令和時代、最初の選挙で「零票確認ガチ勢」になってみませんか?一番乗りで投票するためのアドバイス
平成31年4月21日に実施された統一地方選挙。この日の朝、ひっそりとTwitterには「零票確認」というワードがトレンド入りしていた。
「零票確認」とは、投票開始前の投票箱に、何も入ってないことを確認する作業で、公職選挙法施行令第34条で定められている。
第三十四条 投票管理者は、選挙人が投票をする前に、投票所内にいる選挙人の面前で投票箱を開き、その中に何も入つていないことを示さなければならない。
確認を行うよう依頼されるのは投票所に一番乗りでやってきた投票者。投票所は朝7時から開場するので、零票確認がしたいなら誰よりも早く投票所に行かねばならない。
Togetterには零票確認の権利を狙う猛者たちの様子がまとめられている。ガチ勢は皆、朝5時から起きて待っている。まさにガチ。これが「零票確認ガチ勢」と呼ばれるゆえんだ。
みごと零票確認ができると、このようにカラの投票箱の中を確認できる。
投票一番乗り(分銅鎖をぐるぐるブン回すイメージで) #零票確認 #零票確認ガチ勢 https://t.co/OC52iNu4JC
— まね™ (@mane247) 2019年4月21日
平成最後だから零票確認を狙ってみた
私事だが、筆者の自宅から投票所の小学校は徒歩2分程度の距離にある。
都内の地味な住宅街で、零票確認を狙う猛者なんているはずがない。ということは余裕で狙えるかも…?と思い、トライしてみることに。
ところが当日、目が覚めたのは朝6時すぎ。もっと早く起きるつもりだったのに…。敗因は、前日の飲み会だとしか思えない。
一縷の望みをかけ、外に出てみた。時間は6時半。
候補者のポスターを背に朝焼けが登る。なんだか爽やかだ。なお、校内ならびに投票所となっていた体育館は撮影禁止だったので、ここからはイメージ画像でお許しいただきたい。
行ってみると…
すでに4人いたーーーーー!
まだ30分もあるのに…っ!
先頭にいたのは年齢30歳前後の女性と3人家族、家族のうち1人はおそらく高校生。両親と連れ立って来たようだ。待っている間、なぜか問題集を一心不乱に解いていた。
7時が近づくと、後ろの列に人が並び始めた。やがて「117」の時報が聞こえ、7時ぴったりになると「選挙管理」という名札をつけた男性が現れた。
男性は
「ただいまより投票所を開場いたします!」
と言いながらカランカランと鐘を鳴らした。ちょっとしたセレモニーみたいだった。
投票所に入ると、一番乗りの女性は零票確認を行っていた。うう〜、もっと早く起きていればあれができたかもしれないのに…。その時、投票箱がパカンと開いているところが確認できたのでよしとすることにした。
その後、早朝から開いてるパン屋さんでパンを買い、食べた後は二度寝をキメた。
こんなふうに、零票確認の権利を得るのは容易じゃなかった。ガチ勢のみなさんのように、朝5時起きでキビキビと行動していれば…(そして前日の飲み会を回避していれば…)。
令和最初の零票確認を狙うあなたにアドバイス
2019年には任期満了にともなう参議院議員選挙が夏頃に予定されている。多くの人にとってこれが令和最初の投票となるのではないだろうか。
特に何かメリットがあるわけではないが、令和時代最初のちょっとした個人的なイベントとして零票確認の座を狙ってみてはどうだろう。
なお、今回の経験やさまざまなツイートからアドバイスをまとめてみた。
投票所内の撮影は事前に確認しよう
零票確認の権利を得て、記念撮影したいときは係員に確認を取り、断られたら潔く諦めよう。ガチ勢のみなさんは先に係員にきちんと確認を取っているので、マナーを守りたい。無断撮影はダメ絶対。
「投票済証」をもらってみよう
自治体によっては記念品や感謝状が贈られるところもあるようだ。そうした仕組みはないとしても「投票済証」を発行している自治体であれば、投票所で係の人に声をかければ受け取れる。以前の選挙時には投票済証を見せると割引にするといった飲食店もあったので、もらっておくといいかも。
さあ、選挙に行こう!(ただし早朝に)