高広伯彦さんによるネイティブ広告に関する公開講義2

高広さん @mediologic がネイティブ広告を中心としたインターネット広告について参考になる情報をツイートされたので、まとめてみました。 ※第一弾はこちら http://togetter.com/li/968296 です。 【注意】 興味深いと思った内容を全てまとめているので、かなり冗長になっています。 講義的な内容だけを読みたい場合、1ページ目だけに目を通すと効率が良いです。
6
高広伯彦-コンサル&顧問業/大学院教授/エンジェル投資家/登山ガイド/京都大学博士 @mediologic

ネイティブ広告について頓珍漢なこと言う人って、結局はネイティブ広告を正しく理解してなかったり、そもそも広告に対して偏見のかたまりだったり。すで偏った考えに縛られてるから、まともに理解してないんだよなぁ。その上好き放題誤ったことばかりいうので、間違った解釈広める役割になってる。

2016-05-01 15:22:47
高広伯彦-コンサル&顧問業/大学院教授/エンジェル投資家/登山ガイド/京都大学博士 @mediologic

そもそも本来正しく運営されてるネイティブアドを見る機会が少ないわけで、現状「ネイティブアド」と呼ばれてるものがユーザーを騙してるような質のが多いからこういう意見が出てくるんだよね。まぁそもそも前提が偏見から始まるのも「状況」と。 twitter.com/katayoshi/stat…

2016-05-02 13:48:38
katayoshi @katayoshi

だいたい、ネイティブアドを見ているユーザーの意見を『おかしいよなぁ』って、ネイティブアドを運営する人が言うって、コントかと思うわ。 何人か同じような事を言うユーザーがいるなら、それもネイティブアドに対する評価なんだよ。

2016-04-30 23:04:51
高広伯彦-コンサル&顧問業/大学院教授/エンジェル投資家/登山ガイド/京都大学博士 @mediologic

まぁそもそも「ネイティブアドを見ているユーザー」の意見だから「正しい」とは言えない。それは今見られてるものが「正しい」運用されてない可能性が高いわけだから。つまり前提の「見ている」ものがネイティブアドの可能性そのものではないですし。 twitter.com/katayoshi/stat…

2016-05-02 13:53:46
高広伯彦-コンサル&顧問業/大学院教授/エンジェル投資家/登山ガイド/京都大学博士 @mediologic

まとめると、1/ネイティブ広告の理解が正しくなされてない上での否定的コメントは、前提が共有されていないので当然噛み合わないこともある。 2/広告の話をするときの大前提には、メディア運営のためには広告ビジネスは必要であるという理解が必要。(続く

2016-05-02 13:56:54
高広伯彦-コンサル&顧問業/大学院教授/エンジェル投資家/登山ガイド/京都大学博士 @mediologic

承前)3/ ネットでの広告ビジネスが成立するためには、(そのあとがコンバージョンだろうがなんだろうが)ユーザーがクリックするような広告でなければならず、クリックのためには広告の視認性は必要である(見られない広告はそもそもクリックされない (続く

2016-05-02 13:59:17
高広伯彦-コンサル&顧問業/大学院教授/エンジェル投資家/登山ガイド/京都大学博士 @mediologic

承前2)4/ ただし、見られようとしすぎている広告は、ユーザーからは逆にそっぽを向かれる時代になってきている(バナーブラインドネス問題)。これは、クリック率の低下という広告効果の問題のみならず、ユーザーにとって無意味な情報を掲出しているということになる。(続く

2016-05-02 14:01:42
高広伯彦-コンサル&顧問業/大学院教授/エンジェル投資家/登山ガイド/京都大学博士 @mediologic

承前)5/ つまり、クリックされない広告は、ユーザーにとって邪魔で価値がない、広告主にとって広告効果がない、媒体社にとって収益にならない、という、「三方悪し」の状況に陥る。(続く

2016-05-02 14:03:57
高広伯彦-コンサル&顧問業/大学院教授/エンジェル投資家/登山ガイド/京都大学博士 @mediologic

6/ また現在のディスプレイ広告のサイズは Internet Advertising Bureauが策定した「IABスタンダード」と呼ばれる基準にもとづいてるが、これらはPCの画面サイズを前提に作られたもので、画面サイズもUXも違うモバイル環境では別のフォーマットが必要となった。

2016-05-02 14:07:40
高広伯彦-コンサル&顧問業/大学院教授/エンジェル投資家/登山ガイド/京都大学博士 @mediologic

7/ 特にモバイルのサイトの場合はPCのようなカラムを左右に配置するようなレイアウトはユーザビリティも良くないため、フィード型のサイトデザイン設計が普及。その際に従来のディスプレイ広告フォーマットがますます合わなくなった。

2016-05-02 14:09:20
高広伯彦-コンサル&顧問業/大学院教授/エンジェル投資家/登山ガイド/京都大学博士 @mediologic

8/ また特にモバイルでの広告はミスクリックを誘発するものや、画面占有率が高いものも多く、ユーザビリティとUXを削ぐものがあり、ユーザーにとっての媒体体験を改善するための広告フォーマットが必要となった。

2016-05-02 14:10:57
高広伯彦-コンサル&顧問業/大学院教授/エンジェル投資家/登山ガイド/京都大学博士 @mediologic

9/ 背景には従来のディスプレイ広告の効果低下という状況ともう1つ、ソーシャルメディア各社が、ディスプレイ広告を導入せず(あるいは廃止し)、自社のユーザーの投稿プラットフォームを企業向けに提供しだしたこともある。企業=ユーザーで企業コンテンツも数ある投稿の1つとなった。

2016-05-02 14:14:36
高広伯彦-コンサル&顧問業/大学院教授/エンジェル投資家/登山ガイド/京都大学博士 @mediologic

10/ そしてソーシャルメディア各社は企業の投稿を各ユーザー投稿の合間に優先的に表示する権利を売り始める。これが、Social native ads。各社が持つユーザーデータと広告が投稿コンテンツと同等こデザインを持つことで、検索連動型広告以来の革命的な広告効果を出すようになる。

2016-05-02 14:17:13
高広伯彦-コンサル&顧問業/大学院教授/エンジェル投資家/登山ガイド/京都大学博士 @mediologic

11/ IABのNative Ad Playbookにあるように検索連動型広告もネイティブ広告の一類型。Googleは検索連動型広告以前は、検索結果に関係なく画面上部の広告枠を販売していた。その後、検索結果と広告をマッチングさせるAdWordsを生み、最初のネイティブ広告となる。

2016-05-02 14:22:38
高広伯彦-コンサル&顧問業/大学院教授/エンジェル投資家/登山ガイド/京都大学博士 @mediologic

12/ 当時はポップアップ広告など、ユーザーの邪魔をする広告が普及しだしていたが、これに対するアンチテーゼとして「目立たせなくても効果の高い広告を発見した」としていたのがGoogle AdWordsである。またこれはユーザー、広告主、媒体の三方良しを目指す広告とも考えられた。

2016-05-02 14:25:35
高広伯彦-コンサル&顧問業/大学院教授/エンジェル投資家/登山ガイド/京都大学博士 @mediologic

13/ 当時のGoogleは検索結果との連動、コンテンツとの連動によって、「目立たないけどユーザーにクリックされる広告はすなわち広告効果が高い」ということで、ユーザーと広告のバランスをとることを目的に広告プロダクト開発を行っており、媒体向けプロダクトの場合はこれに媒体が加わる。

2016-05-02 14:27:32
高広伯彦-コンサル&顧問業/大学院教授/エンジェル投資家/登山ガイド/京都大学博士 @mediologic

14/ こう見ると不思議ではないように、ネイティブ広告界隈には元Google社員が多く、「ネイティブ広告は検索連動型広告以来の発明」や「ネイティブ広告はもっと早くにGoogleがやっていてもおかしくない」という声が上がるが、その時には必ず、ユーザー重視の広告だからという話が出る。

2016-05-02 14:29:27
高広伯彦-コンサル&顧問業/大学院教授/エンジェル投資家/登山ガイド/京都大学博士 @mediologic

15/ では、ユーザー重視の広告とは何か? 検索連動型でさえ、検索結果に対してクリック率は100%ではないのであって(もちろん自然検索結果においても)、検索をした人すべてに答えられてるわけではない。しかしユーザーはキーワードの追加や変更で新しい検索結果を得ることができる。

2016-05-02 14:31:41
高広伯彦-コンサル&顧問業/大学院教授/エンジェル投資家/登山ガイド/京都大学博士 @mediologic

16/ つまりは、ユーザー側のリテラシーは、一回の検索結果に対してパーフェクトな答えを提供されなくても、自分の力でなんとか情報を出せるようになっていて、ユーザーのリテラシーも加味したバランスが特にネットの広告においては考慮せねばならんことがわかる。

2016-05-02 14:34:35
高広伯彦-コンサル&顧問業/大学院教授/エンジェル投資家/登山ガイド/京都大学博士 @mediologic

@naga8888 ええ。例えば広告フォーマットの違い(動画広告かテキスト広告かのような)によってクリック率の違いはあると思いますが、クリック=ユーザーの興味と考えると、クリックの良し悪しは大きいと思います。だからこそ、誤クリックはユーザーにとっても広告主にとっても悪だと考えます

2016-05-02 14:40:32
101 @101msk

善『ユーザー体験を阻害しない』悪『ユーザーを騙しやすい』のアウトプット型がネイティブアドというフォーマットに合致しているため、運用方法によって善悪が分かれてくる仕様なんよね。

2016-05-02 15:10:40
テキサスの種馬 @nikusyokujyoshi

ネイティブアドもフォーマットがタイムラインフォーマットやレスポンシブフォーマットやらありますが、ネイティブアドが問題だと騒いでる人達はタイムラインフォーマットについて問題だと騒いでる気はすっけどね。

2016-05-02 14:21:00
1 ・・ 5 次へ