「あの山」「あの川」は使えない! 都会の「校歌」には、どんな歌詞があるのか?
こんにちは、セブ山です。
先日、僕のタイムラインにこんなツイートが流れてきました。
田舎の学校の校歌って「あそこにあの山!あの川!雄大な自然うおおおおおお!!!豊かな自然に囲まれてみんな勉強頑張ろうな!」っていうのがほとんどなんだけど、逆に都会の学校の校歌って歌う内容あるのか
— ら王💫 (@limeline1551) 2014年1月19日
校歌には、「山」や「川」などの雄大な自然についての歌詞がよく入っていますが、自然とは真逆の都会の学校では、一体どんな校歌が歌われているのだろうか? と疑問を投げかけるこちらのツイート。
たしかに、無機質なビル群が立ち並ぶ都会の校歌には、どんな歌詞が入っているのか気になります。
そこで特に都会のイメージが強い「新宿」にある小学校の校歌を調査してみることにしました。
すると、驚きの調査結果が判明しましたので、ご紹介させていただきます。
新宿区立西新宿小学校の校歌
まずは、都庁の裏手のほうにある西新宿小学校の校歌から。
なんと、この小学校の校歌には…
「高層ビル」という単語が登場します。
地方出身者の僕からしてみると、「大空を押しあげて」の歌詞の後には「○○山が」というように、その地域で一番高い山の名前が続きそうなイメージですが、都会の校歌では「高層ビル」が大空を押しあげているんですね…。
軽いカルチャーショックを受けました。
新宿区立落合第二小学校の校歌
続いては、高田馬場にほど近い落合第二小学校の校歌から。
なんと、この小学校の校歌には…
「プール」という単語が登場します。
勝手なイメージですが、校歌ってカタカナ言葉を使っちゃダメなんだと思っていたので、驚きました。
地方出身者の僕からしてみると、「水回り」のことを歌いたい時は、その地域で有名な川や、海の名前を盛り込みそうなものですが、都会の校歌では「プール」なんですね…。
これはもう完全なる個人の感想なのですが、校歌ってもっとスケールが大きくあってほしいと思うんですよ。小学校の中で完結してほしくない。
もっと「駿河の海に太陽そそぎ 共に輝けと 友をたたえん」とか「大地に起伏ひろがりて 高き理想を仰ぎつつ」っていう、「いや、海とか大地は別にそんなことは願っていないと思うよ」とツッコミを入れたくなるくらいの無駄なスケールがほしい。
新宿区立柏木小学校の校歌
最後は、西新宿を少し抜けた大久保にある柏木小学校の校歌から。
なんと、この小学校の校歌は…
なんとなく「ヒップホップ」っぽい歌詞でした。
でも、僕の思い違いかもしれないので、気になったフレーズを抜き出してみます。
「大都会の真ん中」「ここに集い ここで学ぶ 仲間たち」「ひとりひとりの 誓いの鼓動」「きっと素敵な世界を 創る」…。
あれ? やっぱりヒップホップの歌詞じゃない? 校長、ヒップホッパー?
あと、これは僕の主観なので怒らないでほしいんですが、「早朝からの 湧き上がる息吹 吸い込んで」という歌詞がありますけど、都会の早朝は、くっせぇ生ゴミと酔っ払いのゲロの臭いが混ざっているので、あまり吸い込みたくはないと思いました。
そして、もっとも驚いたのが、この校歌の2番。
「大通りの人波」という歌詞が登場します。
「山なみ」と「大海原」とか、そういう自然の大きなものと同じような感じで、シレッと歌詞に使っています。
地方にある学校の校歌では、間違いなく登場しないフレーズだなと思いました。「これぞ、都会の校歌にしかない歌詞だ!」と、ド田舎村からやってきた田舎者の僕は感心しきりです。
「人間大好き」っていう歌詞も気になります。
余談ですが、柏木小学校のホームページには、校舎から見える景色を紹介するコーナーがあります。
すぐ目の前に新宿のビル群がそびえ立っていて、教室の窓からはずっとこの風景が見えていると思うと、「なんかスゲェなぁ、そりゃそういう歌詞になるよな…」と納得してしまいました。
というわけで、都会の校歌には「高層ビル」「プール」「大通りの人波」といった都会っぽい歌詞が存在するということが判明しました!
あなたも久々に母校の校歌を思い出して、都会の校歌と比べてみてはいかがでしょうか?