Google翻訳に任せっきりで海外レシピにチャレンジ! 第1回「台湾の七色餃子」

Google翻訳クッキングはトラップがいっぱい!
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包んで焼いて完成!

一部不安は残るものの、ひとまず全ての材料がそろったので餃子を包んで焼いていきます。焼き方は日本の餃子と同じ。

鉄板の上がカラフル

 

じゅわ~~~~

完成!!写真上から時計回りに青、黄、赤、緑(?)、オレンジ、白。中央が紫です。焼くと、黄色とオレンジの違いがわからなくなったような…。

さっそく食べてみると、見た目だけでなく、味にもしっかり差がありました。

例えば、紫芋やカボチャの皮はほんのり素材の味がするし、ニンジンジュースのオレンジ皮は甘い味わい。見かけが白くなってしまったパンダンリーフ餃子も、皮に葉の香ばしい香りがついていました。皮に味がついている餃子を食べたことがなかったので、大変面白いです。

餡は、ニラやネギ、ニンニクがないので、私たちが慣れている餃子臭は全くありません。セロリがアクセントとなり、さわやかでツンとする味わいも(セロリが苦手な人は厳しいかも?)。さらに、豚肉と魚肉を混ぜたこともあってか、ジューシーというよりは、全体的に淡泊で軽い口当たりでした。

調理後に気づいた根本的な訳し違い

カラフル餃子、色のつけかたに不安はあったものの、普通に美味しく仕上がりました。しかし、調理後にレシピ原文をあらためて確認して一つ重大な要素に気づきました。料理名の原文が「七彩”水”餃」だったのです。

正確には、焼き餃子じゃなくて、水餃子だったのでは…????

タイトル翻訳文の「カラフルな餃子」に気を取られ、”水”の字を完全にスルーしていました。こんな初歩的な罠があったとは!

答え合わせ

実際に作ってみたあとで、謎だったポイントをいくつか答え合わせしてみました。

龍鬚菜とは?

今回レシピのサブタイトルにも入っていた「龍鬚菜」、「オゴノリ」や「アスパラガス」と訳されていましたが「龍鬚菜」という名前の野菜自体があるみたいです。台湾やタイでよく食べられるウリ科の野菜とのこと。

画像は、「写真AC」より引用

写真で見ると、漢字の通り龍のひげのようなビジュアル。「長すぎるあごひげを取り除きます」の意味がわかりました。どうせなら、この食材も手に入れたかった!

今回はうっかりアスパラガスをみじん切りにしてしまったわけですが、それはそれで餡に歯ごたえがあって美味しかったので、誤解からの嬉しい発見がありました。

パンダンリーフの抽出方法は?

パンダンリーフの抽出がうまくいかず、理想的な緑色ではなく黄色の液体になってしまいました。後から調べてみると、色を良く出すために、葉をミキサーにかけて混ぜればよかったみたいです。

パンダンリーフ自体は日本でも購入できるので、あらためてリベンジしたいと思います。

赤麹粉とは?

赤色を作るのに赤麹粉を用いた食紅を使いました。今回は手に入りませんでしたが、実際に赤色の麹がパウダー状になった食品があるみたいです。お菓子作りやパン作りなどのほか、漢方でも活用されることがあるとのこと。

こちらはネット通販などでも購入できるので、天然由来の素材でメニューに赤色をつけたい場合なんかに良さそうですね。

まとめ

Google翻訳頼り切りクッキングをやった感想をまとめました

  • 普通に料理として成立するレベルまで持っていけた
  • 色の付け方については詳しい記述がなかったので、特に難しかった
  • 翻訳を鵜呑みにして不正解だったアスパラガスだが、細かく切ると食感に歯ごたえが出て結果的にアリだった
  • 皮がカラフルな餃子は単純に気分があがる

翻訳後のテキストに振り回されたり、意味を取り違えた部分もあったものの、大筋は読み取ることができたし料理としてしっかり成立していました。最近の翻訳サイトってすごい。

ただ、餃子づくりは、作り方の工程は想像しやすく、経験や想像で補える部分があったのは事実でしょう。作り方も味も全く想像できない異国の料理でやってみたらどうなるのか、気になります。次回も乞うご期待!