全盲の日常と盲導犬との暮らしツイートで注目 浅井純子さんインタビュー

精力的な発信・新しい挑戦に取り組む背景にどんな想いがあるのか聞きました
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盲導犬の私生活も発信していきたい

浅井さんの生活に欠かせないパートナーであるヴィヴィッドくん。浅井さんは、全盲の方の日常だけでなく、盲導犬の普段の暮らしも知ってもらいたいと思っているという。

ーーーヴィヴィッドくんについて、ふだんどんな性格の子でしょうか

浅井:社交的ですが、我が強い性格です。私ととても似ていると感じます。

外では、私の言うことを聞くように訓練されていますが、家に帰れば私の手伝いなんかせず、自分が嫌だったら私が呼んでも来ません。それでも強く呼ぶと、足音でしぶしぶやって来ているのがわかってとても面白いです。仕事とプライベートがきっぱりしていますね。

のんびりくつろぐヴィヴィッドくん

メディアなどでは、補助犬が人間をしっかりサポートする賢い姿にスポットを当てがちです。そのためか、補助犬は厳しい生活を強いられていて、自由を奪われているという声も聞きます。補助犬の私生活部分を知る機会も少ないので、そういうふうに見えてしまっているんだなと思います。

私は、全盲の生活について知ってもらうためには、ヴィヴィットがしっかりしている姿だけでなく、日常生活部分も見てもらいたいと思っています。ヴィヴィッドがぬいぐるみを持って遊んでいる様子や、私の声に知らん顔しているところ、私といっしょに遊んでいるところも発信していきたいです。

ーーーヴィヴィッドくんとの暮らしで印象的なエピソードを教えて下さい

浅井:私は大阪市内に住んでいて、職場への出勤にあたり通勤ラッシュがあります。人通りの多い道をヴィヴィットとふたりで歩いていくのですが、私もヴィヴィッドも人にぶつかったことが無いんです。もちろん、ヴィヴィットがぶつからないように導いてくれているのですが、避けていることが分からないくらいスラーっと抜けています。凄いなと思いますね。

ーーーこれから新たに挑戦してみたいことを教えてください

浅井:実は今度、全盲の友人と社交ダンスにチャレンジしようと考えています。全盲どうしの社交ダンスはおそらく前例がなく、レッスンをつけてくれる先生も初めての挑戦とのことです。

ハードルはかなり高いですが、やりたいと思ったことは「やりたい!」と発信していかないと実現できないので、頑張りたいです!

撮影協力:オオツキwayタイジ

ハンディキャップをものともせずに、目が見えない人の世界を快活に発信し続ける浅井さん。活動についてもっと知りたくなった人は、TwitterアカウントYouTubeチャンネルをフォローしてみては。

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