青森県の公園に巨大なヒラメが出現!特産品をアートで作った担当者に話を聞いてみた

きっかけはある日突然現れたサンドアートだった
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全長約10m!美しい海と、美しい砂浜と、砂のアート(ヒラメ)

あじ彩感の中の人と愉快な会員達(@ajisaikan)さんがTwitterに投稿した「魚」の画像が話題だ。

ヒラメのサンドアートが出現したのは、青森県西津軽郡鰺ヶ沢にある「はまなす公園」。夏季(7月中旬から8月中旬)は海水浴場にもなる、人気スポットだ。

風が強いと砂に埋もれてしまうため、時々メンテナンスされる

砂浜に突如出現した巨大なヒラメのサンドアートを見たTwitterユーザーからは「おぉ〜今年もキター」「のわー!見に行きたい。しばらくは残っててくれー!」と、はまなす公園のサンドアートを心待ちにしていた声が聞かれた。

公園の砂浜にサンドアートを作ろうとしたきっかけや、作製の経緯について担当者の方に話を聞いた。

サンドアートのきっかけは2020年に突如現れた「ワニ」

ワニのイメージ画像(引用:写真AC

最初にサンドアートを作ろう、と思われたきっかけを教えてください。

2年前の2020年7月にリアルなワニのサンドアートが突如現れたことをきっかけに、新聞社やテレビ各社が報道し町にたくさんの観光客が訪れてくれました。

そこで私が所属している町の商工会青年部の方々に(サンドアートを自分たちで作ってみようと)話をしたのがきっかけです。

2020年、2021年はコロナが蔓延していたため断念し、今回の制作に至ります。

きっかけは、2020年に突如現れたワニのサンドアートだったのだそう。当時の新聞によると、ワニのサンドアートを作製したのは地元出身の若者たちで、ふるさとの活性化に取り組むグループの活動の一環だったという。

※『SNS話題の謎巨大ワニ 正体知った町長「邪魔しない」』(朝日新聞 2020年11月21日)

なぜヒラメを今回のサンドアートのテーマに選ばれたのでしょうか?

静かにたたずむ「ヒラメ」さん

ヒラメを題材とした理由は2つあります。

1つは県魚ともなっているヒラメが鯵ヶ沢町でも多く水揚げされ、ご当地どんぶりとして「ヒラメの漬け丼」を町でPRしていることです。

2つ目は、サンドアートで作りやすい形であることです。

プロのサンドアートやイベントなどでは定着剤を使用して固めていますが、私たちは固めるのに水しか使用していないため、高さのある題材は崩れやすく不向きとなり、平らな形をしている題材としました。

青年部の部員5,6名で4日かけた大作

雨が降ると、より長持ちします

今回のサンドアートは何人で、どのくらいの時間をかけて製作されましたか?

海水浴場でもあるため、砂浜の検査を地元の土建会社にお願いしています。商工会青年部長がその土建会社へ「検査が終わったら砂を盛っておいて欲しい」とお願いをしていました。

その盛っていただいた砂をならして広げ、ある程度固める作業は青年部員5、6名で作業をしました。

残りのヒラメを掘り起こしていく作業は私が1人で行いました。 仕事終わりや休みを利用し、砂をならす作業から完成までは実質4日間で24時間ほどの制作時間で完成しました。

ヒラメのサンドアートの大きさはどれくらいですか?

大きさは横約10m、奥行約3m、高さ約1mほどです。

「ひらめす公園」と言っているのは、ヒラメが特産だからでしょうか?

ヒラメがいるので「ひらめす」公園(?)

ひらめす公園は特に理由はなく私が考えた言葉で、正しくは「はまなす公園」(鰺ヶ沢海水浴場)です。

今回だけはヒラメがいるからひらめす公園でみたいな感じです(笑)。

地元愛あふれる若者の行動をきっかけとして、風が吹くと消えてしまうサンドアートを観光資源とすることを思いついたあじ彩感の中の人と愉快な会員達さん。今後も作られるであろう、砂の芸術に注目したい。

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