やしサト呟き自分用

自分用
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リンライ @rin0v0_bkmc

入院期の悟が、幾度となく見舞いにきて優しく触れてくれる八代の事を好きになっていって、忍んで病室でセックスする間柄になった頃に何度目かのセックスの最中に悟の記憶が戻る話読みたい。柔く肌に触れる八代の唇に心地よさと甘い痺れを感じて、そして後ろにあてがわれる熱い八代自身がこれから齎す

2016-06-25 04:15:48
リンライ @rin0v0_bkmc

強い愉悦に期待していつも行為の最中は目を閉じてしまう悟が、その日は八代の顔が見たい、愛しい、と瞼を上げた。後ろを押し拡げ入ってくる八代自身を喜んで受け入れ、離さないと締めつけるナカを恥ずかしく思いながらも絡む腸壁に息を詰める八代を見上げる悟。その目に映るのはいつもの、先程キスを

2016-06-25 04:24:03
リンライ @rin0v0_bkmc

優しく落とした八代、ではなかった。紅く染まる眼、弧を描く唇、仄暗い悦びを湛えた顔の八代がそこには、いた。悟を捕食する悦びを表すような歓喜の顔。ゾクリ、と背筋が震えた。この顔を、この目の色を、自分は知っている。「悟、」名前を呼ばれ八代自身が前立腺を抉り奥まで挿入される。快感に声も

2016-06-25 04:38:13
リンライ @rin0v0_bkmc

出ない嬌声を上げ、腸壁の奥が八代の先端を更に締め付けた瞬間、その強い愉悦が悟の記憶を、連れてきた。悟を貫いて歓喜に満ちるこの顔は。「助手席から見た顔と、おんなじだ」ゆっくりと快感で力の入らない腕を上げ八代の首に両指を絡める悟。震える指がくぅ、と喉を締めあげる感覚に八代は一瞬だけ

2016-06-25 04:47:31
リンライ @rin0v0_bkmc

驚きで紅い目を揺らし、そして喉を締める指を撫で「記憶が、戻ったのか」と悦びに染まった言葉を落とす。その顔は十五年前、最後に見た八代の笑顔と同じで。少しの憎しみが悟の心に滲み、強い視線を八代に投げれば、ナカにいる八代自身が悦びに比例して質量を増し、いつもより強い律動を始める。

2016-06-25 04:58:55
リンライ @rin0v0_bkmc

「その目を、ずっと待ってたよ」強くナカの弱い場所を亀頭で抉り、くびれで押し潰しながら八代は記憶の戻った悟の憎しみを快楽で絡めとっていく。憎い、恨めしい、……愛しい。喜悦と憎悪が快感に混ざり、悟の身体が気持ちいいを隠せない。八代の首を締めていた手がいつの間にか縋るように背中に回って

2016-06-25 05:21:43
リンライ @rin0v0_bkmc

力の入らない脚も腰に絡め八代が落とす愉悦に追い縋る悟。それでも強い視線で睨む事を止めない悟に八代は心底幸せそうに笑い、悟の耳朶に「おかえり、悟」と囁きを落とす。その声に引き摺られナカを引き攣らせ出さずに達する悟の頬に、一滴の涙が落ちた

2016-06-25 05:29:19
リンライ @rin0v0_bkmc

@rin0v0_bkmc 事後、意識を失った悟の頭を撫で独りごちる八代。 「悟。君は鉄と銀の間にいるんだろうな」「知ってるか?最も安定した元素は、周期律のほぼ真ん中。鉄と銀の間に出現するんだ」「鉄と銀のあいだ。きみにぴったりの言葉だよ」と嬉しそうに笑い、眠る悟の瞼に唇を落とす。

2016-06-25 05:45:07
リンライ @rin0v0_bkmc

@rin0v0_bkmc 「小説の引用だけどね」そう言って唇を離して悟の首に触れ、行為中の悟がしたように喉を柔く指を絡ませる。「……もし、また君の命を手に入れられなかったら」「この小説のラストの様に、君を手に入れたいな」「僕に、ハッピーエンドをくれよ、悟」そういってまた笑う八代

2016-06-25 05:51:17