「最強の宝くじお守り」をあつめてスクラッチ50枚削ってみる
おかしいな
1時間後、そこには魂の抜けた男の姿があった。
あれっ、つっかしーな。
300万円、当たんなかったぞ?
時計をキュルキュルと巻き戻し、1時間の間に何があったのかを報告しよう。
削り始めてから2枚目にして、5等(200円)があたり、「おお!幸先の良いことよ!」とテンションぶちあがった。
その後も10枚くらいはテンション高く、希望に満ち満ちて削っていったが、その後はまぁ、からっきしだったのだ。
ちょいちょい5等は紛れているものの、1等どころか4等の1000円すら出る気配がない。あれあれと思っている内にスクラッチの山はどんどん減り、同じ結果が続く単純作業に体と精神がすり減っていく。
そして、あっという間に5等以外に何も当たらないままスクラッチが終わってしまったのだ。なんてこったいコスタリカというやつである。
スクラッチが当たる確率はいかほどのものなのか
よくよく調べてみると、このスクラッチは120万枚売り出され、1等の300万円はそのうち12本しか入っていない。つまり、確率は10万分の1。
これはどれくらいかというと、髪の毛に1本だけ色をつけてもらったとして、目隠しした状態でその色がついた髪を1発で引き抜くのと同じくらいの確率である。
4等の1000円ですら、確率は500分の1。10万分の1に比べたらメチャクチャ確率が高そうにも思えるが、500個中499個がわさびたっぷりたこ焼きの中から、1発で1個しかない普通のたこ焼きを引き当てる難易度の高さを想像していただければ無茶な確率であることが分かるだろう。
ちなみに2等の5万円は5万分の1、3等の1万円は5000分の1の確率。
もちろん、50枚引いている訳だから文字通りの確率ではないわけだが、それでも誤差の範囲というところだろう。
数字にしてみると、自分の願いがいかに無謀なドン・キホーテであったかが良くわかる。
お守りの効果が出なかった場合はどうすればいい?神社に聞いてみた
さて、結果が芳しくなくとも、記事にオチをつけなければならないのがライターの辛いところである。
とはいえ、「お守りを持っていても全然効果がないじゃないか!!!無駄だった!!!」と安直に決めつけてしまうのは早い気がする。
思い返せば、私はお守りの扱い方や、作法、「そもそもお守りに願をかける意味は?」といった基本的なことについて学んだことがない。ほかにもっとできることがあったのではないか、と考える方が建設的である。そこで、
「お守りで思うような効果が出なかった時、どうすればいいんですか?」
というシンプルな疑問を、今回お守りを買った神社に聞いてみることにした。複数の神社から得られた回答のポイントは、以下の通りだ。
・お守りの効果は、その時々の行い・環境などトータルのコンディションによって変わる
・お守りを持っている間は基本的に「守られている」状態なので、安心してOK
・思い通りの結果が出ない時は、お守りの効果に向けて「変化」が起きている途中の段階であると考えると良い
・お守りは神棚、神棚がない場合は家の中の最も高い場所に置いておくと効果が高まりやすい
ご利益が出るまで続けるんです!!!
なるほど。お守り、完全に理解した。
お守りを年末に買って、年始に結果が発動するくらいの納期で効果をお願いするなんて、お守りを買う前までによほどの徳を積んだ人でもない限り無理な話というものなのだろう。神様だって忙しいのだ。
ならば、じっくりお守りのご利益を願いながら宝くじなり金融通の機会を得て、1年くらいかけてトータルで+600万円くらいにすればよいだけのこと。
2021年は引き続き、お守りの利益が出るまで金運チャレンジを仕掛けていく所存である。
神様、600万円もくださりどうもありがとうございます。