「最近の絵本は萌アニメ化している」という噂は本当なのか?
こんにちは、セブ山です。
先日、僕のタイムラインにこんなツイートが流れてきました。
さっき妹が読んでてカルチャーショック感じた 写真右側が私世代。左側が妹世代。 http://t.co/1abiCADKA9
— 🧸ゆきお🧸 (@luv_25mk) 2013年5月30日
「昔の絵本と比べると、最近の絵本は絵柄が大きく異なっていて驚いた!」というこちらのツイート。
ツイート主と同じく、絵柄の変化に衝撃を受けた人々により、たくさん拡散され、話題になっていました。
たしかに、昔の絵本(右側)に比べ、最近の絵本(左側)は萌アニメのような絵柄になっていますね。
でも、ちょっと待ってください!
本当に、最近の絵本は萌アニメ化しているのでしょうか?
昔、デート商法に騙されて以来、疑り深くなった僕は、実際に自分の目で真実を確かめないことには信じることができません。
そこで実際に、最新の絵本を取り寄せてみました。
それがこちらです。
上記の絵本は、ポプラ社さん発行の「おやゆびひめ」の最新版。
2013年7月に刷られたばかり(第70刷)の「最近の絵本」です。
あれ?
一緒です。
ツイート元の画像で「昔の絵本」とされているものと絵柄が一緒。
これはいったい、どういうことなのでしょうか…?
もしかしたら、「にんぎょひめ」の絵本だけ新しくなっているのかもしれないと思い、同じくポプラ社さん発行の「にんぎょひめ」の最新版も取り寄せてみました。
それがこちら。
あれ?
これも、昔ながらの絵柄です。
2013年5月に刷られたばかり(第77刷)の最新版なのに、ツイート元の画像とは異なります。
これはどういうことなのでしょうか…?
あのツイート元にある画像は、いったい何だったの…?
というわけで、探しました。
ツイート元の画像に「妹世代の絵本」として紹介されている絵本を、一生懸命探しました。
そして、見つけました。
このキャバ嬢みたいな「にんぎょひめ」の正体は何なのか…?
実はこれ、河出書房さんが発行している「にんぎょひめ」の絵本だったんです。
おわかりいただけましたでしょうか?
左が河出書房さんが発行している「にんぎょひめ」の絵本、右がポプラ社さんが発行している「にんぎょひめ」の絵本。
そう、出版社が違ったんです。
【結論】
ただ、出版社が違うだけ!
「最近の絵本は萌アニメ化している」というのも間違ってはいないのですが、正確には「昔ながらの絵柄の絵本もまだ全然あるけど、アニメ画の絵本を発行する出版社も登場してきている!」というのが正しい表現になります。
時代の変化に合わせて、絵本業界も革新が求められているんですね。
せっかくなので、河出書房さん発行の絵本シリーズの別の作品も取り寄せてみました。
■シンデレラ
超キラキラしています。
「小悪魔agehaの付録としてついてきたオマケ」といわれたら、すんなり信じてしまいそうです。
■しらゆきひめ
最近のプリクラ機で撮ったかのようなデカ目です
これだけキラキラしていたら、たしかに毒リンゴを食べさせたくなる気持ちもわかります。
七人の小人も全員、目がキラキラしています。
■さいゆうき
【結論】
河出書房の沙悟浄(さごじょう)は、
ロン毛にヒゲをはやしたチョイワル系!
大人のみなさんも、たまには絵本を読んでみてはいかがでしょうか?
きっと新たな発見があるはずです。