イギリス発「寝る前に食べると変な夢を見る」「チーズの種類で夢の内容が変わる」噂を検証してみた
トゥギャッチ編集部の紫蘇ゆかりです。
イギリスの「スティルトンチーズ」は「食べてから寝ると変な夢を見る」と言われているのをご存知だろうか。
各種WebメディアやYouTuberが試しているのを見ると、面白い夢を見た人もいれば、普通の夢を見たという、当たり前の結果に落ち着いている人がほとんどのようだ。
だが、夢の内容は誰にとってもだいたい「変」だ。見た夢の内容を披露したところで、スティルトンチーズがそれに拍車をかけている証明にはならんだろうと思っていた。
ところがこの話にはおまけがある。「スティルトンチーズを食べると変な夢を見る」という話の発端となった、興味深い研究結果がある。それが、
「食べるチーズの種類で見る夢の内容に違いが出た」というもの。
話の発端はイギリス
「研究結果」を発表していたのはイギリスのBritish Cheese Boardー英国チーズ委員会ーという団体。2005年、男女200名の被験者を使って、『Cheese&Dreamsー食べるチーズによって夢の種類が変わるのかー』という実験を行ったという。
具体的な実験内容はこうだ。
・200人の参加者(男性100人と女性100人)を対象に7日間にわたって実施
・スティルトン、チェダー、レッドレスター、ブリティッシュブリー、ランカシャー、チェシャーの6種類を眠る30分前に20g食べる
その実験結果について、英文を素直に翻訳してみた。
スティルトン…スティルトンを食べた女性の85%が奇妙な夢を見た。
ぬいぐるみ、横に動くリフト、子供を食べることができなかったために動揺した菜食主義のワニ、ラクダと交換されるディナーパーティーのゲスト、子猫と戦う兵士、狂気の亡命中のパーティーなど。
レッドレスター…ぐっすり眠れる。60%以上が学生時代、亡くなった幼なじみ、または以前の家族の家や故郷を訪れる夢を見た。
ブリティッシュブリー…見た夢が男女で異なる。
女性は、ジェイミー・オリバーがキッチンで夕食を作ったり、太陽が降り注ぐビーチでリラックスしたりするなど、とても素敵な夢を体験する傾向が。男性は、戦艦に向かって運転したり、犬と酔っぱらった会話をするなど。
チェダー…有名人が出てくる傾向。
ジョーダンと一緒にパブに座っている、ガザとアリー・マッコイストとのグラスゴーのオールドファームのサッカーの試合など、有名人が登場。
読めば読むほど「そんなことってあるの??」という気にさせられたが、本当に変わった夢を見るかもしれないというスティルトンチーズを中心に、同様の実験をやってみることにした。
チーズを食べて寝て夢を見るぞチャレンジ開始
ルールは英国チーズ委員会で行った実験と同じにした。
・寝る30分前に20gを食べる
・差が生じないように、他の時間帯に他のチーズは極力避ける
今回、手に入ったのは次の4種のチーズ。全部成城石井で買える。ランカシャーとチェシャ―は簡単に入手できそうになかったので今回は断念。
被験者は自分とトゥギャッチ編集部のふ凡社鈴木、その他友人知人でチーズを食べてみたいという人たち、計6名。さすがに200名集めるのは無理だった。
自分のみ、5日目以降からは同じチーズを2回食べたり、スティルトンチーズを使った料理を作って食べたりした。
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