秋田弁の「んだ」の汎用性が高すぎる 秋田の人は実際に使いこなしているのか?

「秋田の人は"んだ"だけで会話できるの?」「んだ」
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「んだ」「んで」から始まる言葉、その数12単語。これらは全て、秋田北部の方言らしい。外部の人から見ると呪文のようだが全て意味が違う。「んだ」と「んでね」では音的にも似ているが、否定・肯定、と真逆の意味に。んだの汎用性の高さが伝わってくる。


こちらのツイートを投稿したのは、秋田犬の歴史や資料を展示する博物館・あきほ@秋田犬会館(@akitainuho)さん。続く投稿では、秋田犬会館の事務長さんがツイートされた言葉を実際に読み上げている。

"んだ"ユーザーが集まり、「福島では、んだごんたら⇒ そうだったらば」、「んだってが⇒そうだというのか・んでねくてや⇒そうじゃなくて、もありますね」と盛りあがりをみせている。

実際に使われる頻度など、気になったポイントについて、あきほ@秋田犬会館さんにお話を聞いてみた。

「んだ」を使わない日などない


今回「んだ」のバリエーションについてツイートされた理由は?

秋田犬保存会のYoutubeチャンネルで生配信をしているのですが、チャット欄に「なまっていて言っていることが分からない」とのコメントが多く寄せられるので、一番頻繁に使う「んだ」についてツイートしました。

これらの「んだ」はどのくらいの頻度で使いますか?

使わない日はないと思います。若い子は使わないかもしれませんが。

ツイートにある「んだ」の活用形は、秋田の人なら聞きわけられますか?

語尾のニュアンスは県内でも地域によって全然違いますが、大体何を言っているかくらいは分かると思います。

「んだ」自体は秋田に限らず、東北で日常的に使われています。


秋田犬会館に来られるお客様に「んだ」が通じない場合はありますか?

県外から来館される方が多いので、接客で「んだ」は使いません。方言も極力出しません。

しかし、お客様の前で職員同士が話をしていると何を言ってるか分からないことはあるかと思います。同じ言葉でもイントネーションが違い、話し方が早口なので。

「んだ」の活用形だけで、会話が成立することはありますか?

確かに可能ですが、実際そういった場面になったことはないですね笑。

秋田県や東北地方では聞かない日はない「んだ」とその活用形の数々。

ネイティブの発音を生で聴いてみたい!という人は、秋田犬保存会の公式YouTubeチャンネルで月・水・金、午後2時頃から行われるライブ配信を視聴てしみては。

記事中の画像付きツイートは許諾を得て使用しています。