「何気ない◯◯が〜」「水素の音」2018年、Twitterで観測された言葉を独断と偏見でピックアップしてみた
2018年も残すところあとわずか。今年も世の中では数多くの流行や言葉が生まれました。
12月3日には年末の恒例企画、ユーキャンの「新語・流行語大賞」が発表されましたが、どうにもピンと来ない言葉がエントリーしていることも…。そこでトゥギャッチでは、2018年にTwitterで流行った言葉やネタにどんなものがあったのかピックアップしてみました。
※あくまでトゥギャッチ編集部の独断と偏見です!
100均店員「そこに無ければ無いですね」
あるTwitterユーザーが投稿した「100均ショップの店員に商品の場所を尋ねたときに返ってきたセリフ」が注目されました。そのセリフとは、
「そこに無ければ無いですね」
潔さとぶっきらぼうさにかえって魅力を感じられたのでしょうか。

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「支離滅裂な思考・発言」
統合失調症の症状の一つを解説したあるイラストがTwitterユーザーからの注目を集め、いたる所で元イラストのセリフ部分をアレンジした画像が出回りました。
大喜利のフォーマットとして大流行りしていたところ、元のイラストを掲載していた精神医学に関する本の出版社が「本来の主旨から外れたものである」ことを理由に利用を控えて欲しいという見解を発表、以降は収束しました。
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Twitterで大喜利ネタとしてよく使われている『支離滅裂な思考・発言』の画像について出版社が「本来の主旨から外れたものであり使用を“厳に”慎んでほしい」と見解を発表
『ポプテピピック』から生まれたシュールなセリフが流行
2018年を代表する大ヒットアニメ『ポプテピピック』で登場した数多くのシュールなセルフがTwitterに出回りました。例えばこのセリフ。
「何気ない○○が□□をきずつけた」
元は「何気ないマンボがサンバ師匠をきずつけた」というセリフから。
他にも
「エイサーイ!ハラマスコーイ!」「エサヒィ~スープゥードゥラァ~イ!」
といった意味がよくわからない言葉も、その語感のよさから多くのユーザーが頻繁に使われました。

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「なあハム太郎!!!!お前もそう思うだろ!!!!???」
元はあるTwitterユーザーの投稿でしたが、その後「全肯定ハム太郎bot」(現在、アカウントは消滅)によるツイートが出回ったことで
【今を生きる人間ってのはなァ!!!!常に心に全肯定ハム太郎を飼ってんだよ!!!!!!!!わかってんのか!!!!!!!!なあハム太郎!!!!お前もそう思うだろ!!!!???!!!!そうなのだ!!!!!!!!まったくもってその通りなのだ!!!!!!!!】
というツイートが拡散、さらにこのフレーズをアレンジして、世の中の理不尽さや愚痴をつぶやくユーザーが後を絶ちませんでした。

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「筋肉は裏切らない」
俳優・庭師・弁護士の男性3人が登場し、筋トレするNHKの番組『みんなで筋肉体操』は、内容、ビジュアルともに強いインパクトを残し、2018年のユーキャン「新語・流行語大賞」にもノミネートされました。
この番組内で、講師をつとめた谷本道哉さんが放ったセリフがこちら。
「筋肉は裏切らない」
「〇〇は裏切らない」というフレーズはインパクトが強いうえ、汎用性も高かったのでよく使われていました。

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NHKの筋肉体操で『あと5秒しか腕立て伏せできません!!!』などの力強い掛け声がよかった「今この瞬間全国の同志が同じ筋肉を使ってるんだという連帯感」
「あぁ~!〇〇の音ォ~!!」
TVショッピング番組で「水から水素」という商品を紹介する時に、番組アシスタントの鳥羽美音子さんが発したフレーズ
「あぁ~!水素の音ォ~!!」
が元ネタ。
耳に残るクセの強い発声も相まって、Twitter上で二次創作が盛り上がりを見せました。2018年が終わろうとしている今でも人気が衰える気配はなく、流行は2019年まで続くかもしれません。

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「マジでこの世の全ての〜」構文
あるTwitterユーザーがグルメレポを投稿する際、このようなパターンの構文を使っていました。
「マジでこの世の全ての◯◯好きに教えてあげたいんだが、□□には全ての人間を虜にする禁断の◯◯がある。これが〜だから◯◯を愛する者たち、◯◯を憎む者たち、すべての◯◯関係者に伝われ」
「◯◯」には紹介したいメニュー、□□にはお店の場所(地名)が入ります。そのメニューの良さ、美味しさを伝えたいという熱い気持ちが伝わってくる文章なだけに、使ってみたくなった人たちが続出。「名古屋市営地下鉄」「水道水」など食べ物以外を紹介する人や、さらに某Webメディアまでもがこの構文を使った記事を公開していたことが観測されました。
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「〜だな?〜だな?」
ある対象が「かわいい」「かっこいい」ということを発見、または再認識した時、
「〜だな?〜だな?」
と念押しするように使う言い回しが散見されました。「〜だな?〜だな?」と何度も繰り返して使われるのが特徴です。用例としては「やっぱ◯◯は天使だな?」「◯◯は最高だな?」など。◯◯には推しの名前や作品名などが入ります。
「◯◯くん」
企業やサービス、作品やジャンルそのものに対して(ダメ出しも含めて)呼び捨てすることなく親しみを込めて伝えたい時
「Twitterくん」「ヒプマイくん」
のように「くん付け」して呼ぶ現象が見られました。「〜さん」だとちょっと丁寧すぎるのでもっとラフに表現したいという時に使っていけそうです。
「ドン勝」
PC・スマホゲーム『PUBG』が発祥。このゲームではプレイヤーが1位で勝利すると
「勝った!勝った!夕飯はドン勝だ!!」
と画面に表示されます。この言葉がゲームの枠をこえ、あらゆる場所で勝負事に勝ったとき"ドン勝"とツイートされるように。2017年にゲームがリリースされた直後から普及は始まっていたようですが、2018年になっても勢いは衰えませんでした。

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こうして振り返ってみると、Twitterの中だけでもさまざまな流行が生まれてきたんですね。来年はどんな話題が生まれ、Twitterで盛り上がるのか楽しみです。