夜に依頼すると朝には完成資料が届く「時差を利用したサービス」とは?創業者に詳細を聞いた

地球の裏側にいる人も助かっているらしい?
3

Togetterまとめで、「寝ている間にパワポ資料を作成するサービス」が話題になっている。

まとめ内で名前が上がっている「時差を利用したサービス」とは「Timewitch」という名称で、夜22時までに資料やメモなどを送ると翌朝8時にはPowerPointの資料として完成したものを納品してくれるというサービス。

日本時間の深夜に資料を作る人が存在し、その9割が夫の海外転勤に同行した女性という。時差を利用し日本での仕事を引き受けられる仕組みになっているのだ。

そんな中、「私がこのサービスを作りました」のリプライがあった。

パワポを作成するサービス「Timewitch」

投稿したのは、このサービスを作ったTimewitch代表の三浦健之介さんだ。

トゥギャッター編集部では、三浦さんに時差を利用したサービスを生み出したきっかけや利用状況などを聞いてみた。

現在、大企業をメインに150社程度が利用

このサービスを始めようとしたきっかけと経緯を教えてください。

コロナ禍の2020年6月に、ブラジルでコロナにより多くの人が亡くなっているというニュースを目にしたことがきっかけとなり、日本から時差のある国において雇用を創出しようと、幼稚園からの幼馴染とともに2021年1月に起業しました。

詳しくは、三浦さんのnoteの「Timewitchが生まれたきっかけ」 を参照してほしい。また、創業から実際にサービスを始めて想いが変化した点については、三浦さんのnote「起業したら一年後”やりたい事”が真逆になった話」に詳しく書かれている。

企業や個人でのサービスの利用者数はどれくらいでしょうか?

現在、一度でも利用があった企業数は150社です。個人では30人程度です。また、企業の規模としては大企業5割、中小企業2割、ベンチャー企業3割程度で、主に投資銀行、コンサル、製薬、ITなど高給取りの業界で多くご利用いただいています。

パワポの作成をお願いしている方は主にどの国にいて、何名ぐらいいらっしゃるのでしょうか?

欧州を中心とした計30カ国程度に計100名程度が在籍しています。

サービスを始めて「海外在住の日本人の新しいコミュニティができた」

実際にこちらのサービスを始めてみて、良かった点・また現地点での課題があれば教えてください。

良かった点としては、海外在住日本人たちがコミュニティ化してきたことです。創業時は「お金を稼げる場所」を提供するだけのつもりが、いつの間にか国をまたいだバーチャル上での日本人ネットワークが生まれたことは、想像を超えたとても嬉しい出来事でした。

一方、課題としては企業からの問い合わせに対する弊社の社員数や海外在住日本人の数と育成状況が追いついていません。今後、弊社で働きたいと思って下さる人からの連絡が来ることを期待しています。

今後、このサービスへの展望はありますか?

「好きな国で楽しく働いている人のコミュニティを創る」です。 このコミュニティの存在は、他では聞いたことの無いとてもオリジナリティ溢れるユニークで面白いものなので、このコミュニティを第一に考える方針で事業も拡大していきたいと思っています。 PowerPointとかはあくまで表面上の話で、このコミュニティの存在自体が価値だと思っています。

資料作りの時間が取れない、という方はぜひ使ってみては。

記事中の画像付きツイートは許諾を得て使用しています。