ある飲食店のワインセラーに眠っていた「取り扱い注意」の箱 開けたら超貴重な52年前のワインが入っていた
都内の飲食店でバーテンダーをやっているゆーふぉくすさん(@EuphoX00)がTwitterに投稿した、「取扱い注意」なお酒の画像に注目が集まっている。
「取扱注意!!」って張り紙の箱から出てきた物が取扱注意過ぎて困る https://t.co/eoHT4fJScw
— ゆーふぉくす〄ことりFO (@EuphoX00) 2021年11月9日
かなり古い赤ワインのボトルのようだ。ラベルには「ROMANEE-CONTI」の文字。そう、超高級ワインとして名高いロマネコンティである。
しかもこちら、超大当たり年だったと言われている1969年のもの。その貴重価値はまさに「超取扱い注意級」なのだ!
もちろんこちら、真贋鑑定書付きの正真正銘の本物で、市場流通価格の目安としては高級車一台が余裕で買えるほどだという。恐ろしい・・・。
ツイートを見た人からは「これは漫画でしか見たことないワイン…!」「コレは…。'69…手が震えて落としそう。」といった驚く反応が相次いでいる。
詳細が気になったトゥギャッチ編集部は、ゆーふぉくすさんにこのワインを前にした時の様子を聞いてみた。
このロマネコンティはどんな経緯でゆーふぉくすさんの前に?
以前からお店のワインセラー内に「凄いワインの入った箱があるから取扱注意」ということは聞いていました。出荷作業をした際に「じゃあ一緒にその箱も」ということで、件の箱を開けたらこれが出て来ました。
このワインを目の当たりにした時のご感想はいかがでしたか?
仕事柄DRC(ロマネ・コンティ社)の他のワインは見慣れていたので、「ラ・ターシュやエシェゾーと同じ感じで普通にロマネ・コンティって書いてあるんだ…」という感じで、感動や歓喜よりも「気づき」に近い感覚が先に来ました。
このロマネコンティはその後どうなる予定なのでしょうか?
守秘義務のため詳細は答えられませんが、私の上司であるマスターが「その時」と判断された際には抜栓が行われると思います。
ロマネコンティを実際に目にする機会は、そうそうやってくるものではないだろう。やはり気になるのは、そのお味だ。
ロマネコンティってどんな味わいなのでしょうか
私はロマネ・コンティを飲んだことはありませんが、愛飲家の方に話を聞いたところによると「赤ワインによくある舌の上でザラつく感じが全くない。香りも主張しすぎず、舌先から舌の上、奧、喉を通るまで一切の抵抗が無い。デスクワークの際に何の気なしに飲む水やお茶のように身体へ入っていく」だそうです。
味や香りについては「言葉じゃ表せない。飲めばわかる」とだけ仰っておりました。
うーん、聞けば聞くほど魅力的な謎が深まるロマネコンティ。いつかその雫を舌の上で転がしてみたいものだ。
ちなみに、ゆーふぉくすさんはロマネコンティのツイートにつなげる形で以下のようなツイートもしている。
想像のより遥かに伸びてるけど宣伝するもんも無いので……
当方、職業バーテンダーです。イラストや小説等でお酒をモチーフにする描写で気になることやお困りのことがあれば「カウンターの向こう側」に立つ人間の目線で、google先生が教えてくれない現場ならではの回答を出来ると思います。
— ゆーふぉくす〄ことりFO (@EuphoX00) 2021年11月10日
せっかくなので、創作に登場するお酒まわりの「リアルとのギャップ」あるあるも聞いてみた。
常連さんがよくオーダーする「いつものやつ」は最初の1杯ではなく、最後の1杯が多い。
というのが話のネタとしては鉄板です。バーにいらっしゃるお客様は基本的にお食事後のことが多く、直前のお食事の内容に合わせて1杯目のオーダーをされます。
逆に最初から「いつものお願いします」とオーダーされると、バーテンダー側も「今日は最初から召し上がるんですね」と驚き気味に返したりします。
ドラマなどでよくある、登場人物がバーに入り颯爽と「いつものやつ」と注文するカッコいいシーン、実際はあまりないみたいだ。また一つ勉強になった。
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