- EcoNomyT28
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これまでのあらすじ 旅を続けるレーラビとアルカが次にたどり着いた場所は生存可能領域の人間の街だった。 そこで「夜な夜な現れる謎の怪人」の噂に、二人は巻き込まれることとなるが...?
2016-04-28 20:55:05...深夜、人通りの無い街道。 ひどく怯えた様子の長い黒服の男が、"何か"から逃げていた。 『くっ...逃げきれねえ』 背後からゆらゆらと揺れる形の崩れた人型の影!
2016-04-28 21:05:03男は振り切るように逃げるが、遂に行き止まりに追い詰められてしまった! 『ここまでか...』 人型の影の腕が変質し、鎌のような形状へと変わる! だがそこへ足音と共に新手の影が迫る!
2016-04-28 21:10:07「そこまでだぜ!」 そこへ駆けつけたレーラビは、大型ライフルで人型の影を殴りつける! 「...ぜ?」 人型の影はその一撃を受けて、呆気なく砕け散った。
2016-04-28 21:15:04「大丈夫ですか?...立てます?」 遅れて駆けつけたアルカは、周囲の安全を確認して黒服の男を救出する。 『ああ...助かったよお嬢ちゃん』 「...ごめんなさい、僕お嬢ちゃんじゃないです」
2016-04-28 21:20:09「アルカ、ちょっとこれを見て欲しいぜ」 「どうしたの、レーラビくん」 辺りには砕け散った筈の敵の破片らしいものは残っておらず、周囲に少し湿った"土"が残るのみだった。 「これって...?」
2016-04-28 21:25:08『...土くれの怪人』 男はそう呟いた。 「何か知っているのぜ?」 『...俺達を狙って夜な夜な現れる正体不明の土の化け物と聞いていたが...まさか自分が襲われるとは』
2016-04-28 21:30:20『赤髪の兄ちゃん、あんたも気をつけたほうがいい。...同類なら解るはずだ』 「同類?...お前もファントムぜ?」 『...貴族共には秘密にしてくれないか?』 「勿論だぜ...同類のよしみだぜ」
2016-04-28 21:35:05『...もしこれが知れれば、俺はここに居られなくなっちまう』 ヒトとの関わりを無くしては生きられないと悟った一部のはぐれアームヘッドは、人間のふりをしてその社会の中に溶け込む事を選んだ。
2016-04-28 21:40:04翌日、アルカとレーラビは"土くれの怪人"を追って街を探索していた。 「何も人間である君まで付き合う事は無かったのぜ」 「今更何言ってるのさ、僕達の仲でしょ?」 「ぜぜ、そうだったぜ」
2016-04-28 21:50:07"土くれの怪人"は何らかの力で操られる土人形で、夜な夜な現れ人間として生きるアームヘッドだけを狙って襲っているのだ。 「許しがたいぜ...」 「僕も...許せない」
2016-04-28 21:55:04「もしこれが調和能力の産物なら、調和を発動した本体が居るはず...だよね」 「だったらそいつを引きずり出すだけだぜ!」 次回「土くれの怪人」後編に続く。
2016-04-28 22:00:12土くれの怪人 何らかの力で使役されている人間サイズの土人形。 各個体の能力は低いが、数に際限が無い。 夜な夜な現れ、人間の街で人間として生活するアームヘッド達を襲っていた。
2016-05-04 20:37:59ぜんかいのあらすじ 深夜の人間の街で、人間として生きる道を選んだアームヘッド達を狙う"土くれの怪人"。 ヒトとアームヘッドの共存の芽を守る為、アルカとレーラビは怪人の正体を追うのだったが...?
2016-05-04 20:50:04..."土くれの怪人"は、この街の中であれば、何処でも、何体でも出現する。 これほどの能力を行使できる意思があるのに、その存在感や気配のようなものが曖昧で位置を特定できない...何故?
2016-05-04 21:00:16「...でもレーラビくん、一体どうやっておびき出すっていうの?」 レーラビは、懐からダイヤルの付いた端末...レゾナンスギアを取り出した。 「怪人がアームヘッドを敵視するなら...俺達が目立てば良いだけだぜ」
2016-05-04 21:05:06ーーー 静まり返った深夜の街中、突如赤い光と共に巨人が顕現した! 『みんな聞いてくれ!俺はアームヘッドだぜ!!』 片腕武器のアームヘッド...クアドアルは両手を広げてアピールする!
2016-05-04 21:10:06『レーラビくん、ちょっとやり過ぎなんじゃ...』『これぐらい派手な方が効率がいいぜ?』 クアドアルに反応して地面が盛り上がり、土くれの巨人が出現する! 『...来た!あれが怪人の本体だよ!』
2016-05-04 21:15:01