新宿・歌舞伎町にあるラウンジに行ったらたった500円で100億の女になってしまった
ある日のこと。「あ〜、暇だしアー写、撮りてえな……」と思い、友人に連絡したところ二つ返事で撮ることに。
「なんかバイブス感じるところがいい」という私のうわごとから一瞬で全て"理解(わか)"ってしまった友人が新宿歌舞伎町のどえらい店を提案してくれた。
今回アー写の撮影地に選ばれた店は「American BAR&CAFE 蓮(REN)」。
というわけでやってきました夜の新宿歌舞伎町ど真ん中。営業開始時間の22時に店を訪れると、すでにネオンがギラギラと輝いていた。
入り口は細い路地になっており、一人だったら絶対に入る勇気が出ない。
このビルは「ロボットレストラン」「ギラギラガールズ」などとにかくギラギラしたお店しか入ってないビルのため、入り口に足を踏み入れた瞬間から情報量が多すぎる。
今までの人生で一番ギラギラしているエレベーターで3階に上がると…
わっっ
うわ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!富(とみ)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!
突如として概念上のドバイみたいな空間に来てしまった。床や壁や天井がギラギラしているのはもちろん、置いてある机や椅子も人生で遭遇したことのない色や形をしている。全てが派手だが、けして安っぽくはない。明らかに多くの金銭が使用されているのが伝わる。
ところでみなさんお気づきだろうか。そう。お客さんが全くいないのである。
我々が入店した時にいたのは外国人のお客さん二人だけだったので、この実質ドバイをほぼ貸切状態で利用させてもらった。
座ってるだけで毎秒1万円くらい取られそうだが、なんとチャージ代はゼロ。嘘みたいに良心的である。
なお、ドリンクはセルフ式なのでバーカウンターに行って注文する必要がある。チャージがゼロならさぞかしドリンク代が高いだろうと思いきや、ソフトドリンクが500円。こうなってくるともう内装が異常に綺麗なサイゼリヤである。
しかも、店員さんがびびるくらい普通。こんなお店なのでいかつい黒服が登場しそうだが、普通に接しやすく物腰柔らかで丁寧な店員さんしかいない。体感的にはミスドである。
ところで、入ってから知ったのだがここはあの有名な「ロボットレストラン」のラウンジにあたる部分らしく、昼間はロボットレストランのお客さんしか利用できない場所を夜だけ誰にでも開放しているのだそう。
ちょっと腰掛けるだけで死ぬほどフォトジェニックになるため、「アー写を撮りたい」という当初の願いはいとも簡単に達成されてしまった。
友人にMacBookを持ってもらって撮影したところ、一瞬にして「家具が何もない部屋で育てられ、9歳にしてロシア政府のサーバーにウイルス攻撃を仕掛けたスーパーハッカー」みたいな写真が撮れた。
私も撮ってもらったが、秒でアー写になった。
と、このようにほぼ無人の店内をかなり自由に使わせていただき、そこらじゅうで縦横無尽に写真を撮りまくっていたのだが、突然大量のお客さんがやってきた。それも外国の方ばかり。
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