2022年7月14日

学習塾経営者が「親と子が一緒に勉強する」学習法を勧めるワケを聞いてみた

親子にコミュニケーションが生まれるきっかけにも
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学習塾の経営者であるステイラ(@t1qzPSKgX6bbtIt)さんがTwitterに投稿した、勉強に自信のない親御さんに向けたアドバイスが注目を集めている。

ステイラさんは「私は勉強教えることができないので」と言う両親に対して、「親が勉強する姿を子供に見せてほしい」とお願いしているという。子どもは良くも悪くも親の姿を見ている。親が学ぶ姿勢を見せれば、子供も勉強意欲が湧きやすく、子の親を見る目も変わるというのだ。

実際にステイラさんの提案を実行したとあるご家庭では、実践から7年後の高3模試で、お子さんが学年1位を取るほどの学力をつけたそう。

この投稿を見たツイッターユーザーからは、「いい提案だなあ、やってみたい」「子どもの時に、親がそんなふうに接してくれてたら、嬉しかっただろうな」といった声から、すでに実践している親御さんの体験談なども寄せられている。

ステイラさんに、発信のきっかけや実践のポイントを詳しく伺った。

「親子で一緒に勉強」を勧めるようになったきっかけ

親御さんに子供と一緒に勉強してみては?と勧め始めたきっかけは

私の経営する塾では1回の80分で、先生1人につき生徒2人までの個別指導を行っています。ほとんどの学習塾に言えることですが、たがだか週に1・2回の80分授業だけで、成績はなかなかあがりません。塾の授業日以外でどれだけ勉強できるか」が大事です。

そんな中、失礼ながら親御さんの学歴は高くないのですが、子どもは成績トップクラスというご家庭を担当しました。その生徒は、これまで習い事もしたことがありませんでした。

お母様に「どんな勉強をさせてきたのか」と聞いてみたところ、お母様とお子さんが一緒に家計簿をつけていた、という話が出ました。

お母さんの話は以下の通りだ。

お子さんが幼いときに家計簿に興味を持ったので、そろばんで家計簿をつけてもらうことにしたが、間違いが多かったという。

お母さんは、間違いを指摘するとお子さんが不機嫌になったり、けんかになることもあったので思い悩んでいた。そこで、お母さんのほうでもう一冊家計簿を買い、同じ時間にお子さんと一緒に家計簿をつけ、答え合わせをすることに。

きっかけはそろばん

これを機にお子さんも意欲的に家計簿を頑張るようになり、間違いもどんどん減っていったのだという。

当時の自分は、生徒の間違いを修正・指摘するばかりのつまらない嫌な授業をしており、この話を聞いて本当に反省しました。

これをきっかけに、親が一緒になって子どもと楽しく、かつ子どもの自尊心を傷つけない学習ができるような指導を考えるようになりました。

親御さんからの反応はどのようなものが多いですか

案外多くの保護者が「どうやったらいいですか」と前向きに話を聞いてくれます。

忙しいことを理由に渋られる方もいますが「子どもが勉強しないのも保護者様と同じ理由なんだと思いますよ。まずはお子様の気持ちを保護者様が分かってあげましょう」と伝えると意欲的になってくれる方もいました。

お子さんはどんな反応をされることが多いですか

これはさまざまですね。

低学年の子や普段の親子関係が良好であれば、喜んでくれる子も多くいましたし、反抗期真っ盛りで全力で嫌がっていた子もいました。

やり始めても、勉強に対して親が口出しをした結果大げんかになったところもあります。

その際は「(親から子の勉強に対して)絶対に口出しをしない」を条件に再度がんばってみることを勧めたこともあります。

これまでの経験で印象的なエピソードはありますか

お子さんと一緒に勉強することを提案した親御さんに、学校の先生をされている方がいました。その方が「先生から教えていただいた勉強法を、私も学校の三者面談で多くの方に広めています」と言ってくださいました。

個人的にはすごく嬉しかったですね。

他にも「娘への接し方がわからない、何を話していいかわからない」と相談してきたお父様から、娘さんと勉強するようになってから、娘から話しかけてくれることが増えたらしく、感謝の言葉を頂いたことがあります。

ちょうど娘さんからも「お父さんに誕生日プレゼント初めてあげようと思うんだけど、何がいいと思いますか」と相談されて「けっこう仲良くなったんだな〜」と思っていたので、すごく印象に残っています。

ステイラさん直伝!実践のポイント

最後に、親子で一緒に勉強する方法を実践するにあたって注意すべきポイントもうかがった。

1、指導しようとしない

どうしても一緒に勉強するとなると「こんなことも分からないのか」とか「効率の悪い勉強してるな」とかいろいろ目につくことがあると思います。

そんな時でも、何も言わなくて良いので、ただご自身の勉強をマイペースに行ってもらえればと思います。

子は親の頑張っている姿、問題に悩む姿、解けた時に喜ぶ姿に興味をもちます。

子どもと同じ時間を共有することに意味があるので、親が指摘して喧嘩になり、子どもが距離を取り始めると、親子関係も悪化してまったく良い効果はうまれません。

 

大事なのは勉強の時間を共有すること

2、すぐに効果を求めない

何に対してもやり始めるとすぐに効果を求めてしまいがちですが、この勉強法は毎日短時間でも継続して行うことに意味があります。

どもより先に親が飽きてしまったり、「忙しい」と理由をつけて止めてしまうと、子どもも勉強しない理由として同じことを言い始めます。

子は親をほんとによく見ており、子は親を写す鏡なので、親自身がまずは粘り強く継続して行ってほしいと思います。

3、強制しない

何でもそうだと思いますが、強制されて始めたものは長く続きません。お子さんがやりたい(やってみようかな)となるまでは、この勉強法を強制しないほうがいいかなと思います。

ただ、子どもが勉強したくないと言い出しても「じゃあ今日からお母さんだけするね」と言って勉強を続けてみてください。

その際、勉強をはじめる時間がきたら「お母さん勉強始めるね〜」と子どもに一言声だけかけて、黙々と勉強していればオッケーです。

数日経って、子どもが興味ありそうな雰囲気をだしてきたら、「一緒にする?」と再度声をかけると、そこから始まることも多くあります。あくまでも子どもが嫌にならないように自主的にですね。

もちろんしんどい時は「今日は休んで、一緒にお菓子食べながら話そう」といった日を作っても大丈夫です。

塾の経営者として、生徒だけでなく親御さんとの関係も大事にするステイラさんの思いがこもったお話だった。

お子さんに学んで欲しいと頭を抱える親御さんは、学校・家庭以外の第三の視点から意見を述べる、ステイラ(@t1qzPSKgX6bbtIt)さんのTwitterアカウントをのぞいてみては。

記事中の画像付きツイートは許諾を得て使用しています。

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