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死後脳研究。自閉スペクトラム症と統合失調症で同じ遺伝子の発現量低下が見られる、と。我々が思っているより両者は似てるんだろうねえ……というか、ぐるっと回って戻ってきたというか。 Transl Psychiatry 。 / “Tra…” htn.to/qpJ9o1
2016-06-13 09:17:19@afcp_01 このツイートにこんなに反響があるのはちょっと驚き。案外関心のある方が多いんですね。せっかくなので先日の精神神経学会でお話ししたときのシェーマを。自作のものですが、大づかみにはこういう理解でよいかと思ってます。 pic.twitter.com/Vn2X77FYNS
2016-06-13 13:47:11@ponkotunoumiso1 誤診というか診断の追加、変更の必要な方はやっぱりいらっしゃいますね。論文だとこのあたり ci.nii.ac.jp/naid/400074020… が参考になりそうです。遺伝子に関しては関係しているのがこの2つと限った訳ではなく、まだまだこれからな感じも。
2016-06-13 21:11:40@soleinue あ、そちらのSADですか。最近の診断基準では、除外診断にはなっていないと思うので、併存はありうるんだと思いますが、自分もあまり詳しくは議論を追っていません。機会があったらまた見ておきますね。
2016-06-13 21:23:25@afcp_01 もうちょっと捕捉。このシェーマが示しているのは歴史的な経過です。自閉症と統合失調症の異同が議論の焦点だった Kanner の時代から、 Rutter, Kolvin らの研究で相違が明らかとなり、その後、DSMの基準の改訂などによって、併存の定義が明確化します。
2016-06-14 07:32:32@afcp_01 その後の研究で、併存例がかなり多いことが明らかになり、更に近年の研究では症候、脳の構造画像、機能画像、遺伝子の変異や家族集積性など多くの面で共通する点が大きいことが明らかになってきています。
2016-06-14 07:34:12@afcp_01 更に統合失調症の側からも、統合失調症の神経発達障害仮説が説得力を増しており、発症のタイミングは大きく違いますが、障害の背景にある(生物学的な)プロセスに共通する部分が見いだされても、あまり不思議はないということにもなってきています。
2016-06-14 07:35:51@rkayama おお、ありがとうございます。ただこの周辺の議論は、精神病理系の先生とは一番見解がずれるあたりかもしれません。そこが興味深いところではあるのですが。できたら頑張って書いてみます。
2016-06-14 07:54:27@kenichi_ohkubo 一部の抗精神病薬はASDにもある種の効果があるとされて、適応も承認されていたりするので、悩ましいところではありますね。ただ統合失調症の場合とは、確かに用量や投与期間に差が出てきます。心理社会的介入の力点も違うので、それで良いとは言いがたいですねえ。
2016-06-14 07:56:45えー、結構な反響をいただいたので一生懸命書きました。皆様のご参考にしていただけましたら幸いです。 「自閉スペクトラム症と統合失調症スペクトラム障害」 afcp.jp/entry/2016/06/…
2016-06-15 00:26:46自分の隠れた執筆意図を一番よく酌み取ってくださったコメント。なぜ統合失調症と似ているという記事が、発達障害者へのスティグマになりうるのか。ちゃんと考えないといけないと思います。 / “はてなみたいな、こんな衆目に晒されるところに…” htn.to/inJa81
2016-06-15 11:43:11@reinamaot スペクトラムの意味するところは必ずしも全体の重症度だけではないので、症候の組み合わせのパターンが違ったり、強く出る症状が違ったりするものもスペクトラムと呼ばれたりするようですね。
2016-06-15 20:40:28@ponkotunoumiso1 誤診でも間違いではないと思うのですが、もともと紛らわしいものであったり、一部の診断は正しいけれど見落としがあったりと、医師の立場としてはあっさり誤診と言い切るのがためらわれることも多いので。ほとんど常に「後医は名医」ですから……。
2016-06-15 20:42:22今回の記事ではあえて触れなかったのですが、カタトニア様退行(catatonia-like deterioration)をどのように考えて取り扱うかという悩ましい問題が、またありまして……。
2016-06-15 22:14:43@afcp_01 DSM-5では自閉スペクトラム症の特定子として、カタトニアが取り入れられたのですが、統合失調症スペクトラム障害のカタトニアと同じ基準を使って診断することになっています。
2016-06-15 22:15:33@afcp_01 自閉スペクトラム症のカタトニアと統合失調症スペクトラム障害のカタトニアが同じものなのか、違うものなのか。ではダウン症の退行は、とか、極めて悩ましい話があったりします。近年の精神医学界隈ではカタトニアが再注目されていると言っていいと思うのですが、未整理な感じです。
2016-06-15 22:16:01私のような者がいろいろ実践できるのは、お医者様の除外診断があればこそ、というのはいつも思う。私は「自閉症スペクトラムやADHDのような行動をとってはるな。だったら、これこれこんな対応をとってみよう」とか考えられるけど、その行動の背後に実は重篤な進行性の病気があったりするもんな。
2016-06-16 22:08:40このあたりもそこらへんに関連してくると思うのだけど。「虐待についての大昔の話2」 kingstone3.seesaa.net/article/182529…
2016-06-16 22:14:49この研修のテーマは"「発達障害と精神疾患ー鑑別?と対応ー」"でした。で、つかみが"鑑別・・・できません"でした。まあいろいろやってるうちにわかってくる(こともある?)って話でしたが。「発達障害と精神疾患についての研修から」 togetter.com/li/930186
2016-06-16 22:19:50例えば脳腫瘍とか・・・ RT お医者様の除外診断があればこそ、というのはいつも思う。私は「自閉症スペクトラムやADHDのような行動をとってはるな。だったら、これこれこんな対応をとってみよう」とか考えられるけど、その行動の背後に実は重篤な進行性の病気があったりするもんな。
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