本当は怖い「憲法制定権力」の話~憲法と、軍隊なき最高裁は「我ら人民の意思」や「実力」に対抗できるか

子ども時代「XXXは誰が決めたの」「・・・だよ」「・・・が決めるって誰が決めたの?」みたいな質問をした記憶があります。 法律は憲法に由来する、ではその憲法は誰が決める…という話になると「憲法制定権力」なる言葉を知る。 このへんになると議論は哲学的、抽象的になる一方で、現実的には革命やクーデターなどむき出しの「実力」に基づいたりする。そんな不思議な法律と力の話。
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gryphon(まとめ用RT多) @gryphonjapan

togetter資料 「我ら人民の意思」が何を決めることができるか、という話になると、どうしてもナポレオンの戴冠が頭に浮かぶ。 pic.twitter.com/RHJi4cg1PL

2016-06-09 05:51:29
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朝日新聞社会部 @Asahi_Shakai

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朝日新聞社会部 @Asahi_Shakai

中道右派が議席の「3分の2」を獲得して新憲法を制定したハンガリー。個人の自由は制約され、家族や民族を強調。メディア規制は強化され……。何が起こったのか。現地を訪ねました:朝日新聞デジタル asahi.com/articles/ASJ61…

2016-06-06 20:10:23
リンク 朝日新聞デジタル 「3分の2」議席は万能の力か ハンガリー進む権力集中:朝日新聞デジタル 野党の反対を押し切って新たな憲法を作る。チェック機関である憲法裁判所の権限を弱める。その一方で、メディア規制を強化する――。ハンガリーで権力の一元化が進んでいる。2010年、中道右派「フィデス・ハン…
Takehiro OHYA @takehiroohya

Professor of Jurisprudence, Keio University Faculty of Law. Dean, Keio Univ. Correspondence Courses. Visiting Prof., Nagoya Univ. PhD Professional Office.

law.keio.ac.jp/~t_ohya/

Takehiro OHYA @takehiroohya

2003年前後だったかな、ハンガリーで複数の憲法学者に聞いたところでは前政権下で任命された憲法裁判事が違憲無効判決を乱発したので違憲審査制自体への信頼が低下したとか。 >「3分の2」、進む権力集中 2010年ハンガリー asahi.com/articles/DA3S1…

2016-06-06 22:47:11
Takehiro OHYA @takehiroohya

というかこれ「憲法改正限界論の限界をめぐって」(法の理論33)で書いたような話ですよね。We the Peopleが《本当に》出てきたら改正限界説とかどういう意味あるの? という。 twitter.com/takehiroohya/s…

2016-06-06 22:50:28
Takehiro OHYA @takehiroohya

①(「法律家共同体」は実在するのか、そこにH教授は含まれるのかという論点を除けば)その通りだし、それで何が悪いかという話なのですよね。 twitter.com/y_no/status/73…

2016-06-06 22:55:38
nogami @y_no

ということは「法律家共同体」の政治化が「非立憲」への道を開く?(ついつい連想) twitter.com/takehiroohya/s…

2016-06-06 22:51:21
Takehiro OHYA @takehiroohya

②立憲主義が民主政を拘束するものなのは間違いないけど、ある特定時点の「人民」の意思が絶対的に後代を拘束するとすればそれは「死者による支配」に他ならず、世代間正義論の観点からも許容できない。

2016-06-06 22:56:32
Takehiro OHYA @takehiroohya

③そもそも立憲主義における憲法が憲法制定権力に由来するなら、同じ憲法制定権力の動作が真に実現した場合には改正/破棄が可能だ、と言わなくてはならない。それが(日本語で言えば)「立」憲主義の意義でもある。

2016-06-06 22:58:04
井上武史 Takeshi INOUE @inotake77

Professor of Constitutional Law, Ph.D. "Aux sources nouvelles du droit"『結社の自由の法理』『憲法裁判所の比較研究』『一歩先への憲法入門』。Lift up your hearts!

井上武史 Takeshi INOUE @inotake77

ヨーロッパではEUへの権限移譲を認める憲法改正が国民主権原理に反するとして問題化したのですね。「東アジア共同体」構想にはこうした視点はあったのでしょうか。

2016-06-06 22:59:30
Takehiro OHYA @takehiroohya

④もちろん何をもって「憲法制定権力の真の動作」とか「《我ら人民》による憲法政治」と判断するかというのは極めて論争的で、特に事前の判断は難しい。しかしその点を留保した上でも、「人民」が出たら解釈ゲームは終わりだという点が呑めない人は民主政を否定しているとは言うべきかと。(終)

2016-06-06 23:02:26

以前、おおや先生は同趣旨の話をここでもしていました。

まとめ 憲法改正限界論についての大屋雄裕氏の評価 2013年5月3日 憲法記念日に與那覇潤氏のツイートをまくらとして。 5638 pv 16 15 users 1

それを箴言風に再構成します。
大屋雄裕
Takehiro OHYA @takehiroohya

民主政は「我ら人民」が出てきて「これぞ人民の意志」と宣告し、国民大多数が文句も言わず服従するという圧倒的な現実があれば、どこかで黙るしかない。 

そのあとで憲法学者にできるのは、「あのとき革命が起きた」と振り返って呼ぶことだけ。

井上武史 Takeshi INOUE @inotake77

憲法制定権力=国民主権なので、改正限界論というのは憲法の「三大原理」とされている国民主権を軽視(無視)する見解なのですね。そもそも2007年まで国民投票法がなく主権の行使方法がなかったわけで、それでよく「三大原理」の一つに数えられていたものだと思っています。

2016-06-06 23:08:31
Takehiro OHYA @takehiroohya

補足すると、これ支持政党は違うものの数人の憲法学者から聞きかじった話で本格的な調査結果でもないので「そういう見解もある」程度に理解してください。人口1千万の狭い世界なので「憲法裁長官と某教授は仲が悪いからな」とかそういう話も聞いた。 twitter.com/takehiroohya/s…

2016-06-06 23:17:24
gryphon(まとめ用RT多) @gryphonjapan

togetterにリンクを追加するンゴ その時、ド・ゴールは憲法を跳び越えた~「国民の声」で憲法に対峙したフランスの例(井上武史氏の論考を中心に) - Togetterまとめ togetter.com/li/898818 @togetter_jpさんから

2016-06-09 09:11:06
まとめ その時、ド・ゴールは憲法を跳び越えた~「国民の声」で憲法に対峙したフランスの例(井上武史氏の論考を中心に) ほぼ1カ月前のツイートです。その当時からまとめたいと思っていましたが、やりこそねていました。 いま、まとめを行うのは基本、偶然ですが、くしくも本日、軍政下で定められ外から見ると種々の問題があるように見える憲法の下で選挙に大勝したミャンマーのアウンサン・スーチー氏が、その憲法に対してどう対峙するのか?に注目が集まっています。そことの関係も、ちょっと念頭に置きました。さらにスペイン・カタルーニャの独立と憲法の関係も… 15194 pv 72 29 users 2
gryphon(まとめ用RT多) @gryphonjapan

togetterに追加するねん 落合弁護士が語る、芦部憲法説「憲法制定権力」、改正の限界 - Togetterまとめ togetter.com/li/421489 @togetter_jpさんから

2016-06-09 09:19:45
まとめ 落合弁護士が語る、芦部憲法説「憲法制定権力」、改正の限界 「落合弁護士が語る、 片山さつき氏の「芦部先生の直弟子」発言に感じたこと。」 http://togetter.com/li/420466 の続きと見ることも可能な、 憲法制定権力、芦部説についての話。 10736 pv 77 7 users 15
かめもち @kame_ishi

憲法改正限界論は1946年当時の思想を永遠不変のものとするひとつの思想である。 twitter.com/inotake77/stat…

2016-06-06 23:24:04
けやき @murakami_keyaki

「民主的正統性」の弱い裁判所が、民主的に選ばれた立法府の決定を覆す事が連続して発生すると、主権者である国民の意思が国家運営に反映され難くなってしまう。 と、言う事なのでしょうか? twitter.com/inotake77/stat…

2016-06-07 00:06:50
井上武史 Takeshi INOUE @inotake77

おっしゃる通りなのですが、そこに改憲のハードルの高低という要素もあって、高いと違憲判決は実質的に「最後の言葉」となる可能性が高く、民主的正統性の弱い裁判所はそれを避けるため違憲判決を躊躇しがちになるともいえると思います。 twitter.com/umedam/status/…

2016-06-06 22:36:06
井上武史 Takeshi INOUE @inotake77

プレッシャー、感じますね~。何れどこかで呟きます! twitter.com/toruoga0916/st…

2016-06-07 09:36:36
Ishikawa Kentarou @kentarou1177

昔ブログやってました。タイトルは『LITTLE CHALLENGE TO THE BASIC LAW ―kentarouの学習と研究の記録―』 です。大学や高校の先輩・同僚を見て、ロー生の氾濫現象に対する警告のつもりで始めました。同時に、そこには、日本の法曹界を率いる最高裁判所に対する提言ももちろん含んでいます。

Ishikawa Kentarou @kentarou1177

@inotake77 しかし、憲法制定権力は制定時に存する権力です。ここまでは確かですが、憲法が成立した後もそのまま憲法制定権力が持続しているとするのは願望にすぎません。成立後には一切が制定憲法に基づいて処理されることになります。よって憲法制定権力が出る幕はなくなります。

2016-06-07 12:23:10
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