お掃除ロボット×ネコ!?リアルで奇妙な「人工猫」を生み出す作家に話を聞いてみた

知れば知るほど謎が深まる人工猫の世界
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「癒されない猫を作るのはなかなか難しい」

――「バルンさん」を作ろうと思われたきっかけをお教えください。

もともとウミウシのような猫を作りたいと考えていたのですが、まだ技術や羊毛フェルトのスキル、経験が足りなかったのでひとまず動くものを猫にしようと思い、ちょうど家にあったロボット掃除機を猫にしました

――以前(2018年)にもバルンさんを作られたそうですが、どういった点を意識して作り直されたのでしょうか。

顔の造形の精度が足りなかったのでとにかくその改良に努めました。

バルンさん(2018年のすがた)
たしかに顔がリアルになった2021年のバルンさん

――「世界一癒されない猫カフェ」は、カフェのスペースを借りて期間限定のイベントという形で営業されるそうですね。バルンさんのほかにどんな猫さんたちが迎えてくれるのでしょうか。

頭が2つある双頭猫や、非常に体が長い猫#徐々に伸びる猫参照)などがいます。

――「世界一癒されない猫カフェ」を訪れるお客さんはどんな反応をされますか?

以前開催した際は「意外に癒される」とおっしゃる方が多かったです。
そもそも猫はかわいいため癒されない猫を作るというのはなかなか難しいと感じました。

――「人工猫」を作られる際のこだわりをお聞かせください。

現実にいる猫がありえない様相や動きをすることで生まれる違和感に着目しているため、大前提として顔がリアルであることにこだわっています。

――今後新しく作ってみたい人工猫のアイデアはありますか?

3Dプリンターを活用して骨のモデルを使った猫などを制作したいと考えております。

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※2021/3/18 タイトルと一部本文を変更しました。

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