【福島県甲状腺検査1巡目論文の表1の解説とディスカッションの一部和訳】Yurihiranumaさんのツイートまとめ(2016.7.14作成)

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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

【福島県甲状腺検査1巡目論文の表1の解説とディスカッションの一部和訳】Yurihiranumaさんのツイートまとめ(2016.7.14作成) - Togetterまとめ togetter.com/li/999722 関連過去TW→togetter.com/li/973109

2016-07-14 17:20:32

Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

1巡目論文のTable 1内の上から5〜6行目の数字と左の項目の説明との場所がずれてるためイミフだったけど、やっと意味が分かった。5行目は>5mSvの割合で6行目は平均値。 引用論文 nature.com/articles/srep1… pic.twitter.com/dKgMp5aDTJ

2016-07-13 15:28:53
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このまとめで取り上げている論文は下記の論文(有料)になります。
http://online.liebertpub.com/doi/abs/10.1089/thy.2015.0564

Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

上から、地域ごとの対象者数、受診者数、受診時平均年齢、女性の割合、事故後4ヶ月の外部被ばく線量の5mSv超えの割合と平均値、二次検査対象者数、二次検査受診者数、悪性ないし悪性疑い症例数、有病率(10万人中)、会津と比較したオッズ比。 pic.twitter.com/DXHO8MM92v

2016-07-13 15:33:28
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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

外部被ばく線量は県民健康調査の基本調査からで、26.4%という低い回答率に関わらず、しかも受診した人たちの回答と限ってないのに、こうやって表になるとその集団のデータみたいになる。 ちなみに、元論文の日本語情報には回答率の記載なし。 fukushima-mimamori.jp/publications/2…

2016-07-13 15:39:20
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

この表を眺めていてふと思ったのだけど、避難区域よりも中通りの方が有病率が高く、それよりもいわきと相馬の方が高いことは、どうやってスクリーニング効果で説明するのだろう?

2016-07-13 15:45:26
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

いわきと相馬の外部被ばく線量平均値は中通りの3分の1だけど、有病率は1.15倍。でもそもそも外部被ばく線量は甲状腺被ばく線量ではないし、これには内部被ばく線量は入ってない。

2016-07-13 16:03:28
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

Discussionの一部を和訳した方がいいのだろうかと思案中。(みなさん、読みたいのだろうか?PDFになる前のやつで内容はTWしたような気もするけど。)とりあえず、最初の部分のスクショ。 pic.twitter.com/Kl1Zr2IFsJ

2016-07-13 18:31:19
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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

昨日の続き。Discussionの最初の部分の和訳を連投します。 検診の結果見つかった小児期と思春期の甲状腺がんの全体の有病率は、10万人につき37.3人と高く、のう胞(47.8%)と結節(1.4%)の有病率も高かった。 pic.twitter.com/ii8Ya3tfez

2016-07-14 07:16:56
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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)これは明らかに、他所で報告されている若い集団における甲状腺がんの発生率を超えている。しかし、がん登録を含む他の結果とは、方法が異なるため、そして福島県外で過剰の放射線被ばくを受けて厳しく定義された対照群が存在しないために、直接比較することができない。

2016-07-14 07:17:30
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)その一方で、日本の他の3県(青森、山梨と長崎)で同じスクリーニングプロトコルを用いた独立調査が行われた。3歳〜18歳までの4365人の子どもの中で、のう胞が56.9%、結節が1.7%、がんが0.02%(1例)見つかったが、その割合は福島県での割合と統計的に異らなかった。

2016-07-14 07:17:56
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)3県の一次検査で陽性だった受診者全員が二次検査を受けたわけではないことを考慮すると、甲状腺病理の実際の有病率はもっと高い可能性がある。それにも関わらず、福島での集団検診のベースラインの結果は、がんや疑わしい病変の数が予測されたよりも多かったため、不安や恐怖心を引き起こした。

2016-07-14 07:18:49
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)。多目的コホート研究の前向き研究(被験者52,679人、年齢40〜69歳)では、平均14.5年の追跡期間で、134例の甲状腺がんが新規診断され、全体的な有病率は10万人につき254.4人、あるいは年間有病率は10万人につき17.5人だった。

2016-07-14 07:19:13
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)この研究では、特に閉経後の女性における甲状腺乳頭がんで、海藻の摂取と甲状腺がんのリスクに正の相関が示された。詳細な分析の結果、潜在的な交絡変数を統計的に調整し、また閉経の有無で階層化した後は、海藻の摂取と甲状腺がんのリスクに関連は見られなかった。

2016-07-14 07:19:38
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)これはこれからさらに解明されなければならないが、放射線被ばく以外のリスク因子が福島での甲状腺がんの有病率に影響を与える可能性があるというのは注目に値する。

2016-07-14 07:20:05
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

次のスクショ 放射線関連のがんの潜伏期間であると一般的にとらえられている期間内に福島県で初めて甲状腺がんの有病率が高いことが明らかになったが、 pic.twitter.com/nb15F5Hju7

2016-07-14 07:21:02
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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)そのように高い甲状腺がん有病率と、原子力発電所事故による放射性ヨウ素や他のフォールアウトへの被ばくとの関係は、次の理由で非常に疑わしい。

2016-07-14 07:21:36
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)最初に、福島での事故後最初の3年間と、ウクライナの潜伏期間後で、5歳未満の子どもで甲状腺がんのリスクが最も高かった時期のがん患者の年齢分布に著しい食い違いがある。チェルノブイリ後の甲状腺がんは15歳未満の患者で診断された。

2016-07-14 07:26:52
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)反対に、イタリアとフランスにおけるチェルノブイリ後の甲状腺がんの発症率は年齢と共に増加し、

2016-07-14 07:28:02
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

次のスクショに続く。 ほとんど(57%)は14歳以降に診断された。イタリアとフランスのデータは、がん症例数の半分が15歳より年上の思春期の若者で診断された本研究の結果と一致している。 pic.twitter.com/TsAjNIw9AZ

2016-07-14 07:28:29
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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

次のスクショ 2番目に、本研究は症状がほとんど、あるいはまったくない子どもにおける甲状腺病理の最大のベースライン調査である。福島県の子どもたち、特に避難区域から来た子どもたちが受けた甲状腺等価線量に関しては、 pic.twitter.com/nqcPNuhplc

2016-07-14 07:29:21
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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)ヨウ素131による内部被ばくの情報で入手可能なものは限られている。しかし、浪江町のような汚染がひどい区域からの62人の避難者におけるヨウ素131の直接測定によると、内部被ばくによる甲状腺等価線量の中央値は

2016-07-14 07:29:58
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)子どもで4.2 mSv (最大23mSv)、成人で3.5 mSv(最大33mSv)だった。これらの線量は、チェルノブイリの避難者よりずっと小さかった。

2016-07-14 07:30:10