握り寿司にしか見えないリアルなローソク「故人の好物」シリーズの話をカメヤマローソクさんに聞いてみた
こんにちは、ライターのオケモトです。
みなさん、今Twitterで話題となっているお寿司の形をしたローソクを知っていますか?実はこれ、ローソクや線香など、冠婚葬祭用品を扱う大手メーカー、カメヤマローソク(カメヤマ株式会社)さんが作って実際に販売しているものなのです。
ちょっとこのこだわりを見てやってください。これ贈り物にすると漏れなく、笑いと涙(泣き笑い)に包まれるでしょう。 https://t.co/sH0mxNAJcm
— カメヤマローソク【公式】@2代目担当 (@kameyama_rosoku) 2020年5月27日


リアルなお寿司のローソクに火が付くと中からわさびがちらっと見えて、とてもリアル!
カメヤマローソクと言えばローソク界の老舗。どうしてこのようなユニークなローソクを作っているのでしょうか?お話を聞きました。
「職人級社員」がリアルにこだわった「故人の好物」シリーズ
お話を伺ったのは、カメヤマローソクの笠間さんです。
なぜこのようなユニークなローソクを作り始めたのでしょう?
核家族化による仏壇離れや、若者の供養離れが進む中、手を合わせることの大切さを今一度見直すきっかけになればとの思いから開発に至りました。
ローソクは誰が作ってるのでしょうか?
「好物キャンドル」は、ローソク職人である社員が手彫りで原型となる型を作るところからスタートします。
弊社の研究開発部には彫りを極めた職人級社員がいます。「1965 年(昭和40年)には社員を米国オークランドの美術工芸大学に留学させ、1年半にわたってデザインと彫刻を学ばせた」と社史にも記載が残っていますが、当時から彫りには徹底的にこだわりを持って商品づくりをしてまいりました。
このローソクはどこで買えますか?
お近くの百貨店、仏壇仏具店などの専門店の実店舗やWebショップ、また弊社のネットショップにてご購入いただけます。

本物の麺で型をとった「ざるそばキャンドル」がオススメ
他にどんなローソクがありますか?オススメは?
どれもオススメなのですが、個人的にオススメは今年の新商品の「ざるそばキャンドル」と「クリームソーダキャンドル」です。

ざるそばキャンドルは、実は本物の茹でたそうめんから型を取っています。お蕎麦のリアルな色が難しく何度も作り直したりしました。
また、蕎麦猪口(そばちょこ)のデザインも実際のお蕎麦屋さんで使われているものを研究して作りましたので、皆さんに「リアル」感を楽しんでいただけると思います。
また、クリームソーダは特に写真やSNS「映え」しますので、そういった楽しみ方もオススメです。
現在発売されているものは、こちらのリンク(インターネットネットショップ)よりご覧ください。

たとえば好きなものをオーダーでローソクにしてもらうのは可能ですか?
基本的には自社商品のみです。特注でオーダーをお受けする場合もありますが、生産ロットが大きいため企業や自治体からの注文がほとんどです。
買っていく方の反応は。また、どういう時によく使われているのでしょうか。
最近では「好物キャンドル」としての認知度も上がってきており、おじいちゃん、おばあちゃん、家族が生前好きだったものをたくさんの種類の中から楽しみながら購入してくれているようです。
ローソクが減る様子を見て「本当に食べてくれたみたいで嬉しい」というお声をいただいたりしています。
使い方としては、命日やお盆、お彼岸などの特別なお供えとしてだけでなく、お誕生日や、ご友人の亡くなられた近親者へのプレゼント、最近ではお盆に「迎え火・送り火」として好物キャンドルに火を灯す方も増えてきています。
また、供養商品として以外では、外国人の方へのお土産としてもお買い求めいただいています。
ありがとうございました!最後に今後のカメヤマローソクについて教えてください。
昭和2年に創業して、今年で93年。神仏ローソクから始まり、バースデーキャンドル、アロマキャンドルなど、私たちの生活にそっと寄り添う商品をつくってまいりました。それはこれからも変わらず、時代の変化を柔軟に捉えた商品づくりを続けてまいります。
個人的には…SNSやメール、ネットショッピングサイトを通じてたくさんのリクエストを いただきますので皆さんの好みの数だけ「好物キャンドル」を発売していきたいと思っています!
ぜひ、毎年の春の新商品を楽しみにしていただきたいです。
今年のお盆には一風変わったローソクでご先祖様をお迎えしてみるもいいかもしれませんね。