阿子島・溝口・中尾考古学対談『ムカシのミライ:プロセス考古学×ポストプロセス考古学』
[神保町]一橋講堂なう.考古学対談なう.プロセス考古学 vs. ポストプロセス考古学.〈ムカシのミライ:プロセス考古学×ポストプロセス考古学〉【日時】2016年6月5日(日)11:00〜14:30【演者】阿子島香・溝口孝司・中尾央. #考古学対談
2016-06-05 11:03:46#考古学対談 プロセス考古学側(阿子島香).文化進化論(1950年代〜)がバックボーンのひとつ.人類学の進化生物学を背景とする.
2016-06-05 11:07:19#考古学対談 考古学業界でのきびしい競争がアメリカ考古学(プロセス考古学)にはある.
2016-06-05 11:13:04#考古学対談 ポストプロセス考古学(溝口考司).ポストプロセス考古学はつねに複数形で存在する.
2016-06-05 11:13:51#考古学対談 プロセス考古学は正しい知識への接近を考えたが,ポストプロセス考古学はその知識の認識的相対論がクローズアップされてきた.
2016-06-05 11:15:57#考古学対談 ポストプロセス考古学の歴史的背景には.1970年代に生じたポストインダストリアル,ポストモダンな傾向性がある.
2016-06-05 11:19:13#考古学対談 サイバネティクス,複雑性理論の影響もある.マイクロのゆらぎがマクロの動態にどのように影響するのかという議論.
2016-06-05 11:20:43#考古学対談 偶発性やエージェントの影響を考えると,単純な因果性への楽観主義が衰退していく.
2016-06-05 11:22:59#考古学対談 (阿子島)進化主義について.1970年代,文化進化の普遍的な原動力はないという見方(エルマン・サーヴィス)は,ベルタランフィの一般システム理論と関わりつつ発展してきた.
2016-06-05 11:36:26#考古学対談 (阿子島)1960年代の一般システム理論的な法則定立的スタンスから,ビンフォードによるカール・ヘンペル的な仮説検定法の採用へ(1970年代).新しい考古学(new archaeology)はデータ主体の論議を進めようとした.1980年代以降のポストプロセス考古学へ.
2016-06-05 11:42:14#考古学対談 (溝口)定向的な進化ではなく個別的な文化進化へ移行したプロセス考古学.
2016-06-05 11:44:15#考古学対談 (阿子島)文化唯物論という1980年代の思潮は当時アメリカではたいへん流行したが,同じ考古学でもアメリカとヨーロッパでは文化的にずいぶんちがっていると感じた.
2016-06-05 11:47:30#考古学対談 (溝口)1980年代のマルクス主義考古学の洗礼を受けて,因果性がこんなに簡単にわかるはずがないという疑念.ドゥルーズ&ガタリの『アンチ・オイディプス』と『千のプラトー』にみられる変形システム論を知って,その確信を強めた.
2016-06-05 11:58:21#考古学対談 (溝口)最近の分子進化学の中立説はドゥルーズ&ガタリに通じるものがあると感じる.
2016-06-05 11:59:46#考古学対談 (阿子島)Middle-range theory.歴史考古学・民俗考古学・実験考古学.
2016-06-05 12:11:06#考古学対談 (溝口)ポストプロセス考古学もまた middle-range theory 的なものをよりどころにして考察を進めている.
2016-06-05 12:13:40