tmrowing先生のライティング指導 (1)

(1) としたのはこの片鱗を持って総論だと勝手にまとめることに躊躇したからで、読者の皆さんには是非(1)を聞いて10を知っていただきたい。
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Takashi Matsui @tmrowing

開拓と研究と - 英語教育の明日はどっちだ! TMRowing at best (id:tmrowing / @tmrowing) d.hatena.ne.jp/tmrowing/20130…

2016-06-25 08:18:55
Takashi Matsui @tmrowing

前任校時代だから、10年ほど前でしょうか。科目「ライティング」での実践に基づく進学校教員を対象とした研修の質疑応答が出てきたのでご紹介。 Q1: 大変素晴らしい実践だと思いますが最小限の負担で最大限の効果を引き出す工夫について何かヒントがあれば教えてください

2016-06-25 17:48:09
Takashi Matsui @tmrowing

(承前)A1: 何事も新たな取り組みをするときは、無駄があるものです。私は「最小努力、最大効果」ということを考えたことがないので、とにかく、生徒の能力と自分の実践を信じて、結果に隷属しない気概が大切なのではないでしょうか?

2016-06-25 17:49:06
Takashi Matsui @tmrowing

Q2: 普段の授業と実際の大学入試における採点基準について差は感じられるでしょうか?

2016-06-25 17:51:49
Takashi Matsui @tmrowing

A2: 東北大や阪大のように、大学が出題意図を公表しているところは稀ですので、大学でどのように採点されるかはあまり気にしておりません。あくまでも、自分のシラバスの中で、高校生がどこまで英語らしく書くことが出来るか、という点で評価しています。

2016-06-25 17:52:26
Takashi Matsui @tmrowing

Q3: 添削の効果的なやり方?あまり労力をかけずに大量のペーパーを処理するにはどうすればいいのか・・・

2016-06-25 17:53:18
Takashi Matsui @tmrowing

A3 (前半) : たくさん書かせなければ、添削の労力は減りますから、introductionの段落とconclusion段落の英語は既に与えdevelopmentの部分だけを英語で書かせるというように、量をコントロールすることと、(続く)

2016-06-25 17:54:23
Takashi Matsui @tmrowing

A3(後半):idea generationの手法を工夫して、アイデアを出すときに語彙指導をしてしまうことだと思います。添削など、書かせた後に待っているであろう労力を、事前のステップに振り分けておく、と考えてみては?

2016-06-25 17:54:59
Takashi Matsui @tmrowing

Q4: 要約させる時に指導すると良い点があったら教えていただけるでしょうか?

2016-06-25 17:57:10
Takashi Matsui @tmrowing

A4 (前半) : 類義語での語句レベルのパラフレーズの指導を通して「語義」の正しい理解を常に意識させることが大切かと思います。日本語を活用しても良いので、上位語・下位語の概念や、反意語を援用した語義の理解(例えば、innocent =無垢な、という訳語は既に(続く)

2016-06-25 17:59:44
Takashi Matsui @tmrowing

A4 (後半) : 「汚れていない」という否定を利用した語義の記述となっていますから、wicked=邪悪なという語義も、その反対概念のpure を想起すれば「汚れていない」の否定はimpure「汚れている」というように、その語が持っている個性を際立たせる効果があります。

2016-06-25 18:01:32
Takashi Matsui @tmrowing

Q5: 高3でリーディングの授業と連携したりすることはありますか?(理社へかける時間を増やすべきではという考えもあるが、英語の授業数がたくさんあり、その使い方で意見が分かれているもので…)

2016-06-25 18:03:14
Takashi Matsui @tmrowing

A5(前半): 現任校では担当教師裁量に任されているので、互いに何をやっているかは情報交換します。リーディング教科書の英文のテキストファイルはコピーしておき、コンコーダンスソフトにかけて、特定の表現を検索できるようには準備します。(続く)

2016-06-25 18:04:37
Takashi Matsui @tmrowing

A5(中盤): リーディング教科書のテクストタイプだけでも1年間分は必ず確認して欲しいものです。次には、トピックを共有することが考えられます。さらには、和訳先渡しやTM先渡しで、なぜ筆者はここでこの表現を用いたのか、など、とことん「ことば」にこだわった授業展開も可能です。(続く)

2016-06-25 18:07:28
Takashi Matsui @tmrowing

A5 (最後):私のクラスでは、ライティングの授業でトピックや主題に関連した英文資料を相当な量読ませますので、現在は直接的な「リーディング」の科目との連携はありません。

2016-06-25 18:08:39
Takashi Matsui @tmrowing

Q6: 私も教科書の各レッスンの要約を生徒にさせていますが、いきなり何の手がかりも無いと厳しいようです。そこで、私は要約をある程度教員が作って、生徒は空所をうめるというスタイルにしています。松井先生は高1から生徒に要約をすべて教員の補助なしで書かせていらっしゃるのですか?

2016-06-25 18:09:39
Takashi Matsui @tmrowing

A6(前半): 高2の授業では1学期中間までに私の作った内容理解のQを利用した要約作りから始めます。1学期期末は今度は生徒がグループで質問の方を作り、クラスで答えを考えます。2学期中間までは語句や文レベルでのパラフレーズ、語義のきちんとした理解、類義語と上位語の概念を学び(続く)

2016-06-25 18:11:38
Takashi Matsui @tmrowing

A6 (後半): 要約を各自で作る前段としてグループで要約作り、という進め方です。題材やテクストタイプが変われば難易度も変わるので、既習の手法を常に確認できるようにしています。2学期期末では、設定したキーワードからだけでreproduceできることを「理想的」な目標としています。

2016-06-25 18:14:35
Takashi Matsui @tmrowing

先ほどの連投に通ずるのがこのエントリーと、そのリンク先の別の記事に寄せられた久保野りえ先生のコメント。 伊能忠敬、間宮林蔵、松浦武四郎、そして…。 d.hatena.ne.jp/tmrowing/20120… pic.twitter.com/VOftszDdle

2016-06-25 18:32:05
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リンク 英語教育の明日はどっちだ! TMRowing at best 伊能忠敬、間宮林蔵、松浦武四郎、そして…。 ELECの研修会を終えて帰山。 早速協議会の担当の方がアンケートをまとめて送ってくれました。深謝。満足:普..
Takashi Matsui @tmrowing

阿部先生の講演にもありましたが、音の輪郭の特徴を捉えるには、リズム、ビートが大事。 row upon row of might-have-beens - 英語教育の明日はどっちだ! d.hatena.ne.jp/tmrowing/20150… pic.twitter.com/uiEYrXIMdF

2016-06-26 06:25:03
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Takashi Matsui @tmrowing

阿部先生の講演にもありましたが、音の輪郭の特徴を捉えるには、リズム、ビートが大事。 row upon row of might-have-beens - 英語教育の明日はどっちだ! d.hatena.ne.jp/tmrowing/20150… pic.twitter.com/uiEYrXIMdF

2016-06-26 06:25:03
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阿部先生の講演にもありましたが、音の輪郭の特徴を捉えるには、リズム、ビートが大事。 row upon row of might-have-beens - 英語教育の明日はどっちだ! d.hatena.ne.jp/tmrowing/20150… pic.twitter.com/uiEYrXIMdF

2016-06-26 06:25:03
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この時の自分の感覚は大事にしたいと思っています。 Don't let the rest take care of itself! - 英語教育の明日はどっちだ!(@tmrowing) d.hatena.ne.jp/tmrowing/20051… pic.twitter.com/XlcBFT2qHn

2016-06-26 06:45:41
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Takashi Matsui @tmrowing

この時の自分の感覚は大事にしたいと思っています。 Don't let the rest take care of itself! - 英語教育の明日はどっちだ!(@tmrowing) d.hatena.ne.jp/tmrowing/20051… pic.twitter.com/XlcBFT2qHn

2016-06-26 06:45:41
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