編集者のリストラと失踪でお蔵入りになった小説「妹葬」がクラウド出版に持ち込まれるまで クラウド出版編 【ホントに完結】
- akegarasusarasa
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部分掲載したら「狂気を感じる」とお褒めいただきました!;編集者のリストラと失踪でお蔵入りになった小説『妹葬 かわいくお見送りしてよね! お兄ちゃんw』を本にしたい! pic.twitter.com/eOm3sPSP1N greenfunding.jp/pub/projects/1…
2016-05-27 11:53:41 今回はホントにたいした話がないですよ!
とりあえず、呪い編のままだと中途半端なので、メイキング&エピローグ的な内容です。
一部の人(仕事仲間)から「なんでそんなひどい作家未満人生になったのか、出版トラウマを全部書け」という「ライジング編」の執筆も希望されてましたが、とりあえず、今回で一応、完結です。
長いです。
Twitter小説 「妹葬」まで クラウド出版編 今回からハッシュタグとりました。 ・前回までのあらすじ。 クソラノベ作家未満の朱鴉豆腐メンタルは担当編集者にリストラ&蒸発され、「妹葬」の原稿を各社に持ち込むもなんだかんだでうまくいかない。
2016-05-26 15:44:18そうこうしていたら、「クラウド出版」なるものが設立された。 クラウド出版の内情やシステムについてはどこまで書いていいのかわからない。担当にあそこ消してくださいとかいわれると面倒なので、モヤッ~~! と語っていきましょう。 出会いは数年前にさかのぼる。
2016-05-26 15:44:57ある先輩ライターさんとフェイスブックで繋がったことがきっかけで、サブカル業界の名刺交換会の案内がまわってきた。 その人は有名人の本を書いたり、古くはあるロボットアニメのノベライズをやってたりと、活躍している人だった。 それゆえに、その人が行く交流会も表示されたというわけだ。
2016-05-26 15:45:52「私も行ってもいいですか?」 とお願いして、ついてゆくことになった。 その交流会を主催していたのがクラウド出版の関係者達(母体の会社?)である。 細かい内部事情はようわかりませんが、こうした交流会に何年か行くうちに、関係者に顔くらいは覚えてもらえるようになった。
2016-05-26 15:48:10で、今度はスカイプ友のイラストレーターさんもその会社とやりとりしているって話になって、「朱鴉さんはラノベは最近、どうなんですか?」と聞かれた。 ここらへん奇妙なのだが、出版業界は狭い。 例えばAという会社のコンペに持ち込みしているときに、全く関係ないCという人から、
2016-05-26 15:49:39「Aという会社で今、コンペやってるよ!」 という連絡が来たりする。 同じようなところで活動している人は示しあわずとも同じ人に出会ったり紹介されたりするのである。 ちなみに、なんでイラストレーターさんとやりとりをしているのかというと、ラノベはセット販売が営業的に有利だから。
2016-05-26 15:50:57例えばイラストレーターや作家が単体で「こんな企画をやりませんか?」と出版社に持ち込んでもマトモな対応をして貰える可能性は少ない。 ところが二人そろって持っていくと、編集者も印象に残るので、話ぐらいは聞いてくれることが多い。 二人共プロで活動していることが条件なのだが。
2016-05-26 15:52:06それゆえにイラストレーターさんとは一人でも多く、知り合っておいて損はない。 んで、そのときは「いや、ラノベはもういいです」と答えていた。 というのも、30代でラノベ作家というのは年齢的にアウトになることが多いかのが一点。 もう一点は婚活に集中したかったから。
2016-05-26 15:53:53「ラノベは五年後でも書けるが(書けねーよ!)、婚活は今しかできない!」 と私は思っていた。 ラノベ市場以上に、婚活市場では刻一刻と、年齢が不利になっているのだッ! 婚活サイトに登録したり、無料の恋愛メルマガを1日に8本、読んだり、ネットの恋愛商材を買ったり。
2016-05-26 15:56:00復縁コンシェルジュの動画を観たり、禅のお坊さんの恋愛相談の動画を観たり、「モテる技術」というぶ厚い本も購入し、付箋を貼りながら読んだ(特にモテるようにはならないけど、コレ、名著)。 amazon.co.jp/%E3%83%A2%E3%8…
2016-05-26 15:57:55私は非常に多忙であった。 婚活>ラノベ。 そんな折、クラウド出版なるものの設立イベントが阿佐ヶ谷ロフトで開かれるという案内を目にした。 阿佐ヶ谷ロフトは行ったことがないが、お酒を飲みながらトークライブが観れるライブハウスとして有名である。
2016-05-26 15:58:46婚活に疲れ、恋愛カウンセラーのメールカウンセリングにも、 「もうダメです。心がだんだん折れてきました」 とか弱音を吐いては、 「ダメかどうか決めるのは朱鴉さん次第ですよ!」 と励まされた。 婚活の話はともかく、とりあえずビールが飲みたかったんで、観に行った。
2016-05-26 16:00:55阿佐ヶ谷ロフトはアルコールの種類が豊富。 殆どガチ飲みしていたわけなんだけど、トークライブを見て、「妹葬」を出すかは前の人達が成功するかを見極めてからにしようと思っていた。 結局、クラウドファンド第一陣は三件が成功、二件が失敗。 想定したよりも成功が多かった。
2016-05-26 16:01:55関係者はもっと支援が集まると思っていただろうが、集まった方だと思う。 過去にネット投票式のイベントに出品した経験からいうと、知らない人は勿論、友人や知人だって、こういったものには、なかなか入れてくれないもんだ。 そんなわけで、五件中、三件が成功するのは、良い結果だろう。
2016-05-26 16:03:44その一月後、業界人が集まって、軽食をつまんで談笑する系のイベントがあった。 私は妖怪「ウェルカムドリンクすすり」と化しており、その案内をまたフェイスブックで見かけるや、「酒ェ……タダ酒ェ……!」と這うようにして会場に向かった。 で、そこでもクラウド出版の関係者を見つけた。
2016-05-26 16:05:54ので、準備していた「妹葬」の企画書をその場で渡した。 そのときの紙に「呪われたラノベ」とか「単行本が出せない呪いがかかっている」と書いた(後にこれがワルノリとなり、「呪われたラノベ作家」というフレーズを付けられることとなる)。 ところが、クラウド出版の現担当さんは、
2016-05-26 16:07:46「クラウドファンドを成立させるのは、なかなか難しいんですよ」 と、何故か厳しい顔。 歓迎されるかと思っていたので、まさに青天の霹靂であった。
2016-05-26 16:08:53担当「声優さんや、なろう作家さんとか特定のファンがいて、応援してくれないと厳しいのがクラウドファンドなんです。ネット上に読者やファンはいますか?」 私「いません」 担当「えっ! 一人も?」 私「あ、一人も」 い、いかん、正直に答え過ぎてしまった。
2016-05-26 16:10:25私「あーー。関西に一人だけ、文学時代の熱狂的なファンがいます」 担当「……」 あー、これ、完全ににあかんやつだー。 とりあえず、企画書を見せても担当が能面みたいな顔になっていたので、とりあえず、そこを離れ、ガルパンの話をしている業界人の一団に混ざり、
2016-05-26 16:11:15「ガルパンはいいぞ」と観てない劇場版の話をして帰ってきた。 んで、完全に諦めて、立川までガルパン爆音上映を観に行った。 「西住殿マジサイコパス」 とか愉快な仲間達といいあっていたら、またクラウド出版から電話がかかってきた(ガルパンのくだり、必要か?)。 (つづく)
2016-05-26 16:12:45誤字脱字とか「とりあえず」二回使ったりとか、Twitterって修正できないのが残念です。できませんよね?
2016-05-26 16:22:13(つづき)
んで、担当さんから、電話がかかってきたとき、私は同人ノベルゲーで「妹葬」を出せないか行動し始めていた。
同人ゲーに関しては自分で作れればいいが、知識に不安があるし、ライター業に穴をあけるのが怖いんで、誰かにメインでお願いしなければならない。 幸い、人件費に関してはお互いから振られた仕事を無料でやるなどの方法で多少はカバーできる。
2016-05-29 22:58:30