虫好きに広まって欲しい!デザイナーが3Dプリンターと輪ゴムで作った虫かごがとても便利そう

なんて斬新なアイデア!
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デザイナーの大村卓さん(@trialanderror50)は、3Dプリンターと輪ゴムで自作した虫かごの画像をTwitterに投稿した。シンプルな作りとアイデアの素晴らしさに、投稿は1週間経たずに4.2万ものいいねを獲得している。

虫かごのサイズは横150mm x 縦80mm x 高さ100mmとコンパクト
輪ゴムを指で広げるだけで虫を出し入れできる

この虫かごは檻の部分が輪ゴムなので、写真のように指で広げるだけ。輪ゴム同士の間隔はセミくらいの大きさの虫なら抜け出しにくい。構造はシンプルだが、これがまさに求められていた虫かごなのかもしれない。

大村さんの虫かごを見たTwitterユーザーからは「すごいよく考えられてる」「構造が簡単だしフタが割れちゃう心配ない。ゴムがちぎれても交換出来る。これは便利。虫好きに広まって欲しい」と絶賛するコメントが集まっている。

トゥギャッチ編集部では、大村さんに虫かごを作った経緯について聞いてみた。

3Dプリンターと輪ゴムで虫かごを作ろう、と思いついたきっかけは?

虫かごは今や、100円ショップで簡単に手に入るものですが、それじゃ面白くないと思っていました。普段から3Dプリンタでものづくりをしているので「虫かごも作れるのでは?」と思ったのがきっかけです。

ただ、自分の使っている3Dプリンタでカゴ状のものを作るのはわりと難しいうえ、フタなどの開閉構造も調整がめんどくさいため、カゴ状の部分と開閉構造を一気に解決する方法として輪ゴムを利用することを思いつきました。

虫かごの使い心地はいかがでしたか?

開閉が簡単なので、使い勝手は悪くなかったです。

ただ虫かご自体をそんなに大きく作っていないので、何匹も入れるのは難しいですね。

虫かごから出てしまった(逃げてしまった)虫、入っていてくれた虫をそれぞれ教えてください。

もともとセミを捕まえるために作ったんです。

小さい、細い、力が強い、噛む、といった虫は、この虫かごでは難しいと思います。なぜならゴムのピッチ(間隔)は粗めですし、ゴム自体が柔らかいので、押し広げられたり噛み切られてしまう可能性がありますから。

うちの近所の公園ではセミくらいしか捕まえられないので、このくらいの虫かごで十分だと判断して作りました。

虫かごの反響はいかがでしたか?

「このアイデアを参考に自分でも作ってみよう」という反応は多かったです。輪ゴムという身近な材料を用いているので、似たようなものは誰でも作ろうと思えば作れますからね。

なおこの虫かごなら、虫を鑑賞したあとにお帰りいただくときも、こうして虫の身体に触れることなくリリースできる。

 

お見送りもしやすい

虫かごは、大村さんのネットショップから購入できる。またデータ販売も始めたとのことで、3Dプリンタを持っているなら自宅で作ることも。

また、このほかにもさまざまなアイデアから生み出されたアイテムが購入可能だ。

青空に映える「セミの羽のうちわ」

こちらは「拾ったセミの翅(はね)が透き通っていて美しかった」という理由で作られた、せみうちわ。画像は黒だが、透明なタイプと白も選ぶことができる。大村さんの作品に興味を持った方はチェックしてみては。

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