正体不明な中国のドリンクを買って味と中身を確かめる遊びが楽しかった

新鮮な体験ができました
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先日、このまとめにあった「中国で売られているミルクティーの容器」に驚愕した。

容器の大きさもさることながら、デザインは日本人の目線で見れば完全に液体洗剤である。さすがに中国国内でも危険だと指摘する人がいて、発売禁止になったそうだ。

洗剤の容器レベルの大きさのミルクティー、実際どれくらい大きいのだろうか。もしかすると池袋にある中国の食材店でなら売っているかも、と期待して行ってみたのだが…残念ながら同じものは売っていなかった。

池袋の雑居ビルにある中国食品のスーパーとフードコート「友誼食府(ゆうぎしょくふ)」

この店ではドリンク類も多数売られているのだが、洗剤みたいな容器のミルクティーはないものの、「中身、何が入ってるの!?」と言いたくなるものが揃っていたので、数本買っていくことにした。

他人に飲ませる目的で試飲会を開く

パッケージを見ただけで何の飲み物なのか、判断しにくいものを選んで買ってみた。値段はそれぞれ1本150〜160円。

中国語が分かる人はわかっちゃうかも

買ったはいいものの、これを1人で飲みたくないな…と思い、トゥギャッター編集部に持っていって試飲会を開くことにした。試飲会に参加したのは、ふ凡社鈴木(強制参加)とオフィスに偶然来ていた数人。久々に会う同僚たちに飲ませていいドリンクだったかはわからない。

〜以下、味について言及していますがあくまで個人の感想であることをお断りしておきます〜

1本目「黒松沙土」

開けた瞬間からシュワっと。炭酸飲料なのは確実だ。

炭酸飲料です

飲んでみた(鈴木が)。

彼を知らない人にこの画像を見せたら「まずい物を飲んでいる時の人間の顔だ」と言った

鈴木「なんだこれ湿布じゃないか」

湿布を飲んだことがあるのかと聞いたら、「ルートビア」という飲み物に近いらしい。沖縄ではメジャーな飲み物だそうで、検索すると「ルートビア サロンパス」と表示された。自分でも飲んでみると確かに、昔おばあちゃんが付けていた湿布のにおいと味が…そんな気がした。

正解は「台湾コーラ」

写真ぼけちゃってすみません。コーラの概念をくつがえすコーラでした

2本目「王老吉」

高い地位にいるおじいさんが吉、みたいな状況(どんなだ)を想起させるドリンク名。色は黒く炭酸は入っていない。これも飲んでみた(鈴木が)。

最初のドリンクと同じ画像を並べているように見えるが、飲んでいるものは違う。

なんとも形容しがたい味だったのだが、甘みはあったことだけは覚えている。

正解は「チャイニーズスイートハーブティー」。

スイートとは

微妙な味わいはセンソウとかスイカズラとかカンゾウの味かもしれない。

3本目「NUOC YEN」

黄色っぽい液体の中に浮遊物があるのがおわかりだろうか

これがミカンのつぶつぶだったら安心して飲めるが、白っぽい浮遊物が我々を不安にさせた。飲んでみると浮遊物の食感はドロっとしており、味は砂糖水だった。


正解は「ツバメの巣入りドリンク(清涼飲料水)」。

白っぽい浮遊物の正体は「ツバメの巣」「白キクラゲ」と寒天だった。

こっちを見てしまうとすぐわかる

実は缶の反対側に「BIRD'S NEST」としっかり書いてある。ツバメの巣といえば高級食材だが、飲んでいる人間が庶民過ぎて高級食材ドリンクを「砂糖水」としか認識できなかった。

4本目「AD◯」(表記不可)

容器が何らかの洗剤っぽく見えるが、乳製品風のドリンクである。

フタがめちゃくちゃ開けにくいアルミだった

品名は「清涼飲料水」となっている。

一応「清涼飲料水」とある

原材料に「乳製品」とあったので乳飲料みたいなものだろう。味としては薄い「飲むヨーグルト」に何らかの中国食材を入れたような味だった。

5本目「爽歪歪」

ゆかいなワンちゃんキャラクターが笑顔で見つめる「爽歪歪」。なんで「歪」なのか。

ヤクルトより薄く、ピルクルより濃い

メーカーも同じ「娃哈哈(ワハハ)」という会社のもののよう。「乳性飲料」とあるのでもう答えがわかってしまうが、同じ白色のドリンクでも4本目のADとはまったく違っていて、言わば杏仁豆腐を完全な液体にしたような味だった。

正解は…これも定義としては清涼飲料水だった。

これもアルミのフタがめちゃくちゃ開けにくかった

今回買った中では外見と(味はともかく)中身が一番一致している飲み物だったかもしれない。

中国の飲料、外見が悩ましく中身は甘い

どの飲料も、容器や書かれている文字から中身をほとんど想像できなかったが、好奇心が勝って飲んでしまうとその味とのギャップに動揺する結果となった。つまり我々の口にはあまり合わなかった…

しかし、とにかくどれも「なぜ!?」と思うほど甘かったので、甘いものが苦手な人は要注意だが、味を想像しながら飲む中国飲料の試飲会は開いてみたら楽しかった。ちょっとしたクイズ大会だと思って試してみてはいかがだろう。