第４回おそチョロわんこそば

雪那🎲⛩️ @setuna_matu

【ジャスジニ】爽やかに手を振る兄の姿を見て心に暗いものが込み上げる。彼女達はファン。僕らとは関係がないから彼女達の誰かが兄の横に立つ事はない。のは分かっているのだが、何故だから心が晴れない。「チョロ、僕を見て？」「え」突然キスをされ黒いものが晴れる。…なんで気付いたのですか兄さん

雪那🎲⛩️ @setuna_matu

【ジャスジニ】手を取られ、軽い音を立ててキスを落とされる。此処は教室だから他にも人がいるし、見てしまった女性の方が黄色い悲鳴を上げているが特に気にはしない。スキンシップが激しいのは今に始まった事ではない。ないのだが…つい先日思いを伝えあったからか、凄く、恥ずかしいです兄さん。

吟花@固定で企画宣伝中 @ginka_rin

【ジャスジニ】「ん、甘い」ぺろ、と唐突に唇を舐められて、思わず本を取り落とす。目の前には細められた青い瞳があって視線を逸らせない。「何か食べてた？」「あ、いえ…カフェオレを飲んでたので」「あぁなるほど」くい、と顎を掬われて妖艶な兄の笑みに体が震える。「もっと奥まで、味わっても？」

ﾌｸﾞﾊﾟﾝﾁきぬさや( '-' @MotimotiSasan

【ジャスジニ】ぼうっと楽屋の中で天井を眺めている彼はステージの上の彼とはまるで別人だ。オーラはそのままなのに、何だか変な気分。本番前に集中しているのだろうと思いそっと背を向けると「おそ松」と引き止められる。「お呪い、かけてください」揺れる瞳は切ないおねだり。

しづき▲▽▲ @s68z36k

【ジャスジニ】｢チョロ、髪がはねてるよ？｣普段は身嗜みはきっちり整えている弟の髪を掬いとり告げる。眼鏡の奥の切れ長な瞳が僕を睨めつけ｢…兄さんのせいですよ｣と吐き出す。｢ああ、まぁそうだね｣寝ぼすけにさせちゃったもんね？そう返せば真っ赤な顔して｢知りません！｣って。ああ可愛いなぁ

綾羽 @aymt2016

【ジャスジニ】新曲の歌詞を練っていたら、扉が静かにノックされた。招き入れた二つ下の弟はその怜悧な瞳を和らげる。「やっぱり…根を詰めているんじゃないかと思いました」「そんなことないよ」「あります。…抱き枕になって差し上げますから、早く寝てください」珍しいお誘いに楽譜を放り出した。

原稿中につき低浮上ありーしゃ @areesha_arsha

【ジャスジニ】「おつかれ」「お疲れ様」互いに労う。汗を垂らすが、その姿すらもカッコイイ。だけど…「ほらっ」バサッとタオルを頭にかける。その姿をファンに見せるのはわかる。それが仕事だから。だけど舞台から降りたら別の話だ。僕だけのもの。「ありがとう、兄さん」そんな顔を独り占めしたい。

雪那🎲⛩️ @setuna_matu

【マフィカマ】「触んなクソが」伸びてきた手を叩き落して足を組み直す。わざとらしく溜息を吐くが隣に座る奴は懲りた様子はない。全く、何でこんな奴がオーナーなのだろうか…というか何で気に入られたのか全く分からない。「他の子の所行ったら？」「え、やだよ、俺はお前がいーの」…本当変な奴

雪那🎲⛩️ @setuna_matu

【マフィカマ】「いい加減俺に堕ちてよチョロ美ちゃーん」足に手を這わせて囁く。毎回毎回触る度に叩き落されているけれども、どうしても俺は諦める事が出来ない。むしろ逆に欲しいと思うからもう末期。だが今日は反応が違った。足を触っても叩いてこないし、固まってるし、え、もしかして脈あり！？

吟花@固定で企画宣伝中 @ginka_rin

【マフィカマ】 「あ、」手が滑って傾いたグラスからワインが零れ落ちる。赤いシャツに広がる濃い染みに眉を寄せると、パシリと隣から手首を掴まれた。「もったいない」手首にもつたう赤い雫に薄い唇が近付く。「…チョロ美、それ誘ってる？」「なんのこと？」ふ、と目の前でその唇が妖艶に歪んだ。

ﾌｸﾞﾊﾟﾝﾁきぬさや( '-' @MotimotiSasan

【マフィカマ】「ねえいい加減諦めたら？」「それはこっちのセリフだよ」銃を突き付けても、どれだけお酒で酔わせても、どうしてもこの感情を認めたくなくて今日もただただフロアで踊りながら罵倒を浴びせ合う。恋のゲームは落ちた方が負けなんて言うけど、負けず嫌いなんだから仕方ないだろう。

しづき▲▽▲ @s68z36k

【マフィカマ】｢そんな匂いで来ないでくれる？｣日頃から熱烈な歓迎を受けた事なんてないけど、近付いた途端眉間に皺を寄せ吐き捨てられる。俺にこんな物言いしてくるのお前だけだよ？｢割と上等なコロンだけど｣ぐい、とネクタイを引かれ｢アタシ以外の香りなんて許さない｣…だから飽きないんだよ。

綾羽 @aymt2016

【マフィカマ】また部屋でドンパチされて、うんざりしながらこれで五回目の引っ越し。「もういい加減にしてくんない」「怒んなって、こっちじゃよくある話…」グリーンのドレスのスリットから忍ばせる手を引っ叩く。「でもこないだの奴には感謝だな、おかげで俺の屋敷が引っ越し先になったわけだし？」

原稿中につき低浮上ありーしゃ @areesha_arsha

【マフィカマ】「いつになったら俺のものになってくれるわけ？」ガードが堅いこの男。いや、女？あぁ、男か。そんなことはどうでもいい。毎日のように通い、毎日のように口説いているが一向に落ちる様子がない。「僕を口説いてどうするの」見向きもしない。だからこそ手に入れたい。さあ、早く。

雪那🎲⛩️ @setuna_matu

【マフィア】「追いつめたぞ！」ゆっくりと振り向きニヤリと笑って指で銃のように構えて追いかけて来た奴らに向ける。「残念ながら追いつめられたのはお前らの方だからな？」バンと軽く指を上にあげるとそれに合わせて遠くから銃声が聞こえる。やっぱり俺の相棒は外さないし合わせてくれるし最高だわ

吟花@固定で企画宣伝中 @ginka_rin

【マフィア】 「最悪」血に濡れたスーツを脱ぎ捨て、銃弾のなくなった無機物を放り投げる。ぐい、と頬に散る赤を乱雑に手で拭うと、背後から同じく血に染まった手が腰に回った。「チョロ、お疲れ」「触んな」「もう汚れてるからよくね？」ここも汚れてる、と唇に近付く舌を、溜息と共に受け入れた。

原稿中につき低浮上ありーしゃ @areesha_arsha

【マフィア】信頼してるのはわかる。わかるんだけど。「だからなんで前線に出たがるの？」「ほら、俺の右腕でしょ？」それはそうだけど、僕はいつだってヒヤヒヤしているんだ。それをちっともわかってくれない。人がどんな思いで戦っているかなんて。「守られるのは嫌だけどチョロちゃんなら安心だし」

雪那🎲⛩️ @setuna_matu

【リーマン】「これやる」もう退勤が近いというのに突然袋を押し付けられる。見た目からして昼間に俺が押し付けた袋だけど…え、もしかしてコイツパン食わなかった？不思議に思って覗き込めばパンではなくチョコ。確かこれアイツが買い置きしてる奴…と、付箋？見れば「夜に」と一言。…早く終わらせよ

雪那🎲⛩️ @setuna_matu

【リーマン】最近やけに細くなった気がする。いや、見た目は変わらない気がするがあれは確実に痩せてる。どうせ仕事が忙しくて食べてないとかそういう事なんだろうなと推測して溜息を吐く。…俺の仕事も一段落だし、そろそろ引っ張っても文句は言われないだろうし…さーって取り敢えず粥から始めっかな

吟花@固定で企画宣伝中 @ginka_rin

【リーマン】「おいてめぇいい加減にしろよ」「ん？」歯ブラシを咥えたまま振り返ると、そこにはシャツの襟を引っ張ったチョロ松がいた。白い首筋に夥しいほどの赤い痕。あー、うん。「ごめん昨日俺余裕なかったから」「お前それ毎回言うよな？！どーすんだよこれ？！」見せつけてんだよ、わかれって。