「名古屋めし」アレンジクッキング ういろうをワッフルメーカーで焼いてみたら新しいおいしさを発見した

愛知出身ライターによる新たな「名古屋めし」の開拓
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もっふるを参考にする


餅をワッフルメーカーで焼いた食べ物を「モッフル」という。

ういろうと餅。同じく米を原料としているのだから、モッフルが成立するなら、ういろうだって鉄板にくっつけず焼く方法があるに違いない。


モッフルの作り方を調べてみたところ、実際のところ鉄板にくっついちゃうのは「あるある」らしく、経験者によるさまざまな「餅を鉄板にくっつけないアイデア」が見つかった。

あれこれ試してみたが、結論から言うと「小麦粉をまぶす」が有効だった。


さっそく成功バージョンをお見せしたい。

切ったういろうに小麦粉をまぶし、余計な粉は軽く払い落としてからワッフルメーカーに乗せる。
小麦粉をつける工程以外は、最初の作り方と同じである。たったこれだけの工夫で変化が起きるのかと思ったが……。

フタを閉じて数分。おそるおそる開けてみると……?

いい感じに焦げ目がついたういッフルが!ちゃんとできてる!

きつね色の焦げ目が焼き餅を連想させる。正真正銘のういッフルである。

上下の鉄板にこびりつくことなく、見事イメージ通りのワッフル型になった。

正直ワッフルメーカーの買い直しを迷うほどくじけそうだったので、きれいに剥がせただけでも感激である。初回の惨劇の後、あきらめずに約1時間かけて鉄板をきれいにした甲斐があった。

モッフルを上手に焼く方法をインターネットで共有してくれた人、ありがとう……。

ういッフル、いざ実食

箸を差し入れると、卵液をしっかり染み込ませたフレンチトーストのようにすっと切れた。ふわふわだ。

通常のういろうのむっちりとした粘着感を考えると、信じがたい箸通りである。


口に入れてみると、熱したういろうのやわらかさもありつつ、ワッフル特有の「カリサク感」が強い。味はういろうなのに、口当たりは完全にワッフルなのだ。おもしろい。

焼き餅っぽいが、焼き餅ほどのハード感もなく。
うますぎて鼻の下と顎が伸びるわぁ。

ワッフルのお供でおなじみのメイプルシロップもかけてみると、これもまたべらぼうに合った。写真映えするスタイリッシュなカフェで、ケーキと並んで提供されてたっておかしくない。

一緒にカフェラテもいかがですか。

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