Togetter/min.tで作ったまとめの「下書き保存」機能が便利になりました
2021年12月8日

マイナーだけどレトロで味わい深い写真を投稿し続けて14年 謎の個人サイト「TripWalker」を知っているか

決して派手ではないけれど、じんわり温かい不思議な魅力
0

古き良き電飾看板シリーズ

2021年11月に、Togetterで妖しげな魅力を放つまとめが作られた。

TripWalker(トリップウォーカー)』という個人サイトを運営している人によるまとめだ。運営者みずから「14年経ってもマイナー」を謳っているとはいかに。

見たところ、撮影した写真の紹介がメインのサイトのようだが、ピックアップしているモチーフは、閉店したお店のシャッターに貼られる、店主からの「最後の御挨拶」や、水場の近くに掲げられている「溺れる子供」が描かれた注意喚起の看板、昔懐かしい電球看板など「どうして敢えてここに注目を!?」と思ってしまうニッチな写真が目白押し。

サイトを始めたきっかけや、長年かけて更新を続けているモチベーションが気になったトゥギャッチ編集部は、作者の栗橋英実さん(@kurihashihidemi)に詳細をうかがってみた。

実はネットの黎明期から下地があった

サイト立ち上げたきっかけ・経緯を教えてください

子供の頃から小説やエッセーなどの文章を書いて人に読んでもらうのが好きで、インターネットを始めたらサイトを作って全世界へ発信しようと考えていました。 1999年5月にジオシティーズ※でサイトを始めて、何度か内容を変えアドレスを変え、2007年4月に今のサイトに落ち着きました。

※アメリカ合衆国のYahoo! および日本のYahoo! JAPANが運営していた無料のウェブサイト提供スペース。

サイトの雰囲気もどこか懐かしい

人生の半分以上をかけてこんなマイナーなサイトしか作れないとは我ながらびっくりでした。

今のサイトに落ち着いてから14年ということになるが、実際はさらにその前のインターネット黎明期からトリップウォーカーの下地があったのだ!

さまざまなテーマを追いかけているトリップウォーカー、始まりは廃墟や遊園地の写真からだったそう。特に、かつて大阪市浪速区にあった「フェスティバルゲート」という遊園地については、閉園前のさびれつつある園内の様子から、閉園当日、閉園後の様子まで克明に追いかけていて、今見ると貴重なコンテンツになっている。

2007年8月30日、フェスティバルゲート最終日の写真

印象に残った「最後の御挨拶」

特に印象に残っている写真とエピソードを教えてください

「最後の御挨拶」 紹介のツイートにも載せました、最後に「露と落ち……」と書かれているもの。

入ったこともない店だったのですが、店主の感情がものすごく伝わって来まして、それから町のお店の軒先に何か紙が貼ってあれば読んでみるようになりました。

最後の御挨拶の中でもう一つ印象に残っているのがこの一枚です。

何年か通っていた喫茶店なんですが、わけあって4ヶ月くらい行っていないことがあったんです。 久し振りに顔を出しに行ったら「明日より閉店します」と書かれていました。「明日っていつやねん!」という。たまたまその建物にいた知らない人にいつ閉店したのか聞いてしまいました。

他にお客さんがいないことが多かったので、マスターとだらだらしゃべったり、私が撮った写真を飾らせてもらったり、写真展を開いたときフライヤーを置いてもらったり、猫をなでたりと好きな喫茶店だったのですが、最後に挨拶できなかったことは今でも心残りです。

更新のモチベーションはどこから?

背景のエピソードを聞くとより一層味わい深いトリップウォーカーの世界。長きにわたり更新を続けているモチベーションについても気になるところ。

14年間更新を続けるモチベーションはどこから来るのでしょうか?

サイトの更新はあくまで趣味で、仕事ではありません。 また宇宙でそんな何人も熱心に見てくれていませんので、「更新しなきゃ」というプレッシャーがないのですね( なので何ヶ月も放置することもあります……)。

年に1人くらいは掲示板やメールで「サイトを見ました。思い出の場所が載っていて……」みたいなことを言って下さるので、それでモチベーションが上がるというのもあります。 宇宙で数十人か数百人くらいしか知らないサイトだからアンチがいないというのもあるでしょうね。

新たに気になっているジャンルはありますか

最近は道端に突如として生えるキノコが気になっています。 Twitterで 「#オオサカシミチバタノナゾノキノコ」というハッシュタグを付けてたまに投稿しているのですがもちろん誰も追随してくれません。

まぁ滅多に見掛けませんので、サイトに追加してもすぐ終わってしまいそうというのもあります。

決して派手ではないけれど、じんわりと胸に迫る不思議な熱があるトリップウォーカー、サイトの中にはほかにも紹介しきれなかったニッチなコンテンツが多数展開されている。気になった方はぜひチェックしてみては。

記事中の画像付きツイートは許諾を得て使用しています。

コメント

コメントがまだありません。感想を最初に伝えてみませんか?