秋葉原の自販機コーナーで売られている「お菓子付き怪文書」が気になりすぎるので夜に様子を見てきた

夜はちょっと怖い
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 東京・秋葉原にある「自販機コーナー」で“怪文書”が売られていると話題になっている。

 ご覧の通り自動販売機で“怪文書”もとい、オーナーのエッセイらしき文章が付いた箱が販売されているのだ。

 値段は490円からで、実際に買ってみたところ中身は「たべっこどうぶつ」や「チョコバット」などいたって普通に美味しくいただけるお菓子。缶詰に文書が巻き付けられているものもあった。さながら「お菓子付き有料noteエッセイ」といったところか。

 場所は神田須田町2丁目で、秋葉原を象徴する建物のひとつ「肉の万世」の並びにある。Googleマップにも「自販機コーナー」として登録されており、秋葉原をよく知る人にとっては有名な場所だ。秋葉原によく通い詰めたという人に聞くと「もう10年以上前からある」とのこと。

 実際どんな雰囲気なのか、Togetter取材班は一人で向かってみた。

自販機本体にもオーナーからのメッセージが

 訪れたのは夜20時すぎのこと。「肉の万世」のお店の明かりのおかげで周辺は明るいが、自販機コーナーはこう見えてうす暗い。

 どうやらオーナーの方針で節電を心がけているようだ。

 自販機コーナーの建物の形はおよそ三角形となっており、店内にあらゆる方向から入れる形になっている。そのため別の方向から人が歩いてくると店内に足音が響き「誰もいないはずの店内に誰か来た」と感じられる。少々そんなスリルも味わった。

 建物そのものは木造2階建てだったようだ。外観からは2階に部屋があるように見えるが、中に入って上を見上げると空洞状態になっていた。

自販機本体にもオーナーからのメッセージが

 オーナーのメッセージは文書以外にも見受けられる。

 大きめの自販機が数台設置されている中、いくつかの本体に「建物内にて煙草喫煙禁止」と書かれたテープが貼られていた。違反すると5250円を支払えとも。確かにこの建物内で煙草を吸うのは常識的によろしくないだろう。

 そして、粗相をすると5250円では済まない処罰を受けることがあるので注意が必要。一貫してオーナーは常識的な行動を求めているだけだといえよう。

 どの自販機にも必ずオーナーからのメッセージが込められたテープが貼られているのが特徴だ。これも怪文書と同じかそれ以上にメッセージ性が強い。

「馬肉を喰って、人生を駆け抜けよう」

「ドロップは佐久間式、夜は赤羽式です」

 ここでは一般的な自販機と違い、本当にさまざまなものが販売されている。ポット内を洗浄できるクエン酸「ピカポット」もそのひとつ。深夜にポット洗浄したくなってもここに来ればよい。

 オーナーの心遣いか、目的外での使用例について注意喚起の文が書かれているが、万一少年の目に入った時のことを考えて説明にぼかしを入れさせていただいた。読んだだけできっと痛みを感じるはず。

  おわかりだろうか。このように、あちらこちらからメッセージを感じられるひと味違った自販機コーナーなのだ。秋葉原に来た際はぜひ昼夜問わず自販機コーナーを訪れてみて欲しい。ただし、メッセージは全体的にR18の内容が多く含まれるため、未成年は遠慮して欲しい。Togetterからのお願いだ。

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