ｆの熊 @kuma_no_ehu

たいへん面白く読んだのでありました。小林信彦ばりに調べあげたと思しき、戦後の東京戒厳令ともいうべき「東京オリンピック」の都市の異様な風俗・雰囲気と、爆弾テロ事件とが何とも言えん絡み合いで、頁を捲る手が追っつかなんだ。

Ｆの熊 @kuma_no_ehu

こういう、ちゃんと物語している小説を作るひとにとっては失礼にあたるのでしょうが、随所に、よくもまあ、こんな細かい昭和の風景を入れたよねっていう細やかな描写への作者の苦労に、感心することしきりな読書であったのでした。で、この苦労を微塵も感じさせないスマートな話の運び。面白かった。

創作文藝同人誌 DAISY CHAIN @daisy_label

記事の中でdaisychainを紹介していただいてます！＞RT 文学フリマの魅力が伝わるいい記事の中での紹介に感激！　こさめさん、ガジェット通信さん、ありがとうございました！ #bunfree

ガジェット通信（公式） @getnewsfeed

「人工言語」から「ドストエフスキーBL」まで!?　多彩な出店者揃い踏みの『第二十二回文学フリマ東京』でお話を伺ってきました！ getnews.jp/archives/14548… #getnews #ガジェット通信 pic.twitter.com/FSfnSOrWol

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カイロ団長 @cairo_dancho

本日の文学フリマの購入本。 中を見ても面白いかどうかわからない活字の本でどうしてこれらの本を選んだかといえば、売り子さんの愛想がよかったっていう、しょーもない理由だけだ。 当たり外れは不明だけど、まだGWは長い、読んでみよう。 pic.twitter.com/AgHT0XsWaj

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芦原瑞祥⛩️書籍発売中！ @zuishoashi

第22回文学フリマ東京から連れ帰った本たち。今回少なめだけど読みごたえありそう。#bunfree pic.twitter.com/Z3rhNVEkTc

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玉置こさめ👩‍❤️‍👩金曜西か38a @tamaokiksme

この本は僕ではない猫が表紙……　僕ではない猫が表紙の本……　僕が表紙の本は……？　#bunfree #文学フリマ pic.twitter.com/F3B9WNt9ul

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めぐむ @_megum

以前切り絵作品で参加していたエンターテイメント小説同人誌DAISY CHAIN 新刊発売というわけで文学フリマ会場までチャリ。相変わらず素敵な表紙で好き。今号は亀。これからじっくり拝読いたします。 pic.twitter.com/kQWPtOK4UI

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想 詩拓@文芸サークル『文机』 @sou_sitaku

DAYSY CHAIN製作委員会「DAYSY CHAIN」 こちらもサークル買い。爆弾魔を取り扱ったミステリーというのが楽しみです。 #bunfree pic.twitter.com/bTBn07NR10

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くもなきゆのみ @teacupboy1

文フリで二十冊近く買いましたがDAISY CHAINさんの袋のおかげでことなきを得ました。ありがとうございました。 pic.twitter.com/GC5ZQw93CO

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【掲載作紹介】ミステリー「爆弾クラブ」 アメリカの爆弾魔が文通しているのは日本にいる爆弾魔！　刑事が、ＦＢＩが、彼らの身に迫る。オリンピック直前の東京を賑わせた草加次郎事件を題材に取った近現代史ミステリー！　（作者：瑞穂はじめ@mizuho_hajime） #bunfree

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【掲載作紹介】短編「罪とバチ」 いじめっ子がいなくなるよう稲荷神社に頭をさげた。次の日、いじめっ子の姿が教室から消えていた。やがて、望んでいないことまで叶えられるようになり……。　（作者：芦原瑞祥＠zuishoashi） #bunfree

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【掲載作紹介】ショートショート集「重力と幽霊」 「幽霊を食べた男」「偉大なるヘミングウェイ」「悪党たち」「公園管理委員会」「慎ましく呪われた男」タイトルからしてユニークでチャーミング！　珠玉のショートショート集！（作者：永岡敬章@johnsonokina） #bunfree

創作文藝同人誌 DAISY CHAIN @daisy_label

【掲載作紹介】純文学「深いところにある私の飢餓」 二人で暮らすには広すぎる家に、スーツ姿の男が訊ねてくる「お宅にもう使っていない風呂敷はございませんでしょうか」しつこいその男を家に引き入れる。（作者：宮野繭子） #bunfree