「株を買うこと」の意味がどれだけ知られているのか、ということ

まとめじゃないならブログに書け!という声があるだろうことは、重々承知しております。
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こういうことを言っている人は松井氏の他にも大勢いるのですが、代表として。

松井計 @matsuikei

総理は、イギリスのEU離脱を予測し、リーマンショック並みの経済危機がくることを見越していたという。ならば、そういう状況下、なんで年金資金を大量に株に突っ込むことにしたのか、そこのところをよく分かるように説明してほしいもんですわな。

2016-06-24 21:47:35

まず、
「株を買う」ということは、
「安値で買って高値で売る」が基本です。
ですから
「このさき株価が値下がりするのを予想して、高い値段で買うのは、何を考えているんだ?」という疑問があるのは、理解できます。

ところが結構以前から、
「安倍政治は日本経済を破滅させる!」と言っている人たちに、
「じゃあなたは全財産を〝売り注文〟に突っ込んでいるの?」と
揶揄する人も、大勢おります。

株の売買で「売り注文」をすると、
株価が下がったら儲けられ、
株価が上がったら損をする、
と思ってください。

しかし別の考え方では、
「株を買う」という行為は、
「その会社を応援する」という意味もあります。

例えば私がA社の株を買って、値上がりして、売って、利益を得る、
その流れには、A社には一銭もお金は入ってきません。
ここにA社の儲けはありません。

では「株価の上昇」で得られる企業の利は何か?と考えますと、
「社会的信用」とか「銀行の信用」なのですね。
投資する、融資するときに、株価が高いと
「それだけ大勢が、こんな高い株価でも欲しがっている。だったら簡単に倒産はしないだろう」と判断できる。
倒産寸前の株を買って一発逆転を狙うケースもあるのですが、省略。

この考えって「国債の販売価格・利子」にも通じるものがありますけど、それも省略。

だから国が、
「日本企業よ、頑張ってくれ!」と株を買う立場に就くことは、別に悪いことではない。

で一番不思議なのは、一般市民が
「会社の業績が悪化することで利益を得よう!」という立場をとるのはいいんですけど、
国の政治家や官僚が、
「国の経済が悪化することで利益を得よう!」という立場に就くことって、
許されるんでしょうか?

なので冒頭ツイートのような意見を持つ人の意図が、
「国が株なんてものに手を出すんじゃねーよ!」なのか、
「国はなんで〝売り注文〟、日本経済の悪化で利益が出る注文をしなかったんだ?」なのか、
気になります。