- kokada_jnet
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ひかすけ氏がRTしてる「村上博基訳あっての『女王陛下のユリシーズ号』では」という話、僕はなにかいえるほど英文で小説を読んだことがないのだけれど、翻訳家の故山岡洋一氏がユリシーズ号についてこう評しているのを紹介しておきたくなった honyaku-tsushin.net/hihyo/bn/ulyss…
2014-08-17 21:18:41なお山岡氏の『女王陛下のユリシーズ号』翻訳評に関しては、「この訳書が出版されたのは1967年だ (文庫版はその5年後の1972年に出版された) 。村上博基は1936年生まれだから、30歳か31歳のときの翻訳なのだ」というとこがもう honyaku-tsushin.net/hihyo/bn/ulyss…
2014-08-17 21:23:23山岡洋一という翻訳家さんが評論で『女王陛下のユリシーズ号』は版元が分類するような「海洋冒険小説」などではなく、似ているものをあえて挙げるならメルヴィルの『白鯨』か吉田満の『戦艦大和ノ最期』だと力説しておられたのだけど、本当にその通りだと思う。
2015-02-11 09:42:45「「海洋冒険小説」の代表作とされていることだ。(略)これを「冒険」などと呼ぶものがいるだろうか。だったら、『女王陛下のユリシーズ号』も「海洋冒険小説」ではありえないのではないだろうか」 honyaku-tsushin.net/hihyo/bn/ulyss…
2016-05-06 23:50:58たしか北上次郎が『銀河英雄伝説』の文庫版の解説で「冒険小説の傑作」みたいに形容して褒めてたんだけど、日本のエンタメ小説の冒険小説のジャンル分けってなぜこんな変なことになってるのだろう?
2016-05-06 23:52:46<「おもむろに、もったいぶって」だけでもうぞくぞくするような訳文だ。原文がSlowly, deliberatelyであるのをみると、村上博基の筆の冴えは信じがたいほどだと思えてくる。>honyaku-tsushin.net/hihyo/bn/ulyss… 名訳『女王陛下のユリシーズ号』(山岡洋一)
2016-05-07 00:20:40<『女王陛下のユリシーズ号』が冒険小説か?>問題。英語版Wikipediaでは、並び称される作品として、ハーマン・ウォーク『ケイン号の叛乱』、ニコラス・モンサラット『非情の海』があげられている。「冒険小説」というより「非情な戦争物」という認識。
2016-05-07 00:35:20@shinkai35 肉体、精神ともにタフな男達が軍事や諜報といった社会性のある難事に挑む、つまり『鷲は舞い降りた』や『深夜プラス1』が含まれて、『海底二万里』や『トム・ソーヤー』が含まれない冒険小説の提唱者……内藤陳?
2016-05-08 00:32:22内藤氏の『読まずに死ねるか!―冒険小説・面白本のおススメ・ガイド・エッセイ』が出たのが1983年なのね。 amazon.co.jp/dp/4087800393/
2016-05-08 00:50:08早川書房から『冒険・スパイ小説ハンドブック』1992年ですけ。しかし、スパイ物やポリティカルフィクションが冒険小説と言われるようになった事情って本当になんだろうね? amazon.co.jp/dp/415040674X/
2016-05-08 00:51:50.@WARE_bluefield 日本における「冒険小説」は文学運動ですからね。日本SFの勃興期に似ていますね。自分たちの好きな物はなんでも「SF」にしたように、好きなものはなんでも「冒険小説」にしてしまった。
2016-05-08 01:00:39.@WARE_bluefield そしてユリシーズ号の英語版Wikipediaでは、並び称される作品として、ハーマン・ウォーク『ケイン号の叛乱』、ニコラス・モンサラット『非情の海』があげられていますね。海戦物というくくりですね。
2016-05-08 01:02:50@kokada_jnet @shinkai35 @WARE_bluefield 70年代後半に谷恒生、船戸与一が出てきて、北方謙三が再デビュー、そこに内藤陳と北上次郎の批評が乗っかったという印象があります。
2016-05-08 03:44:52@kokada_jnet @shinkai35 @WARE_bluefield 内藤陳の連載が、月刊プレイボーイで面白本の紹介コラムとして人気があったんですね。冒険小説協会や作家クラブが内藤を中心に出来たのも、彼と彼の店が冒険小説の業界に大変な貢献をしていたからだと思います。
2016-05-08 04:37:39@kokada_jnet @shinkai35 @WARE_bluefield しつこくすみません。その辺の時期に勃興した冒険小説枠に、SF作家たちも参加するんですよ。川又千秋、田中光二、高千穂遥とか。山田正紀はそれ以前から冒険小説的な作品があったし、SFとの親和性が高かった。
2016-05-08 04:59:13北上次郎は、生島治郎の『黄土の奔流』などを引っ張ってきて、これぞ日本の冒険小説の先駆!みたいな煽り方をしていたな。
2016-05-08 05:00:3180年代のうちに冒険小説は読まなくなったなぁ。一時は全く読めなくなってたし。80年代の後半からはずっとヌーヴォーロマンですよ。
2016-05-08 05:21:36.@tatsurokashi @WARE_bluefield ご指摘のとおりですね。協会もクラブも、後に解散したのは諸行無常といいますか。なお、Wikipedia「日本冒険作家クラブ」は、私が作成・編集しております。ご参考までに。ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5…
2016-05-08 16:28:50@tatsurokashi 1975年に星新一が矢野徹『カムイの剣』の文庫解説で「日本の冒険小説でベスト5に入る名作」とヨイショ書いた時に「日本の冒険小説」というカテゴリーが出来たんですよ。あと4作は何だったんだろう?
2016-05-08 21:10:16@ishikawasei1 あったあった!よく覚えてましたね。あとの4つには斎藤惇夫は入れるべきだなぁ。それか、檀一雄『夕陽と拳銃』とか?
2016-05-08 21:13:33@tatsurokashi 『黄土の奔流』も講談社文庫解説は星新一なので、それも頭にはあったはずですね。あと3つか。
2016-05-08 21:20:04@ishikawasei1 講談社文庫版は持ってなかったので知りませんでしたわ。星新一がジャンルを決める!
2016-05-08 21:23:2080年代初頭の冒険小説ブームはやはり北上次郎が扇動した「男が立ち上がる冒険小説」ブームだったということか。
2016-05-08 21:25:01