9条世界宗教者会議、声明を発表 日本軍性奴隷、南京虐殺、強制労働など歴史上の真実を想起し尊重することが重要

0
Eram Pewtek * 9条 @Erampewtek

「危機を平和への転機に」第5回9条世界宗教者会議、声明を発表 冊子も掲載 christiantoday.co.jp/articles/21333… 「私たちは、平和で平等な世界の実現という宗教者としての共通の希望を確認し、過去の過ちを公に謝罪してそのような世界に向け邁進(まいしん)する責任を痛感しました」

2016-07-02 21:08:35
リンク クリスチャントゥデイ 「危機を平和への転機に」第5回9条世界宗教者会議、声明を発表 冊子も掲載 6月7日から9日まで大阪で開かれた「9条世界宗教者会議」の声明「危機を平和への転機に」が、同会議で配布された冊子と共に1日、日本キリスト教協議会(NCC)の公式サイトに、日本語と英語および韓国語で発表された。

次の8つの点を主張している。

「(1)日本は周辺国に対して脅威や政治的不安要素になるべきではありません。安倍政権の憲法解釈は立憲政治や近代政治の基礎を脅かし、日本の軍事行動に道を開くものであり、私たちはそれらに強く抗議します。また、2015年の平和安全法制関連法を撤回することを求めます。平和安全法制で平和は築けません。

(2)安倍政権は、近代日本の侵略、植民地支配の歴史を直視し、その反省を世界に対して明確に表明すべきです。日本国民による不戦の誓いでもあった憲法9条を守ることはもちろん、過去の日本政府見解を維持すべきです。日本政府の誠実な反省こそが、平和をもたらす基礎となるのです。

(3)憲法9条の精神を踏みにじり戦争を美化する政府閣僚らの靖国神社公式参拝は行うべきではありません。宗教者として私達は軍国主義的ナショナリズムの高揚への宗教のどのような濫用(らんよう)にも反対します。私達宗教者は、靖国神社の軍国主義的ナショナリズムに果たす役割を拒否し、憲法9条の精神の高揚に邁進します。

(4)『領土』紛争については、すべての国は憲法9条の精神に沿って、相手と対話し、外交交渉によって解決すべきことを求めます。また、いずれの国も、武力による威嚇(いかく)、武力行使を拒否することを要請します。それは国連憲章違反であり、1972年日中共同声明、1978年日中平和友好条約違反です。外交交渉をせず、一国のみが発展することはありえません。

(5)軍事基地により沖縄県民が被っている危険、基地移転のための新基地建設にともなう環境破壊の危機は不正義の極みです。米兵、軍属による沖縄県民、市民への際限のない犯罪行為や絶え間ない航空機の爆音など米軍基地による負担の撤廃に日米両政府は直ちに取り組むべきです。私たちは米軍基地、米軍部隊、武器を米国本土に返還するよう要求します。

(6)軍拡は、東アジア地域全体の平和と安定を脅かします。特に、核開発競争は命と平和を根本から脅かすものです。したがって、南北朝鮮は1992年に締結した『朝鮮半島の非核化に関する共同宣言』を再確認すべきです。2005年、6者協議で合意した『朝鮮半島の非核化実現のための共同声明』をすべての参加国が再確認し、核開発からの撤退に進むよう要請します。同時に、現在の休戦状態を朝鮮半島の恒久平和に転換すべきです。

(7)原子力の平和利用も平和ではありません。日本は原子爆弾と現在も続いている福島の悲劇を経験しており、米国の核の傘からはずれ、隣国とともに東北アジアの非核地帯を創設すべきです。

(8)平和憲法第9条はアジアの痛ましい歴史体験を基礎につくられました。その遺産を擁護するために私達宗教界は、日本軍性奴隷、南京虐殺、強制労働など歴史上の真実を想起し尊重することが重要であると考えます。私たちは、和解、正義、相互尊重、に協力し、犠牲者の声を注意深く聞き続けていきます。私たちは教育を通して私たちの闘いの歴史を若い世代に手渡します。すべての人々の間に愛情を育む決意を新たにします」