「ほぐしや掌 tanagokoro」さんのツイートにほぐし屋の誠意を見た

「ほぐしや掌 tanagokoro」さんのツイートがとても良かったので無許可でまとめました。
55
掌 tanagokoro@手の心 @tanagokoro2

手技療法やマッサージを職業でやっていると、お客様から、 「先生の手って凄く温かいですね!!!」 と、感激されたり不思議がられることがあります。 これは多分、“手技の人あるある” でも別に、手から「氣」なんて出してませんよ、単に熱… tanagokoro.pupu.jp/?p=2044

2016-04-30 06:36:52
掌 tanagokoro@手の心 @tanagokoro2

科学派の代替療法屋だからといって私が患者に「不思議がられる程の効果」を与えたことがないわけではない(ある)。 でも、そういう時の私の頭の中はこうです→(続く)

2016-04-30 07:10:47
掌 tanagokoro@手の心 @tanagokoro2

@tanagokoro2 「いくらか痛みを緩解させられるかなぁ…と考えつつ施術をしたけど、ちょっとこの患者は喜び過ぎかな。一時的かもしれないから治った治ったと言うには早く、プラセボかもしれないな」 患者からリラクゼーション以上の効果を感謝された時は、私の場合は少し怖くなる。(続)

2016-04-30 07:12:51
掌 tanagokoro@手の心 @tanagokoro2

@tanagokoro2 この「ちょっと怖い」と感じるのが、整体師や代替療法屋として普通なのか少数派なのかは不明。 ここで、「この患者の感激のしよう、、私は医療に治せぬ症例を治してしまった…やはり私には(この治療法には)不思議な力があるようだ」 と、思ってしまう施術者もいそうだ。

2016-04-30 07:15:39
掌 tanagokoro@手の心 @tanagokoro2

@tanagokoro2 以前にもツイートしたが、手のひらから「氣」なんて出ませんよ。「先生の手は他の人とちがうんですよねぇ…不思議なぐらい熱が出ている!!」←こんなのは私にも経験がある『手技の人あるある』であって、手指を駆使して施術していれば筋が産熱するからです。氣じゃないよ。

2016-04-30 07:19:42
掌 tanagokoro@手の心 @tanagokoro2

@sayakatake やはり、自分が「先生」と呼ばれる職業をしている人間には、バランス感覚や健全な臆病さが必要なのかもしれませんね。 過剰に感激する顧客に自分を神格化させてしまう人は次第に宗教へ近付くような気がします。

2016-04-30 07:43:48
掌 tanagokoro@手の心 @tanagokoro2

典型として、怪しい治療法やニセ医学というものは、 「そうだったらいいな」「そうだったら素敵だな」と思わせるようなことを言うのです。 添削版「正しい医療のための10か条」 ~代替医療は医学を否定することではない~ tanagokoro.pupu.jp/?p=2196 #トンデモ

2016-05-01 07:55:51
掌 tanagokoro@手の心 @tanagokoro2

あくまで私の経験上だけど、手技で患者に「きもちいい」と言わせるのが上手くない施術者ほど、矯正術・最新治療・食事療法・氣功の類・トンデモ…と色々なモノに手を出しやすい。 「薬を出すだけの病院」に不満足の患者が鍼灸接骨院や「マッサージ」に求めているモノは手で触れることや真心だと思う。

2016-05-03 18:13:23
掌 tanagokoro@手の心 @tanagokoro2

@tanagokoro2 だってそうでしょう?本当にこれはヤバイと確信するような事態の時、救急車で鍼灸接骨院に運ばれることなんてないでしょ。 患者の自己判断的にも「多分、病院に行くほどのモノじゃない」ことはわかっていて、手で触れたりマッサージしたり時間と真心で選択肢に入るのでは?

2016-05-03 18:18:59
掌 tanagokoro@手の心 @tanagokoro2

@tanagokoro2 「あるある」だと思うけど、接骨院や治療院で、手技の上手さで患者に最も人気があるのは院長やベテランではなく院内立場は強くなさそうな若者だったりすることがある。患者に耳打ちで「マッサージはあなたが一番きもちいいわ」と言われるようなスタッフが急に辞めたりする。

2016-05-03 18:21:31
掌 tanagokoro@手の心 @tanagokoro2

@tanagokoro2 「プラセボ」だから意味がない、なんてこともなく、病院ではない存在意義は、「プラセボを出すのが上手」なことだと思う。 私の痛みや話を誠実に聞いてくれて、こんなに丁寧に、ちゃんと手で触って施術してくれた、あぁ…きもちよかった!!←ここにこそ価値があると思う。

2016-05-03 18:32:11
掌 tanagokoro@手の心 @tanagokoro2

@tanagokoro2 満足や納得や気持ちが晴れること。どの患者にも同じコースで、同じマニュアル施術で、同じ加減でやれば良いってもんでもない。 「受けている時間だけでも、とろ~んとしてしまうぐらいきもちいい」施術になれば、患者は感謝感激するし痛みも和らぐことが多いものなのです。

2016-05-03 18:40:17
掌 tanagokoro@手の心 @tanagokoro2

@tanagokoro2 悪いけど、それはセンスも関わると思うし、少なくとも「真面目さ、真心」が大事なんだと思う。 教科書や決まり切った「ツボ」で治すのとも違うし、薬も出せない。直接、人と対話して体に触る方法だから、個人差が大きい。 そこに関しては知識だけじゃなく、感性と真心。

2016-05-03 18:45:13
掌 tanagokoro@手の心 @tanagokoro2

@tanagokoro2 「きもち良かった」ことで予想以上に丸く収まる。←これができない施術者は不安で仕方がないだろうな…と思う。「きもち良さ」以外の方法で患者を納得させなきゃいけないのだから。医者ではないのに…だからニセ医学やトンデモ治療を探して取り入れる→「治せます」と言う。

2016-05-03 18:50:29
掌 tanagokoro@手の心 @tanagokoro2

@tanagokoro2 今日ツイートしている内容は、私が自分の仕事についても「代替医療の半分はプラセボだ」と冷たい感覚だからかもしれないけど……、 「私にしか治せない病がある。」と固く信じている施術者と、どちらがリスクが少ないだろうか?

2016-05-03 18:57:08
掌 tanagokoro@手の心 @tanagokoro2

@tanagokoro2 「代替医療の効果の半分はプラセボ」と書くと、プライド高く代替医療をやっている治療家は、「インチキと言われた」と思うのかもしれないけど…、ある治療法が全くプラセボしか意味がないモノだったら微妙でも、効果の半分以上はプラセボって事は普通で当たり前にあります。

2016-05-03 19:04:18
掌 tanagokoro@手の心 @tanagokoro2

@tanagokoro2 薬とか西洋医療にもプラセボは付随するし、効果もバカにできなくて、プラセボを上手に引き出すこと自体は悪くはないことです。 ただ、プラセボ効果発揮には「期待」や「信頼」も条件になるわけで、ある種の患者は医師に不信感があるわけで。

2016-05-03 19:10:49
掌 tanagokoro@手の心 @tanagokoro2

@tanagokoro2 ならば「代替医療」や「補完医療」に何が求められているのか…ということなのです。 限界を知りつつ、範囲を広げ過ぎず、“多少の実効果と最大のプラセボ効果”という配合で行われるのが代替医療だろうと。そういう意味で、「代替医療の効果の半分はプラセボだ」と。

2016-05-03 19:16:46
掌 tanagokoro@手の心 @tanagokoro2

@tanagokoro2 「プラセボとは失礼な!研究もされてるし権威ある先生もおられる。本当に“治す”のだ!」と信じて疑わない治療家は少し怖い。 私は代替医療とは「小さな効果と高いプラセボ力、納得感」だと思って仕事をしています。トンデモ過ぎて全く医学的根拠が無いのはダメですけど。

2016-05-03 19:22:38
掌 tanagokoro@手の心 @tanagokoro2

@tanagokoro2 それが手技じゃなくて鍼やカイロプラクティックでも「プラセボ」かって? …怒られるだろうけども、私はそう思います。 「きもち良さ」ではないアプローチだろうけども、「治療・施術を“やってもらった感”」とか「スゴ技感」、儀式感。…によるプラセボ効果なのでは。

2016-05-03 19:29:32
掌 tanagokoro@手の心 @tanagokoro2

@tanagokoro2 病院や医師に対してある種の患者は、「病院に行ったってちょっと話を聞いて薬を出すだけじゃないか!」と思っています。誤解もありそうですが…。 素人の患者にとっては、「治療っぽい治療」「施術っぽい施術」をされるところに意味がある場合があるのだと思うのです。

2016-05-03 19:41:25
掌 tanagokoro@手の心 @tanagokoro2

@tanagokoro2 私は正直にお客様に言います。痛みが強くて、即効性で治したいのであれば、痛み止めやブロック注射の方が効くと思いますよ…と。 標準的な医療「よりも」効くなんてことは思っていません。 効果と満足度のバランスで選ばれることがあるのだと思っています。

2016-05-03 19:57:41
掌 tanagokoro@手の心 @tanagokoro2

@tanagokoro2 整形外科的には湿布処方ぐらいしかできない症状でも、湿布を貼る「だけ」よりチクっと痛みのある「治療」の方が「効いた気がする」人もいるのでしょうし、整形外科的にはナンセンスでも、「背骨や骨盤が歪んでいるよ!」と言われた方が腑に落ちる人もいるのでしょう。

2016-05-03 20:00:24
掌 tanagokoro@手の心 @tanagokoro2

@tanagokoro2 そういう代替医療を否定するわけじゃなく、そうやって、「プラセボ効果を最大限に付加」できるパフォーマンスを研鑽することにも意義がないわけではないと思うのです。危険なことをしないで領分をわきまえているのなら。 そして、施術者本人たちが納得できるのならですが…

2016-05-03 20:08:31
掌 tanagokoro@手の心 @tanagokoro2

@tanagokoro2 「効いた!治った!先生スゴイ!って感謝されてるけど…プラセボと自然治癒だろうなぁ」ぐらいに思っておけない治療家は、「私が治す!」と気負っていると、いつの日か、依存され過ぎた重病の患者を病院に行かせずに死なせてしまうかもしれないと思うのです。

2016-05-03 20:13:11