日本小児科学会:日本におけるヒトパピローマウイルスワクチンの現状と課題 #HPVワクチン

2016年5月14日に札幌の日本小児科学会で行われた、シンポジウム。科学的には決着が付いているが、政治的にはハードルが高い問題。  個人的な意見としては、横田先生どうしたんでしょうか?ということと、今後に日本ではまだ残るであろう子宮頸がんの患者とその家族(遺族)には申し訳ない気持ち。被害者とされる女性たちの治療が思うように進んでいないのも、もどかしい。  巷では「HPVワクチン賛成派」「反対派」(*)などと一見不毛な争いが見られますが、私はそのどちらでも有りません。あえて言うなら「子宮頸がんにとそれに纏わる悲劇(若い女性が子ども・パートナーを遺して亡くなってしまう)を少なくしていきたい派」。 続きを読む
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おかさん @katz0172

難治性疼痛に対する治療は機能障害に対する治療が中心と

2016-05-14 13:31:03
おかさん @katz0172

次は問題の横田先生の「HANS」の話

2016-05-14 13:32:03
おかさん @katz0172

最初の症例紹介。初診時、若年性線維筋痛症として入院させた。多彩な症状が「一つの流れをもって」進展し重層化していくと。

2016-05-14 13:36:16
おかさん @katz0172

あまりに多彩な症状の記載…むずむず脚症候群が3割と

2016-05-14 13:39:44
おかさん @katz0172

世界的にも1〜3人/10万接種発生していると。

2016-05-14 13:43:39
おかさん @katz0172

勧奨接種中止2、3ヶ月後からは全く発生していないと。ペンフィールド症候群に似ている。

2016-05-14 13:46:22
おかさん @katz0172

関節痛ではなくて靭帯に圧痛点がある。顎関節周囲と肩関節周囲にもある。

2016-05-14 13:49:24
おかさん @katz0172

全て視床下部の異常からきていると。

2016-05-14 13:50:21
おかさん @katz0172

住谷先生と横田先生が診ている人たちは違う疾患を見ているのかと思うくらい「表現」の仕方が違う。ここが一番大きな問題かもしれない。

2016-05-14 13:53:26
おかさん @katz0172

疫学のシャロン・ハンリー先生の話。HANSはまだ記述疫学による段階なので疫学的証拠としては不十分、まだ症例定義もできていない。

2016-05-14 14:12:02
おかさん @katz0172

国民生活基礎調査の思春期女性ではいろんな不定愁訴が出ているが年齢が上がるにつれて増加。年度による増加はなし。

2016-05-14 14:16:22
おかさん @katz0172

イギリスでも副作用報告は増えているがウェーバーエフェクトとのことで問題にしていないと。

2016-05-14 14:20:13

ウェーバー効果(Weber effect)について

ウェーバー効果 アメリカの医学雑誌(JAMA200;292:1702-1710)にも記載されていますが、ある予防接種を開始した時、始めに副反応の報告数が増え,接種を継続してもその後は報告数は減少していくという現象の説明に用いられています。その理解は、新しい薬剤に対して、人は--greater reporting enthusiasm(原文:意味=熱中、熱心、熱狂)---、熱狂的に副反応を見つけようという姿勢が無意識に出てしまうため、副反応の報告が増えるが、その後は落ち着いてくるというものです。

予防接種の副反応について

おかさん @katz0172

疫学者からはHANSの疾病定義を使いにくいのでなんとかして欲しいと。

2016-05-14 14:22:33
おかさん @katz0172

この方はワクチンを強力に推進

2016-05-14 14:23:01
おかさん @katz0172

次は東大の川名先生。「日本におけるHPVワクチンの現状とこれから」

2016-05-14 14:24:32
おかさん @katz0172

HPV感染は100万人、2万人が前がん病変。1万人が浸潤がん…この15年間少しずつ増えている

2016-05-14 14:27:22
おかさん @katz0172

5大がん中で子宮頸がんだけが死亡率増加している

2016-05-14 14:29:03
おかさん @katz0172

今さら言うまでもないが日本だけが子宮頸がんの検診率20%程度と世界の中で格段に低い

2016-05-14 14:30:37
おかさん @katz0172

ワクチンによって前がん病変が50%程度と減っているという報告が世界から出てきている。

2016-05-14 14:38:20
おかさん @katz0172

岡部先生からは「世界は日本をどう見ているのか?」

2016-05-14 14:40:33
おかさん @katz0172

日本からHPVワクチン後の疼痛疾患群が報告された後、いろんな国でも調査されたがフランスでギランバレーだけ優位に増加がみられただけで他では有意差はなかった。

2016-05-14 14:49:05

ギランバレー症候群についてのコメント

 2015年12月17日にWHOからHPVワクチンの安全性についてステートメントが出ました(HPVワクチン接種を再開しない日本への非難付き)。

This large study of over 2 million girls showed a similar incidence in the vaccinated and unvaccinated populations for all conditions studied with the exception of Guillain-Barre syndrome where an increased risk was identified, mainly focused within 3 months after vaccination. This risk in the first few months after vaccination was very small (~1 per 100,000 vaccinated children) and has not been seen in other smaller studies. Additional studies in adequately sized populations will help evaluate this finding and, if confirmed, better assess the magnitude of an eventual risk. This risk – small, if it exists at all – needs to be seen in the context of the long-lasting cancer-prevention benefits of HPV infection.

Global Advisory Committee on Vaccine safety Statement on Safety of HPV vaccines(PDF)
"This risk – small, if it exists at all –"ということなので、WHOの認識では「リスクは仮にあったとしても小さい」です(if at allで「仮にあったとしても」)。

おかさん @katz0172

原因の究明は多くの仮説を立て、科学的検証を! 疫学的検証を含まないといけないが、待ってるといい場合とデメリットが増える場合があるので難しい。また科学的に正しい場合でそれが社会に受け入れられるかというと必ずしもそうではないところが難しい、と。

2016-05-14 14:57:19
おかさん @katz0172

ハンリー先生が科学的に証明されてないセンセーショナルな報道や報告がなされた時に学術団体は断固とした対応を取るべきだと発言。それを横田先生が自分に対する誹謗・中傷なものだと考えられたようで失礼だと怒ってましたがちょっと違うと思う。科学的検証から外れたところでのやり方の問題なだけです

2016-05-14 15:46:18