「夜に遭遇したくない」と話題のリアルすぎるかかし どんな経緯で作られたのか調べてみた

新潟県は燕市で開催されている名物イベント
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Twitterに「夜に遭遇したくない」というコメントとともに投稿された「かかし」に注目が集まっている。

夜目に見ると人間と間違えそう

かかしは、マスク姿の看護師さんをモチーフにしたもの。写真を見る限り、マスクからのぞく顔や、シルエット、サイズ感ともに非常にリアルで、夜道で見たら本物の看護師さんが浮いているように見えそうだ。

写真を見たTwitterユーザーからは「昼間に遭遇してもビビる」「リアリティがありすぎる」といった声が相次いだ。

こちらは新潟県燕市にて開催された『みんなでつくる案山子(かかし)勢揃い』という地域イベントで作られたかかし。写真の撮影者であり、新潟で稲作専業農家をしながら、米農家の想いを発信しているおむすびまんさん(@magokoro358)さんに、撮影時の様子を聞いてみた。

かかしのイベントは毎年の楽しみ

かかしイベントは毎年観に行ってるのでしょうか?

毎年見に行っています。

回数を重ねるたびに展示数も増え、面白いかかしも増えたので、今では毎年恒例の楽しみになっています。

おむすびまんさんはご自身でかかしを作った経験はありますか?

かかしを作ったこともありますが、ここまでこだわったものを作ったことはありません。再度自分でも作りたくなりました。


投稿したかかしについて、SNS、ブログで大きな反響があった感想を教えてください

ここまで大きな反響があるとは思ってもいませんでした。

マネキンを使うと妙にリアルですよね。夜よりも朝見ても怖いというコメントが多くあったように、あの無表情さもなかなかシュールです。

タイトルは「笑顔でがんばるナース」

SNSの反応の中には、驚きや恐怖を感じるといった声も多々あったが…そもそもどんな想いで作られたかかしなのだろうか。同イベントを主催している、燕第一地区まちづくり協議会の会長・笹川常夫さんに詳しく話を聞いてみた。

『みんなでつくる案山子勢揃い』は今年で14回目。かかしづくりの参加者は、第一まちづくり協議会の自治会に所属している街の皆さんで、今年は30体のかかしが作られた。

かかしのテーマは特に決まっていないが、毎年大河ドラマやスポーツ選手など、話題になった著名人・作品をモチーフにした案山子が多いようだ。

(写真提供:新潟県燕市地域振興課)
(写真提供:新潟県燕市地域振興課)

今回話題となった看護師さんの案山子のタイトルは「笑顔で頑張るナース」。医療現場で奮闘している方々への感謝の気持ちから作られた。

タイトルも込みだと印象も変わる(写真提供:新潟県燕市地域振興課)

笹川さんによると、SNSで大きく話題になったのは今年が初めてとのこと。注目が集まっていることを受けて、今後より広くこの行事を発信するPRの工夫を検討中とのことだ。

今年のイベントは、8月21日まで開催している。素敵な案山子を観たくなった人は、ぜひ足を運んでみては。

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