自動翻訳機能が洗練される未来は、日本人にとっては望ましくない結果になりそうです
- amigoconsul
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フェースブックが自動翻訳機能を開発しているとのニュースがありました。自動翻訳技術がもっと洗練されると世の中がもっと便利になりそうですよね。海外のコンテンツをもっと活用できるようになりますし、最終的には英語を学ぶことから解放されるかもしれません。
2016-07-03 09:30:46身近な例で恐縮ですが、私は以前、東欧の人に英語で調査を依頼したことがあります。調査の内容自体は日本でも入手できる資料に対してのものだったのですが、ちょっと思うところがあって海外の人に依頼してみたのです。
2016-07-03 09:31:11もっとも、そのあとの翻訳の手間を考えると特にコスト面での優位性はないというのがその時の結論だったのですが、自動翻訳機能によって、自動翻訳の精度が向上すると、とたんにコスト面での優位性が出てきます。
2016-07-03 09:31:28とすると、私のように海外の人に調査とかをお願いしたいといったことを考える人がたくさん出てくるので、確実に地理的な制約が関係ない分野については相場が引き下がってくるでしょう。
2016-07-03 09:31:34Webを活用して成果を販売している事業については(個人のフリーランスの人や副業でやっている人も事業ですから)環境が悪くなる方向へ向かうのでしょう。
2016-07-03 09:31:39その分野でサービスや商品を購入したい人にとってはより安くそれらのモノを手に入れることができるので一概に悪いとは言えないのですが、働くとは、商品やサービスを販売する側に回るということですから、受け取る報酬は下がる方向に向かうでしょう。
2016-07-03 09:31:58業界の魅力度を測るアプローチとしてファイブフォース分析というものがあるのですが、この理論に当てはめてみても、地理的な制約のない働き方は環境が悪くなると考えられます。
2016-07-03 09:32:03ファイブフォース分析とは、買い手側の交渉力、供給側の交渉力、新規参入の脅威、代替品の脅威、競争環境間の関係といった5つの要素に分けることで業界の魅力を測るといった考え方です。
2016-07-03 09:32:08つまり、5つの競争要因のうち、少なくとも一つが参入障壁の崩壊といった理由で、決定的に悪化するので、日本語の壁に守られていた既存の市場は大幅に競争環境が悪くなると言えるのです。(参入障壁が崩壊することで新規参入の脅威が増大します)
2016-07-03 09:33:02もちろん、日本に来なければできないような仕事(接客とか)はこの競争環境の悪化には直接的にはさらされませんが、Web上で納品できるような仕事については、相場が劇的に下がってしまうと考えられます。
2016-07-03 09:33:07ご参考:日本語を学ぶコストが参入障壁になっていると考えてみた記事です。 4416keiei.net/archives/62737…
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