発火事故の危険あり!でも撤去費用は自己負担の謎の箱「省電王」とは?発見した人に話を聞いた

こんなことってあるんですね…
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Twitterに投稿されたこちらの画像。グレーの箱は一見、単なる電気関係の設備に見えるが、一体何なのかおわかりだろうか。投稿者のでんきや㌠(@bokunonekoko)は「ヤバイもの見つけた」とコメントしている。

グレーの箱は「省電王」という名称で販売されていた節電器。実は発火の危険があるとして2000年にリコールされており、販売していたメーカーはすでに倒産しているという、かなりのいわくつきのものだ。

投稿を見たTwitterユーザーもこの機器が何なのかわからない人が多かったようだが、投稿者の説明を読んで「悪魔の装置すぎる」「不発弾みたいで恐い」と息を呑んでいる。中には「私の家に設置されてる」「実家の会社にも設置されてた」という声も。

消費者庁のリコール情報サイト、ならびにかつて製造元だった企業が詳細を説明したWebサイトによると、実際に2019年5月に経年劣化を原因とする発火事故が起きており、撤去・廃棄を強くすすめている。さらに「省電王」の撤去・廃棄にかかる費用は個人負担になるとのこと。

もし見つけたら早急に撤去したいところだが、同サイトによると撤去工事は電気工事士の資格を持った人でないと行えないもので、こうした工事は家電量販店では取り扱っていないという。

「省電王」を見つけた時や、撤去工事を行う業者を探すにはどうすればいいのだろうか。ツイートの投稿者で、日頃から家電についてのツイートを投稿しているでんきや㌠(@bokunonekoko)に、発見当時の様子や対処法を説明してもらった。

撤去は電気工事業者に依頼を

「省電王」を見つけたときの状況は。

地域の方が利用するリサイクルショップの大きな通りに面した外壁に設置されており、買い物帰りにたまたまその前を通りかかった時に見つけました。

これまでも見つけたことはありましたか?

今回が初めてでした。「省電王」のことは小耳に挟んではいたのですが、まさか自分が見つけるとは思わなかったので見つけた時は少しヒヤッとしました。

もし自宅などで見つけた場合、撤去工事をしてくれる業者さんの探し方や依頼のコツを教えてください。

いつも仲良くしてもらっている電気工事士の方に聞いたところ、次のような回答でした。

電気工事士の有資格者がいる「電気工事業者」に頼んで外してもらいましょう。知ってる業者がいない場合は 近所の電気工事組合で紹介してくれると思います。

「省電王」のことを知らない業者さんもいるかもしれないので、詳細はよく伝えてください。

撤去費用は数万円程度になると思います。

まずは下手に手を出さず、専門の方に相談して指示通りにするのが一番いいかな?と思います。

電気工事業者を探すには、各地域の電気工事組合が設けている「住宅電気工事センター」に問い合わせるのが良さそうだ。都道府県別の電気工事組合の問い合わせ先は「(都道府県名)電気工事組合」で検索してみてほしい。

東京の場合は「東京 住宅電気工事センター」で問い合わせを受け付けている。もしも自宅や近隣に「省電王」を取り付けたままの建物があったら、対処しているかどうかを確認したうえでこの情報を伝えるとよいかもしれない。

ところで、でんきや㌠さんはTwitterで冷蔵庫や洗濯機、トースターなど生活家電の購入相談を受け付けているそう。

最近は掃除機の買い替えの相談を受けまして、ご使用環境をお聞きしいくつか候補を挙げましたが、その方は一番高性能な物を購入されてました。

「詳しい人知ってるから紹介する~」と私を紹介してくれたり、後から「この前おすすめされたもの買ったよー」と画像付きで言われたりするとちょっと嬉しくなります笑。

家電の話が好きな人はフォローしてみては。

※編集部注:撤去費用等はあくまで目安です。工事にかかる実際の費用等は電気工事業者様に確認してください。

記事中の画像付きツイートは許諾を得て使用しています。