西岡昌紀医師による村中璃子氏のWedge7月号記事への疑問
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公平に言おう。WEDGEに載った村中璃子 さんの記事「子宮頸がんワクチン薬害研究班崩れる根拠、暴かれた捏造」は、それなりに良く調べられ、掘り下げられた記事だ。この記事を読んで初めて知った事も有った。だが、他の研究を無視しては困るよ。
2016-06-22 20:15:35村中璃子さんは、今年5月に神戸で開かれた日本神経学会に来てゐたのだろうか?第2日に、子宮頸がんワクチンに関するポスター・セッションが有った。非常に白熱した質疑応答が有ったのだが、あの時、村中さんは、ギャラリーの中に居たのかな?
2016-06-22 20:19:04WEDGEに載った村中璃子 さんの記事「子宮頸がんワクチン薬害研究班崩れる根拠、暴かれた捏造」で、村中さんが展開した池田グループへの批判には、もっともな部分が有る。だが、マウス脳における自己抗体の沈着に関する下り(43ページ)での村中さんの論理には疑問も覚える。
2016-06-22 20:31:30確かに、自己抗体が脳血流関門を超えるかどうかは重要なポイントだ。だが、自己抗体をマウス脳に直接ふりかける方法は全く無意味だろうか?自分は、そう思はない。とりあえず、脳組織と自己抗体の反応性を確かめる実験をしたっていいし、それはそれで意味が有る。少なくとも、これは「捏造」とは違ふ。
2016-06-22 20:36:08自己抗体が、脳に沈着するかどうかと、自己抗体が脳血流関門を通過するかどうかは、別の問題だ。どちらも重要だ。そして、村中さんが言ふ通り、池田班の方法では、脳血流関門を通過するかどうかが棚上げされてしまって居る。
2016-06-22 20:41:40それを指摘するのは良い。その点をWEDGEで取り上げた事は評価する。だが、逆に言へば、池田修一教授らの実験は、脳血流関門での透過性の問題を別とすれば、自己抗体がマウスの脳に沈着する事は証明して居るとも言へる訳で、その点は公平に評価するべきである。
2016-06-22 20:45:21それなのに、村中さんは、池田修一教授らのこの実験の意味を全否定して居る(と、私には思へる)。これは著しく公平を欠いてゐる。
2016-06-22 21:08:47脳血流関門は、いつでも正常だとは限らない。脳血流関門の透過性が亢進して居る患者の場合、血管から自己抗体が漏出して、神経組織で自己免疫反応を起こす事は有り得ないだろうか?言ひ替えれば、脳血流関門の問題とは別に自己抗体が脳に沈着するかどうか?を調べてみる事は重要な課題である。
2016-06-23 19:41:26有り得るのではないだろうか。だから、自己抗体が正常な脳血流関門を通って脳に到達するか?を検討するのとは別に、脳血流関門が十分機能しない状況では、自己抗体が脳に沈着するのではないか?と考えてみる事には意味が有る。
2016-06-23 19:43:25言ひ替えるなら、脳血流関門の問題とは別に自己抗体が脳に沈着するかどうか?を調べてみる事は重要な課題である。だから、自己抗体を脳組織と直接反応させてみる実験には大きな意味が有る。村中さんは、それを認めないのだろうか?
2016-06-23 19:45:15医師の皆さんの意見を聴きたい。WEDGEは、もちろん学術誌ではない。だが、村中璃子さんは、COI開示をするべきではないだろうか?自分は、するべきだと思ふ。
2016-06-23 20:35:07@norihiroe 神経内科医として、私は、この記事の43ページでの議論に疑問を持ちます。村中さんは、自己抗体を直接脳と反応させるやり方が無意味だとでも言はんばかりの議論を展開しておられますが、脳血流関門が常に正常だとは限りません。
2016-06-24 09:00:05@norihiroe 脳血流関門での透過性が何らかの理由で亢進して居る場合は有り得る訳で、43ページにおける村田さんの考え方はおかしいと思ひます。(神経内科医)
2016-06-24 09:01:32脳血流関門の透過性に関する論文のひとつにこんな論文が有る。WEDGEの記事を鵜呑みにする前に御一読をお勧めする。⇒sciencedirect.com/science/articl…
2016-06-24 10:51:571件のコメント b.hatena.ne.jp/entry/anond.ha… “追記および村中璃子氏の連載記事に関して (後編)” htn.to/qGHMtq
2016-06-24 11:04:26@nishiokamasanor @carolynkidman 血液脳関門の透過は神経疾患においてはそれほど珍しくもないですからね。 jst.go.jp/pr/announce/20… jst.go.jp/pr/announce/20… md.tsukuba.ac.jp/tbsa/abstract/…
2016-06-24 19:49:08神経系のバリアーと自己免疫性神経疾患
http://www.md.tsukuba.ac.jp/tbsa/abstract/abstract051122.pdf
自己免疫性の神経疾患において血液脳関門を超えて免疫細胞が浸潤するということは特段珍しいことではないのですよ。脳へのリンパ管が見いだされたという報告もありますしね。 jst.go.jp/pr/announce/20… sciencemag.jp/breakthrough/2…
2016-06-24 20:02:11WEDGE7月号に掲載された村中璃子さんの記事で自分が当惑するのは、例えば、鹿児島大学神経内科の荒田仁氏や高畑克徳氏の報告(第57回日本神経学会学術大会5月19日(木))の様な精緻な研究を取り上げて居ない事だ。両氏の研究に村中璃子さんは何と言ふのだろうか?
2016-06-25 09:42:01