トマス・ポッゲのセクハラ疑惑に対する諸々の反応
ポッゲに90年代からセクハラ疑惑。年長者によるハラスメントは根深いし、すぐの告発が困難な事例も。遡って厳罰化すべき。World-Famous Ethics Professor Accused Of Sexual Harassment buzzfeed.com/katiejmbaker/y…
2016-05-21 16:46:42世界的に有名な倫理学者が、外国出身の有色人種の女性を狙ってセクハラをしていたと。それは哲学の世界では公然の秘密だったけどこの教授はコロンビアとイェールの職を失わなかったって。怖い… buzzfeed.com/katiejmbaker/y…
2016-05-22 00:44:11指導を口実に指導学生に近づき、断れば、その権限を使って奨学金やポストを奪う…。大学の調査委員は「でもあなたも親しげにメールを送ったり、会ったりしてた」ので証拠は不十分でセクハラにはあたらないと。当の学者は、ひどい経験だった、自分の出版が滞ったと文句。地獄。
2016-05-22 00:58:17まったく他人事に思えない。本当に恐ろしい。なにがグローバル正義。結局こうやって権威と地位を笠に着て、自分より立場が弱く、経験もなく、大学で何重にも周縁化され、しかし指導を必要としている、若い有色の留学生の女性につけこみ、性的関係を強要する。こんな状況逃げられるわけがない。まじ無理
2016-05-22 01:15:52ロールズの研究者であったとは記事にも書いてあったけれども、一番弟子であったという電波を受信したので、ロールズとその周り一気に全部嫌いになりそう。
2016-05-22 01:19:22記事で強調されてるみたいに、「グローバル正義についての著名な研究者が実は院生に酷いことしてた!なんて矛盾!皮肉!」みたいには思わない。論文で良いこと言ってても、実際会ってみるとひどい人みたいなことは普通にあるから驚かない。でも有色の留学生女性を狙ったというのが卑劣すぎる。
2016-05-22 01:22:23記事では、哲学という研究領域での女性研究者の少なさと周縁化が事態をより深刻にしたとあるのですが。日本で同様の事件が起こった場合、院生の言い分を信じて連帯し、何らかのアクションをとったり声明を出してくれる研究者(とりわけ男性研究者)はどれぐらいいるのか。
2016-05-22 01:39:36最近アメリカの哲学ではひどいセクハラ事件がいろいろ明るみになっていて、何人か早期退職になっている。ポッゲのはこれから再調査で、この記事を読むだけではまだわからない部分が多いけど、記事やリンクされてるエッセイが本当だとすると、ひどすぎる。
2016-05-22 02:25:01ポッゲが?!劇震が走る思いだが、あちらでは意外に知られた話なのかもしれない。例えばサンデルも全く存じないということはないだろうし、仮にそうだったとしてもコメントは述べるべきだろう。学界ではよくある話だが、ポッゲがというのはショック。 buzzfeed.com/katiejmbaker/y…
2016-05-22 10:56:17なおポッゲのことなんて知らないというひとには『国際政治哲学』の第二章、上原賢司さんご執筆の「グローバル・ジャスティス論――国境を越える分配的正義」をお読みになることをお勧めします。
2016-05-22 18:04:34セクハラとか性犯罪について、セカンドレイプというほど悪質でなくても、被害を受けた側への配慮やエンパシーみたいなものが感じられないコメントがやりとりされるの見ると余計に心が暗くなる。所詮あなたには他人事。もちろん私にも他人事だけど…。
2016-05-22 22:14:40セクハラとかアカハラ案件について、事実がわかるまでは立場を決められないというのは理性的な立場かもしれないけど、被害を受けた側が告発することが困難な構造があるのだから、せめて声が聞こえたときにはすぐさま「あなたを応援する」と言うようにしたいと思うんだけど。
2016-05-22 22:23:19ポッゲの件で、最初に大学の調査委員会が「あなただって親しげにしてたからセクハラじゃない」と判断し、ポッゲ自身も開き直っているように、「事実」はいかようにでも曲げられてしまう。もしいくばくかの事実が認定されても、力を持っている側は職を失うこともなく、被害を受けた側が出て行くだけ。
2016-05-22 22:24:35私が指導教官とトラブった時(ポッゲの件ほどひどくない。セクハラ・アカハラはなかったし、単にコミュニケーションがうまくいかなかったのだと思う)、歴史学部のチェアの先生(女性!)が、私の話をまず信用して、あなたの味方だからねと繰り返し言ってくれたこと、本当にありがたかった。
2016-05-22 22:26:52私が、指導教官を変えたいと言ったら彼が気を害すかもしれないし、それが怖いと言った時も、その先生は「あなたのことを気に入ってるから、傷つくかもしれない。でも相手はテニュア持ちで本も何冊も出してる教授なんだから、あなたがそんなことを心配する必要はない。私が支える」って言ってくれた。
2016-05-22 22:29:42だから、ポッゲの記事を読んだ時、他人事だとはまったく思えなくて超freak outした。彼女たちにはきっと、私にとってのチェアの先生のような人のサポートを見つけることが困難だったんだろう。それは私にも十分にありえたこと。そうやって思っている人は、声に出さなくてもたくさんいる。
2016-05-22 22:34:19ポッゲの件は直接的にはコロンビアやイェールがクソだった話かもしれず、日本語のSNSなんて直接の被害者は読むことはないにしても、そういった遠くのところの事例に対してあなたがどんな態度をとっているかを、現在別の場所で問題の渦中にいるかもしれない人も見てるわけで。
2016-05-22 22:39:27たとえばノーベル化学賞や物理学賞の受賞者がセクハラしたってその人の発見・構築した理論が疑われることはないだろうに、ポッゲがセクハラしたらグローバル正義論自体の説得力が疑われるの、ちょっと不思議だ。「倫理学」特有の理論的負荷があるだろうか(徳倫理学なら間違いなくありそうだけど)。
2016-05-22 22:48:24話題のポッゲといえば。 ted.com/talks/thomas_p… そういえば『逆光の政治哲学』でもやはり彼が取り上げられているんですよね。
2016-05-22 22:54:47これが倫理学じゃなく哲学だと、ハイデガーのナチ問題あたりが類似ケースになるだろうか。人文系は論者自身の人格・行為と切り離せないものなのか…。でも逆に本人が善人だからって理論が受け入れられるわけでもないという非対称性もある。
2016-05-22 23:02:23