津田敏秀さん「人における因果関係を知るための指標」

雑誌 岩波「世界」2016年 3月号 掲載「福島・甲状腺がん多発の現状と原因」から 抜き書き。
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seki_yo @seki_yo

まず 押さえておかなければ ならないのは、因果関係は、概念なので、直接は 観察できないと いうことである。(津田敏秀さん)

2016-06-13 22:12:28
seki_yo @seki_yo

概念で、直接観察が 不可能なので、思いつくままに 何だって 言いうる。(津田敏秀さん)

2016-06-13 20:54:38
seki_yo @seki_yo

しかし、議論になるときは、観察可能な データが 示される 必要がある。(津田敏秀さん)

2016-06-13 20:55:48
seki_yo @seki_yo

観察可能な データに 基づいて 目に 見えないものや 未来まで、その 概念を 定量的に 推論するのは、科学の 役割である。(津田敏秀さん)

2016-06-13 20:57:53
seki_yo @seki_yo

ある 病気の ある 原因が 作用するときは、その 病気の その 原因が 作用しないときに 比べて、その 病気は 多発する。(津田敏秀さん)

2016-06-13 20:59:25
seki_yo @seki_yo

ある 病気の 多発を 知ることは、その 原因と その 病気の 因果関係を 推論するための 第一歩である。(津田敏秀さん)

2016-06-13 21:01:23
seki_yo @seki_yo

この 多発が 観察され、問題となっている 原因以外の 説明が どうやら 成り立たない、もしくは 成り立ったとしても その 多発を せいぜい 一部しか 説明できないときに、

2016-06-13 21:04:08
seki_yo @seki_yo

この 原因に みられる 因果関係により、この程度の 多発が 起こっているのではないかと、推測できるのである。(津田敏秀さん)

2016-06-13 21:05:46
seki_yo @seki_yo

これを やっているのが、疫学をはじめ 諸科学での 観察と 推論ということもできる。(津田敏秀さん)

2016-06-13 21:07:35
seki_yo @seki_yo

この 問題を 検証するための 観察対象は 人間である。(津田敏秀さん)

2016-06-13 21:08:30
seki_yo @seki_yo

ここに 分子や 遺伝子、細胞、あるいは 実験動物の 観察の 話を 持ち込もうとする 研究者が 時に 見られるが、それらは 間接的な 検証であり、直接的な 検証は やはり 人間において 行われる。(津田敏秀さん)

2016-06-13 21:11:48
seki_yo @seki_yo

多発を 示すことは 簡単である。 その 原因が 作用した 人々における その 病気の 発生率と、その 原因が 作用しなかった 人々の その 発生率とを、比べれば 良いだけである。(津田敏秀さん)

2016-06-13 21:14:48
seki_yo @seki_yo

この 比較を 行う 演算は、引き算 (差) か 割り算 (比) を 行えば 良いだけである。(津田敏秀さん)

2016-06-13 21:17:36
seki_yo @seki_yo

科学的推論に 用いられる データは、統計学によって 科学的定量概念が 導かれるが、この 科学的概念には、統計的推論が 加えられる。(津田敏秀さん)

2016-06-13 21:19:50
seki_yo @seki_yo

統計的推論というと 難しく 聞こえるが、要は、確率分布の 山を 示して、先ほどの 多発の 程度の どのあたりの 確率が 高そうで、確率の 大部分を 把握できるのは 多発の 程度で言えば どの 範囲なのかということを 把握するだけである。(津田敏秀さん)

2016-06-13 21:23:41
seki_yo @seki_yo

前者は 点推定値、後者の 2つは 区間推定値 (把握する 確率に 合わせて言うと 95% 信頼区間) と 呼ばれる。(津田敏秀さん)

2016-06-13 21:26:26
seki_yo @seki_yo

科学的根拠という以上は、データに 基づいた このような 点推定値と 区間推定値の セットが 示される 必要がある。(津田敏秀さん)

2016-06-13 21:28:20
seki_yo @seki_yo

したがって、点推定値と 区間推定値を 確かめることは、科学的根拠に 基づいた 意見かどうかを チェックする ポイントともなる。(津田敏秀さん)

2016-06-13 21:34:38
seki_yo @seki_yo

医学の 発見の 歴史、特に 病気の 原因発見の 歴史は、いつだって 病気の 側からの 視点から 開始されてきた。 もともと 病気の 原因など 皆目 見当が 付かないところから 発見されてきたのだから 当然とも 言える。(津田敏秀さん)

2016-06-13 21:38:24
seki_yo @seki_yo

社会で 生きる 人々の 病気の 原因は このようにして 明らかに されてきたし されてゆくのである。(津田敏秀さん)

2016-06-13 21:41:01
seki_yo @seki_yo

原因を 突き止めるのに、原因曝露の 推定値は 邪魔にはならないが 当初は なくても 構わないのであり、ましてや 当初から 不完全な 原因情報に 頼り切りに なってはいけないのは 教科書的原則だ。(津田敏秀さん)

2016-06-13 21:44:09
seki_yo @seki_yo

まとめると、因果関係は、原因と 考えられる 事象が 結果と 考えられる 事象を 引き起こすという 概念である。(津田敏秀さん)

2016-06-13 21:46:10
seki_yo @seki_yo

しかし 繰り返すが、このことは、原因の 情報を 根拠にして (原因の 側から) 結果や 因果関係を 推論しなければ ならないと いうことを 意味するものではない。(津田敏秀さん)

2016-06-13 21:49:46
seki_yo @seki_yo

(ワクチン禍も 同じですね、最初から 機能障害に 原因を 求めると、因果判断を 致命的な 誤りに 導きかねないと ... )

2016-06-13 22:18:02
seki_yo @seki_yo

ANN ニュース「子宮頸がんワクチン被害者団体が厚労大臣と面会」(2015年 12月 2日) youtube.com/watch?v=PQUtsc…

2016-06-13 22:28:54
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