これは美しい!草花の姿がそのまま染め写された卵の殻に称賛相次ぐ「緻密で繊細な絵画のよう」

かわいい草花にコロンと丸いフォルム、見ているだけでやさしい気持ちに
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草花の姿、形がそのまま宿った卵たち

卵に模された可憐な草花たち。コラージュ作家として活動する合田ノブヨ(@goda_nobuyo)さんが作成したイースター・エッグだ。

花びらや葉の繊細な陰影まで表現されているが、驚くべきは、これが「描かれたものではない」ということ。これらの草花たちは、色や形を直接うつし取る「エコプリント」と呼ばれる染色方法で写しとられたものだ。

Twitterユーザーからは「まるで魔法!」「素敵すぎる」「植物だけでこんなふうに染まるのですね」などの声が相次ぎ、2.1万件を超えるいいねが集まっている。その一方で、「描いたのでは?」と疑惑を寄せる人までも。

無理もない。そう疑いたくなるほどに、輪郭はくっきりと、そして繊細にうつし出され、色の濃淡が細やかに表現されている。しかし正真正銘、加筆は一切せず染めだけで表現したもの。

輪郭までくっきりと出る現象については、合田さん自身も「不思議」とコメントしている。

しかし最初から、このようにきれいにできたわけではないようで…

来る日も来る日も卵を食べ続けながら研究を重ね、ついに求めていた理想形が完成したという。

なぜ、このようなイースター・エッグを作ろうと思ったのか、合田さんに話を聞いた。

卵の中身を消費するのが大変です…笑

なぜ、卵にエコプリントを始めたのですか?

手作りの押し花カードを制作販売しているのですが、そちらに使えない押し花がもったいなくて、何か活用できないかと考えたのがきっかけです。

伝統的なイースター・エッグのように、葉を白抜きするように染めるタイプのものは6~7年前から作っていました。

草木染めとの違いを教えてください。

一般的な草木染めに使う「みょうばん」や「鉄」、「銅」といった媒染液や処理液とは違うものを使っています。水質を悪くするような薬品は使っていません。

研究を重ねる上で、苦労された点などはありますか。

卵の中身を消費するのが大変で、冷凍庫に卵液が沢山貯まっています笑。

理想形が完成した今も研究は終わらない。「同じ調合、やり方で染めても、少しずつテイストが違って出てくる」という合田さん。今後の作品が楽しみだ。

合田さんは作品をインスタグラム(@nobuyogoda)でも発信している。気になる方はのぞいてみては。

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