山田太郎参院議員の「ヘイトスピーチ対策法案」反対理由

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山田太郎 ⋈(参議院議員・全国比例) @yamadataro43

本日、与党提出のヘイトスピーチ規正法案(正式名称:本邦外出身者に対する不当な差別的言動の解消に向けた取組の推進に関する法律案)について、参議院本会議で反対票を投じました。 以下、連投で理由を説明します

2016-05-15 08:07:41
山田太郎 ⋈(参議院議員・全国比例) @yamadataro43

本件の法律やヘイトスピーチについては、個人法益と社会法益の部分に分けて考える必要があります。個人法益であるヘイトクレイムについては、現行法でも侮辱剤や傷害罪、名誉毀損、器物損壊等にあたり、当然、許されるものでは無いと思っています。(ヘイトスピーチ規正法反対理由 1/9)

2016-05-15 08:07:44
山田太郎 ⋈(参議院議員・全国比例) @yamadataro43

また、ヘイトクレイム以外のヘイトスピーチも全て許される訳ではなく、一部は規制されるべきものもあると考えています。(例えば「○○人死ね」などと連呼する威圧的なデモ等)(ヘイトスピーチ規正法反対理由 2/9)

2016-05-15 08:07:46
山田太郎 ⋈(参議院議員・全国比例) @yamadataro43

ただし、社会法益は社会秩序の維持を目的としていてい、それを法律で規制することは、あくまでも最終手段であるべきです。表現の自由の観点からも、文化や風習、社会的制裁などでまずは対応するべきだと考えています。(ヘイトスピーチ規正法反対理由 3/9)

2016-05-15 08:07:48
山田太郎 ⋈(参議院議員・全国比例) @yamadataro43

なぜならば、社会法益を法律で規制することは、他の人の権利を奪うことにもなりますし、そもそもそれが、良いこと・悪いことなのか、全てを国家が決めるのかという議論が残ります。(ヘイトスピーチ規正法反対理由 4/9)

2016-05-15 08:07:50
山田太郎 ⋈(参議院議員・全国比例) @yamadataro43

また、今回の法律では、「ヘイトスピーチ」についての定義が依然としてあいまいです。この法律では、私には何がヘイトスピーチであるかが分かりません。この法案が通ることで、様々な表現活動が萎縮する可能性があります。(ヘイトスピーチ規正法反対理由 5/9)

2016-05-15 08:07:52
山田太郎 ⋈(参議院議員・全国比例) @yamadataro43

特に法案2条のヘイトスピーチの定義において、差別的言動の”言動”の範囲には出版までも含まれます。(法制局に確認済)デモとは異なり書籍までも規制を求めていることは過剰と言わざるを得ません。(ヘイトスピーチ規正法反対理由 6/9)

2016-05-15 08:07:54
山田太郎 ⋈(参議院議員・全国比例) @yamadataro43

ヘイトスピーチの具体的規制方法について、表現の自由について重視をしている英米法において、具体的に法律で規制するのか、表現の自由を守りつつ社会的な制裁などで対応するかなど、方法は別れています。(ヘイトスピーチ規正法反対理由 7/9)

2016-05-15 08:07:56
山田太郎 ⋈(参議院議員・全国比例) @yamadataro43

一方、歴史的に人種差別に敏感な大陸法は、ヘイトスピーチについて、人種差別とは何か議論を積み重ね厳しい法律を作っています。他国に比較しても日本での議論は未だ足りないと言わざるをえません。 (ヘイトスピーチ規正法反対理由 8/9)

2016-05-15 08:07:57
山田太郎 ⋈(参議院議員・全国比例) @yamadataro43

人種差別はあってはなりません。しかし、まずは、「何を”人種差別”と定義するのか」について、議論する必要があります。何が人種差別であるかということの定義が出来れば、今回のヘイトスピーチについての議論も進むのではないでしょうか。(ヘイトスピーチ規正法反対理由 9/9)

2016-05-15 08:08:00
山田太郎 ⋈(参議院議員・全国比例) @yamadataro43

与野党問わずほとんどの国会議員が、与党案に賛成票を投じました。表現の自由への影響を十分に検討せずに、安易に法律で社会秩序を作ろう、維持しようという考え方には大きな疑問を抱かざるを得ません。私、個人としても、表現の自由を守る党としてもこの問題には引き続き取り組んで行きます

2016-05-15 08:08:03