ベースになったついのべ作品と、それに対するついりみっくす作品の順でまとめています。作品それぞれとキーワードに着色しました。なお前回のまとめは こちら です。
#twnovel たまに鳥の歌で目が覚める。けれど不思議なことに、起きて窓の外を探しても、鳥の気配はどこにもない。部屋に鳥籠はあるものの、そこに鳥はもういない。どこかで羽ばたきの音がする。視界の隅でちいさな青を見た気がする。鳥の歌を聞いた日は何か幸運が待っている。
2016-05-09 23:25:52犬がいた気がする。けれど不思議なことに、行った先の部屋を見ても、犬の気配はどこにもない。リビングにあった立っていたはずの花瓶が割れ、そして犬も消えた。どこかで犬の鳴く声がする。視界の隅で小さなしっぽが揺れた。怒らないから、カーテンから出ておいで。@23novel #twremix
2016-05-09 23:44:27鳥の歌で目が覚めた。けれど不思議なことに、起きても鳥はいない。それどころかここはどこだ。壁も床も天井も作で覆われたここは……かご?鳥かごではないか。何故ぼくが鳥かごに。取り乱すとまたもや鳥の声が聞こえる。とても近くから聞こえるのに姿がーーー。 @23novel #twremix
2016-05-10 20:17:09
#twnovel 妖精と一緒に暮らしている。部屋にある古い鳥籠を気に入って住み着いているのだ。特に良いことをしてくれるわけではないが、何か悪いことをするわけでもない。大冒険への案内の代わりに、ゆるく寂しさを紛らわせてくれる。私たちはなかなかに相性のいいルームメイトだと思っている。
2016-05-09 23:39:47#twremix @23novel 妖精と一緒に暮らしているふりをしている。部屋にある古い鳥籠を気に入って住み着いているという設定なのだ。実際にはいないのだから特に良いことをしてくれるわけではないが、ゆるく寂しさを紛らわせてくれる。なかなかにいいルームメイトだと思っている。
2016-05-09 23:44:34部屋に古い鳥籠を置いている。どうってことはない鳥籠で、ただのインテリアだ。でもある日何気なく手を差し込んだらそのまま吸い込まれてしまった。ぼくの体は小さく折りたたまれ、鳥籠にみっしり詰まってもう出られない。きっとこのまま干からびるんだろう。 @23novel #twremix
2016-05-10 20:19:40
マッチ箱に入った傷心の象と旅をしていたら、マッチ箱に入った傷心の鯨と旅している女性に出会った。 「飼い主の男に捨てられて、こんなに小さく」 偶然理由まで同じ。 僕らは意気投合して、一緒に旅をする事になって。 「あれ」 いつの間にか、マッチ箱は空になっていた。 #twnovel
2016-05-07 12:26:09@gaptgapt4278 #twremix いつの間にかマッチ箱は空になっていた。そのマッチ箱の中には、マッチ箱に入った傷心の象と旅をしていた少年がいたのに。 私も慰められたのだろう。そばにいてくれる友達と共に歩き始める。どこかへ消えた箱の中の少年へ、またいつかと呟いた。
2016-05-10 18:37:09
「ちょっと聞いてほしいことがあるんだけど…」「わかった。少し待ってて」\ピッ/「お待たせ。いいよ」#twnovel 「ありがとう。話聞いてもらってかなりスッキリした。もっと泣いちゃうかと思ったんだけど」「ああ、除湿機かけたからね」「え?」「ううん。なんでもないよ」
2016-05-10 23:15:36#twremix @23novel 「ちょっと聞いてほしいことがあるんだけど…」「えっなになに、いいよ、なんでも聞いて。気にしないでいいよ、友達じゃない。いつだって相談乗ってあげるよ、長い付き合いだしさ、そりゃ、いろいろあるよね、そうそう色々あるといえばこの前さ…」「あのー…」
2016-05-10 23:28:32